2015/APR/27 「はみチンとの和解とマニラの夕日」

昨夜は寝たのが遅かったのに,、夜、蚊の襲来を受けてあまり寝れなかった。

とりあえず荷物を解きベッドの周りに整理する。はみチンのおじさんも起きだしてしばし話を。どうやらチンコが出てたのは意図的ではなかったようだ。誤解が解けて旅の話をする。

おじさんはすでに1年半くらい旅をしていて、フィリピンには2ヶ月ほどいたとのこと。マニラの次はパラワン島へ行くと言うと、「物価高いよー」と笑った。リゾート島は基本ドミトリーがないからシングルルームになり、El Nidoなどは観光客が集まるので宿代もかなり割高らしい。Port Burtonがのんびりしてて、安いからいいとすすめられた。

彼は今日出国らしく、朝食を頼んであるので下で今から食べるという。ここの親父がミーゴレンがうまいって言うから昨日の夜に頼んでおいたらしい。

ここのオーナーは日本人のおじさんとフィリピン人の奥さんで、おじさんのほうは見た目が完全に現地人化している。癖のある人で昨日も「何でフィリピンに住んでるんですか?」と何か話題を振るために聞いたら「ダイバーだから!」と遠くを見つめながら言い放った。その後小さく「でも最近もぐってないけどね」というのも聞こえた。

下に降りてそのおじさんに「俺もミーゴレン頼んでいいですか?」と聞くとでかい声で「え!食べるのーー?うーーーーーん。いいよ!」と悩んでから答えた。そんなに驚くことでもないし、壁にもメニューでミーゴレンって貼ってあるし、何が引っかかるのか不明だ。

10分くらいで料理は出てきて、はみチンと一緒に食べる。冷えたマンゴーもつけてくれた。ミーゴレンはインスタントの焼きそばでメニューの中で一番安いという以外の特徴は一切なかった。食べながら、はみチンは市内観光の仕方をこっちは南米の旅の仕方を情報交換した。はみチンは食べ終わると荷物をまとめて宿を出て行った。これでこの宿の客は俺1人だ。この宿はこれで大丈夫なのか?

マニラの見所はスペイン統治時代の旧市街イントラムロスとその南のエルミタ&マラテ地区に集中している。宿からは大きな道に出てUV Expressという乗り合いバンに乗れば近くまでいけると奥さんのほうが教えてくれた。

マニラ市内交通はジプニーと呼ばれるジープを改造したバスとトライシクルという自転車タクシー、UV ExpressというAC付乗り合いバンが走っている。これらを駆使すると時間さえかければおおよそどこでもいける。時間さえかければである。ジプニーとUVは決まったルートを走るがどこでも人を拾うしどこでも下ろす。特にジプニーは加速が悪く排ガスを出しまくって進み、いっこうに目的地に着かないことも多い。

マニラ市の西側には海に面したマニラベイエリアがある。ここは日中は浮浪者のたまり場でその子供たちがけしてきれいとはいえない海で体を洗ったり、遊んだりしている。夕方になると夕日を見るために多くの人がやってくる。ここの夕日は海に沈んでいくのでかなり真っ赤になる。見所の少ないマニラでは一番のみどころだろう。防波堤にすわり夕日が沈むのを眺めながら、マニラ市民をしばし観察した。

日が沈むと帰宅ラッシュがはじまった。ジプニーもUVもいっぱいで乗車拒否され続ける。始発の方向へ歩きながら手を上げて呼び続ける。周りにも20人くらい乗れないフィリピン人がいて行列のようになる。そのうち周りは真っ暗になり、ひょっとして危険なんじゃないかと思い他のフィリピン人と離れないように歩く。結局1時間近く待ってようやく乗れて宿近くへ戻れた。夕飯は近所の露天でカレーみたいなのと白米、焼き鳥2本を食べて他に宿泊者のいない宿へ帰る。もうだいぶいい時間だ。







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