2016/FEB/15 「アフリカ1周ルート&情報」

【アフリカの周りかた】


アフリカ陸路1周はネットでいくら探しても情報が少なくルートやビザの情報には苦労した。1周にチャレンジする人の99%がモロッコから南下で、エジプトから時計回りに1周するためのビザは現地で調べて旅することになった。アフリカで一番人気があるのはエジプトから南アフリカの縦断ルートで、この地域は情報が多く、旅人も多いのであまり問題はない。コアな旅人が多い西アフリカを旅する人はモロッコ、もしくはセネガルからというのが多いようだが、数はそれほど多くはない。情報の最も少ない中部アフリカはガイドブックにも情報がほとんど記載されておらず、旅人もほとんどいないので苦労する。参考までに僕が旅した時のアフリカ1周のルートと中部、西アフリカのビザ、安宿情報を載せます。島国を除けば陸路1周で完結しているので、島国に興味ない人は陸路のみで1周できます。1週に必要な時間は行く国の数にもよるが1年半から2年みておけば回れるだろう。

【アフリカ1周ルート】


ヨルダン、アカバより船でエジプトに入り、エジプト→スーダン→エチオピア→ソマリランド→ジプチ→エチオピア→ケニア→ウガンダ→ルワンダ→タンザニア→モザンビーク→マラウィ→ザンビア→ジンバブエ→ボツワナ→南アフリカ→セーシェル→マダガスカル→モーリシャス→南アフリカ→スワジランド→南アフリカ→レソト→南アフリカ→ナミビア→アンゴラ→コンゴ民主共和国→コンゴ共和国→ガボン→カメルーン→中央アフリカ共和国→カメルーン→チャド→ニジェール→ナイジェリア→ベナン→トーゴ→ブルキナファソ→ガーナ→コートジボアール→マリ→ギニア→リベリア→シオラレオネ→ギニア→セネガル→ギニアビサウ→セネガル→ガンビア→セネガル→モーリタニア→西サハラ→モロッコ、船でモロッコ、タンジェからスペイン、アルヘシラスへ渡る。


【中部、西アフリカVISA、安宿等】


VISA情報のあまりない中部アフリカ、西アフリカを載せています。ただし、アフリカのVISAの取得条件、価格はしょっちゅう変わるので、参考程度にしかならないです。傾向としてVISA代金はどんどん上がっていってます。宿情報は首都と宿代が高い場所に限りました。その他の情報は書いたり書かなかったりとランダムになってしまいました。ガイドブックはロンリープラネットでしょう。これがないと中部アフリカや西アフリカの見所がわからずに通り過ぎてしまうので、見所はロンプラとRETRIPでチェックするのがいいでしょう。アフリカ全土のものより’West Africa’がより詳しく載ってます。旅行人アフリカは古き良き旅人の時代を知るにはいいが、20年近く更新されてないのでほとんど使えない。あとはウィキペディアで各国の情報を見てから入れば、歴史、文化、民族、経済など理解は深まって良かったです。地図はMapsmeを南アフリカにいる間に中部、西アフリカの国を全てダウンロードしておくと良いでしょう。RETRIPとウィキペディアの各国情報も全てケープタウンでダウンロードしました。中部に入るとネット環境は劣悪です。

【アンゴラVISA 】- 南ア プレトリアで取得(2016/9)。オンライン申請のみの受付。ANGOLAVISA.COMから申請書と必要書類をアップロードする。このサイトは海外の会社が作ったものでこの時点でVISA代金とは別に40ドルかかる。問題なければ3日くらいでビザの準備ができたというメールが来るので、大使館で振込先を教えてもらってVISA代金750ランド(1ヶ月シングル)を振り込む。実際にはインビテーションや現地会社等の連絡先が必要だが、日本大使館レター、パスポート、写真、渡航理由書、渡航計画書(今回の旅で行った国、これから行く国を明記)、銀行残高証明、ホテル予約票をアップロードした。書類が足りないと次のページに進めないのだが、インビテーションのところに日本大使館レターをアップしたりと大使館に相談の上、別の書類でオンライン申請を完了させた。
闇レートが正規の3倍と酷いので、絶対ATMは使わない。物価の高いと思われているアンゴラはこれで中部アフリカ最安になる。2016/10のレートでナミビア国境で100NAD=3500KWZ、ルアンダで1USD=480KWZ、地方なら450KWZ、正規レートは1USD=165KWZ。
ルアンダ - 安宿はGLOBO、ツイン6000KWZ。Av.Rainha GingaのHotel Epic Sanaの1ブロック西。水はでないが立地はよい。見所はネロ慰霊碑、サンミゲル砦、ウォーターフロント。
ルバンゴ - 安宿はPensao Jisil。5000KWZ。Av.Deolinda RodoriguesのIgreja Baptistaから1ブロック西。客より多くの娼婦が泊まっている宿。水は出ないのでタンクの水を使うがその水が汚い。かなり荒廃して、娼婦が直ぐに誘ってきてウザい。Pencao Amigoにも6000KWZの部屋があるので空いていればそっちの方がよい。トゥンダバラ - 500mくらいの絶壁。下に広がる大地の景色は素晴らしい。クリストレイ - 崖の上の巨大なキリスト像。町のシンボル。Leba pass - ルバンゴから40kmの所にあるつずら坂。ムムイラ族 - ホテルセラダシェルの前に出稼ぎにやって来る。彼らはクリストレイの麓の集落に住んでいるが、その辺りは現地人でも強盗に襲われるので危険。モコバル族 - ナミベ周辺に住む。ビバラ、ルバンゴにもいる。アンゴラの少数民族は観光客を見たことなく、けしていい対応をしてくれるわけではないので注意。
ロビト - 安宿はHospedaria Combinado。5000KWZ。アンゴラの宿で唯一シャワーから水が出た宿。しかもホットシャワー。鉄道駅の前の道を南西へ進みRua Acacio Ribeiroを右折、最初の角を左折して15m。半島先端のビーチでのんびりするのがよい。アフリカーノ市場の近くの池では1000羽くらいのフラミンゴが見られる。
Calandulaの滝 - アフリカで二番目に大きな滝。なかなかの迫力。

【コンゴ民主共和国VISA】 - 南アプレトリアで取得(2016/9)。翌日受取。写真2枚、日本大使館レター、渡航理由書、渡航計画書(今回の旅で行った国、これから行く国を明記)、銀行残高証明、ホテル予約票、1500ランド。最初は居住者のみと断られるが、頑張って通う。
闇レートがあるのでATMは使わない。2016/11のレートでアンゴラ国境で1クワンザ:2.5フランで両替。ここでは1ドルが1000フラン。キンシャサ市内では1ドル:1200フランくらい。港で2000コンゴフラン:1000CFAに両替。
キンシャサ - 安宿はMAISON YALA2が、ディスカウントして12,000フラン。ヴィクトワール広場から南東に延びる道を進み、Rue de Djoluを右折してすぐ。見所は中部アフリカ最大のグランマルシェとボノボが見られるLola ya Bonobo。よく冷えたPrimsは最高!
キンシャサでガボンVISA160ドル、カメルーンVISA195ドル、ガーナVISA250ドルが取れるがどれもバカ高い。国境はムバンザコンゴ - ルフを使うのが無難。マキラ - キンバラ国境を越えたら交通がなく、シェアジープを二日待った。国境からキウィル ンゴンゴまでは信じられない悪路。キンシャサまでの値段は35ドル。所要14時間。

【コンゴ共和国VISA】 - 南ア プレトリアで取得(2016/9)。1000ランド。3日後受取。エクスプレスは1500ランドで翌日受取だが何故かその場で貰えた。そして何故かマルチの商用ビザだった。キンシャサ-ブラザビル国境
船チケット25ドル もしくは25,000フラン、よく分からないチケット(税金?)1200CFA=2400フラン、出国税1000フラン、パスポートコピー100フラン
ブラザビル - 天理教の施設にお布施1000CFAで泊まれる。市内からバスでマルシェトータルへ行き、バス通りをそのまま南西へ800m。シャンセルという日本語の話せる男が面倒みてくれる。ナイジェリアビザは取れるが171,600CFAと恐ろしく高い。写真2枚、パスポートコピー、残高証明。
ドリシーにも天理教の布教所があり、パパジョナスが面倒見てくれる。ニャンガにもあるらしく、泊まってはないが、そこでも泊まらせてもらえる。天理教のネットワークとホスピタリティスゴい。
サプール - 毎週土曜と日曜夕方に市内各所で集まる。場所はシャンセルに頼めば、サプールの天理教信者に聞いてくれる。因みに頼めばこの信者のサプールを読んでくれ、平日昼間でも見ることができる。ポイントノール、ドリシーにもサプールはいる。

【ガボンVISA】 - コンゴ共和国 ブラザビルで取得(2016/11)。1ヶ月シングル45,000CFA。ホテル予約票、写真2枚。翌日受取
リーブルビル - 安宿はMaison Emillie de Villeneuveでシングル10,000CFA、テント3000CFA(言い値は5000CFA)。ポワン デニへは週末に朝と昼過ぎに船が出ている。往復12,000CFA。

【サントメプリンシペVISA】 - ガボン リーブルビルで取れる(2016/11)。1ヶ月シングル40,000CFA。写真1枚、パスポートコピー、イエローカードコピー、ホテル予約票、航空券。2日後受取。サントメへの船は現在かなり不定期。運送依頼がなければ船が出ないため、1ヶ月でないことも。料金は片道50,000CFA。所要2日。ドゥアラへの船も出ているがこちらも不定期。

【赤道ギニアVISA】 - ガボン リーブルビルでトライ(2016/11)。日本大使館レター、ホテル予約票、航空券、写真2枚。2日後受取。400,000CFA(700USD)と言われ断念。6ヶ月前に行った日本人は800ドルと言われたらしい。日本大使館経由で値段は聞けないし、赤道ギニアは値段を何処にも公表してない。ドゥアラで50,000CFAで取れた人がいる。

【カメルーンVISA】 - ガボン リーブルビルで取得(2016/11)。1ヶ月シングル51,000CFA。カメエアーの航空券が必用と言われるが、アフリカ陸路一周中と説得したらOkだった。ホテルの予約票、写真2枚、パスポートコピー。午前申請午後受取。館内のエスプレッソマシーンは聞くとタダでいれてくれるが、二杯目は嫌な顔されるので自分でコッソリいれる。キンシャサでは航空券の予約、ホテル予約、モチベーションレター必要で195ドル。72時間後発行。バンギでは1ヶ月シングル50,000CFA。2日後受取だが、頼んで即日。写真2枚、パスポートコピー。カメルーンは見所も多くナイジェリアビザに時間もかかるので3ヶ月マルチを取るのがよい。
ヤウンデ - 安宿はフォイエーインターナショナルで5000CFA。MapsmeのAgape Villageというバーの場所。因みにこのバーは同じオーナーで日曜にだけ開き雰囲気良し。
カメルーンは中部アフリカで唯一観光客がくる国でカメルーン山、リンベのブラックサンドビーチ、リュムスキ、フンバンと見所が多い。
バカピグミー - カメルーン南東部のジャングルに住むピグミー。狩りをしているピグミーを見るには相当奥地に行かねばならない。簡単に見るにはDjoumでピグミーのバイタク運ちゃんを捕まえて連れて行ってもらう。

【中央アフリカVISA】 - カメルーン ヤウンデで取得(2016/12)。1ヶ月シングル50,000CFA、+5000で二日後、+15,000で翌日だが、ボッてくるし、賄賂請求もある。頼んだら即日になった。写真2枚、パスポートコピー。
カメルーン国境(ガロアブライが国境)、トラックは中央アフリカ側のベロコから。ベロコまではバイタクで500CFA。UNエスコートは火曜、土曜日にある。バンギまでは2泊3日で夕方到着。トラック(キャビン)は8,000~10,000CFAで、昼過ぎに出るが午前中に話をつけた方がよい。道中ホテルはなく、皆地面にゴザで寝る。夜はそこそこ冷える。ドライバーは全てカメルーン人で、ドゥアラ港からの荷物を運んでいる。カメルーン北西部出身のドライバーなら英語が通じる。
バンギ - 安宿はカメルーン人ドライバーの常宿CAMDEN(宿に名前は書いてない)3500CFA。安いのが取り柄。ONAF(トラックターミナル)を出て通りを左へ進み最初の左折路を曲がり、突き当たりを右側の広場へ。広場の左側の道を北へ400m。ウバンギ川の向こうはDRC。中央アフリカでは写真はトラブルのもと。チャドへ陸路で抜けるのは反政府勢力がいるので危険。物資運搬トラックもチャドへは行ってない。
サンガ ンドキ国立公園 - ナショナルジオグラフィックでラストエデンと紹介された動物の楽園。アクセスの難しさと中央アフリカ内戦のために訪れる人は殆どいない。陸路でのアクセスはカメルーンのBelaからピローグで国境の川を渡り、バイタクでBayangaへ。ロッジの予約をすれば国境でビザが取れる。ゴリラトレッキングが以前は170ユーロだったが今は230ユーロ。サファリは車をチャーターになるので人数がいないとかなり高くなる。周辺にはバカピグミーが住む。

【チャドVISA】 - カメルーン ヤウンデでは50,000CFAだがインビテーション無しでは取れない。2日後受取。日本大使館からのレターがあれば取れそうだが、国中で渡航安全レベル3と4のため発行してくれない。バンギのチャド大使館は閉鎖中。結局なんとかインビテーションを入手してガロアで取得(2016/12)。1ヶ月シングル50,000CFA。インビテーション、パスポートコピー、写真二枚。インビテーションに書かれた入国日が申請の1日後だったのでその場でくれた。ンジャメナの日本人シスターに会いにいくと言うと取れた人もいたのでまずそれで試すのがよい。
ジャメナ - 安宿はCentre d'accueil de Kabalaye。一番安い部屋でも15,000CFAで日本人シスターも別の町に行っていると言われ、会えなかった。テントを張らせてくれと粘ると砂ぼこりが酷いからと15,000CFAの部屋に5000CFAで泊めさせてくれた。チャドでは砂ぼこりが上がる日には、太陽も遮られ、町全体が砂に包まれる異様な環境になる。
マオ - 砂漠の中の交易路の町。マオまでもマオからも道という道がなく砂地をジープで進む壮大な景色。ニジェールやリビアからのトラックがいる。中心のマルシェとは別にリビア人のマルシェもある。水曜日には市が開かれ、周辺の村からラクダやロバに乗った人々がやって来てなかなかの雰囲気。町の外にラクダ市もある。宿泊は警察署。

【ナイジェリアVISA】 - カメルーン ヤウンデで取得(2016/11)。1ヶ月シングル69,000CFA。日本大使館レター、写真2枚、パスポートコピー。3日後受取だが、実際には5日後だった。ナイジェリア大使館は何処も対応が酷いが、ここの受付はまるで狂犬。スペイン人の旅人はとれるまでに9回も通ったあげく、マラリアにかかってカメルーンビザを延長するはめに。
レゴス - 安宿はYMCA(知り合いの家に宿泊したので泊まってない)。マココのスラムのボートツアーはナイジェリアで一番面白かった。
オショボ - 安宿はAce Hotel。4000ナイラ、AC付き。多分もっと安い宿がある。布を買うならオショボのNike Galleryがよい。
ナイジェリアはアフリカで一番フーフーの種類が多いので色々試すとよい。
ナイジェリアナイラは闇レートがあり、2016/12のレートで1ドル485ナイラ。正規だと300。両替はレゴス、ビクトリア島ならエコホテル、メインランドならイケジャのGT bank周辺。地方なら銀行でやってくれる人を探すのがよいが、レートは落ちる。

【ニジェールVISA】 - チャド ンジャメナで取得(2016/12)。1ヶ月シングル50,000CFA。写真二枚、パスポートコピー。翌日発行。
ニアメ - 安宿はHotel Dragon。テントで6000CFA。wifi有。
アガデス - 安宿はホテルキャラバン。10,500CFAを値切って7,500CFA。電気は24hだが、水はよく止まる。ティギダンテッスム、アイール山地(キリンの岩絵)へは警察の許可証が必要。アガデスで車と許可証をツアー会社で手配できるがかなり高額で諦めた。
ニジェールはバスターミナルに泊まっている人が多く、着いた日や出発前日はターミナルに泊まった。ゴザやマットを貸してくれる。ザンデールのRIMBO社はコンセントもある。

【5ヶ国VISA】 - ニジェール ニアメで取得(2017/1)。25,000CFA。2ヶ月有効、各国シングルエントリー。少し前からコートジボアールが含まれなくなった。写真2枚、パスポートコピー。即日午後4時受取。事前情報で申請時にニジェールのビザが2ヶ月以上ないと、ビザを取りなおさないといけないとあったが、1ヶ月シングルビザで問題なくとれた。スタッフに確認するとトーゴからガーナを挟んでブルキナへ行くのでも問題ないと言われたが、出来るかは不明。

【ベナンVISA】 - 5ヶ国VISA使用。
コトヌー - Guesthouse Cccotiersでドミ5000CFA。(知人の家に泊まり宿泊せず)
ガンビエ - カボメイカラビから舟。観光客は村人が乗る舟に乗せてくれない。一人だと手漕ぎ6050CFA、モーター7050CFAと料金表にあるが、「一人では乗せない、10,000CFAだ」と言ってくる。他の観光客を待ったが現れず、交渉して結局6000CFAでモーター舟に乗った。アフリカのヴェネチアと言われるがこんなヴェネチアはない。
ヴィダ - 安宿はAuberge Sassouで値切って5000CFA。ヴードゥー教の聖地で蛇寺、聖なる森、ポルトガル砦、帰らずの門など見所が多いがどれもショボい。

【トーゴVISA 】 - 5ヶ国VISA使用。
ロメ - 安宿はMy Diana Guesthouse値切って5000CFA。ロメはビーチ沿いにヤシの木が並び南国の雰囲気がよい。フェティッシュマーケットは完全に観光地で微妙。
クタマク -塔の家はよかったが、村人がカネカネと煩い。入場料2500CFA以外に強請的にガイド料5000CFA(村以外の見所も回るには10,000CFA)がかかり残念。

【ガーナVISA】 - ブルキナファソ ワガドゥクで取得(2017/1)。1ヶ月シングル25,000CFA。2日後受取。写真4枚、渡航理由書、旅程表、日本大使館レター、ホテル予約票、残高証明、CV。最近取れた話は聞かず、これまで会った韓国人もスペイン人もダメだったので準備をかなり整えた。重要なのは渡航理由で、建築を見るために旅をしていて、ガーナ北部の泥建築や西アフリカ一発展してるというアクラを見たいとした。建築家としてのCVを作成して添付。トーゴ国境だと値切っても150USD。
アクラ - 安宿はHansonic Hotel、35セディ~。wifi有。Mapsmeの場所は300mほど間違ってる。Winnebe Roadを曲がって300m。中心部のYMCAは25セディ~だが多分空きが出ることは一生ない。
ケープコースト - 安宿はOasis Guesthouse、ドミ20セディ~。wifi有。かなり前に予約をしないとドミは泊まれない。ここが空いてなければSammo Guesthouseがシングル20セディ~と安いが、Oasisとの差は天と地ほどある。
キンタンポ - 安宿はMidway Hotelで30セディ。滝は現地人が週末に行くレベル。
ボルガタンガ - 安宿はカトリックゲストハウス(Sacred Heard Catholic Cathedral)で35セディ~。

【ブルキナファソVISA】 - 5ヶ国VISA使用。
ワガドゥク - 安宿はCenter accueil missionnalire Les LaurIers(25 30 64 90)4000CFA。wifi有。事前に予約した方がいい。いっぱいなら敷地入口の左側にもうひとつ教会系の宿があり4000CFA。
ボボ ドゥラッソ - 安宿はAlliance Chretienneで3000CFA。wifi有。
ティエレベ - 村の人たちがよく、滞在するのもいい。幾何学模様はそこまで期待しない方がいいが、八の字の家は興味深い造り。ここのミレットビールは良かった。

【コートジボアールVISA】 - ガーナ アクラで取得(2017/2)。マルチ3ヶ月まで同じ値段。58ユーロ(55ユーロ+3ユーロ)。ネット決済後にネットでアポを取って大使館で指紋採取と申請書類提出。写真1枚、パスポートコピー、ホテル予約票、VISA代金支払証。受け取りは2日後のPM2時。
アビジャン - 安宿はHotel Madani。4000CFA。久しく見てなかった本当に汚い宿。ゴキブリ、南京虫がでる。トレッシュビルRue25,Avenue7の角。

【マリVISA】 - コートジボアール アビジャン で取得(2017/2)。1ヶ月シングル20,000CFA。写真2枚。所要30分。
国境で3日間有効のビザを取ってバマコで延長と聞いていたが、ギニア国境で20,000CFAで30日シングル取得した日本人、コートジボアール国境で取得出来なかった韓国人に会った。 コートジボワール国境では出国、入国関わらず髄膜炎のワクチンを接種させられる。2500CFA。
バマコ - 安宿はスリーピングキャメル。ドミ4000CFA。wifi有。ホットシャワー。Auberge AfricanHour。2500CFA。wifi有。セネガル大使館の近く。人に聞く。
ジュンネ - 安宿はChez BABA。ドミ4000CFA。ジュンネは月曜がマーケットで日帰りも可能だが、車が故障した場合滞在時間が殆ど無くなるので、日曜に一泊して月曜にマーケットを見て移動するのが良い。
モプティ - 安宿はYa Pas de Probleme。ドミ5000CFA。wifi有だがよく使えなくなる。
ドゴンカントリー - モプティでガイドが治安悪化のため一人では行けないと言うがそれは嘘。まずはバンディアグラへ。安宿はLa Falaiseでドミ4000CFA。wifi有。バンディアグラからバイタクでジキボンボまで6000CFA、カニコンボレ、ドゥロゥまで8000CFA、サンガまで10,000CFAと言われたが、サンガからバンディアグラまで6000CFAで行けたのでもう少し安いはず。市場がある日はその村までバスが出るので利用すれば安く上がる。ドゥロゥからサンガだと2泊3日、カニコンボレからサンガだと4泊5日はかかる。村のカンプマンは宿泊(テラス)2500CFA、朝飯1000CFA、夕飯2000CFAくらい。崖の建築群はテリ、ノンボリ、イエリがよい。仮面ダンスはベニマトかティレリで60,000CFAで見られるが、事前に村のチーフに連絡する必要があるので、バンディアグラで村のチーフを知ってる人に連絡してもらう。

【リベリアVISA】 - コートジボアール アビジャンで取得(2017/2)。1ヶ月シングル25,000CFA。写真1枚。午前受付、翌日PM2時受取。リベリアはアビジャンで取るのが安いのでお勧め。
モンロビア - 安宿はYEALLA Motel。10USDで夜10時から朝8時まで滞在可。Tubman BoulevardをPaynesvilla community schoolから400mほど北東へ行くと道の右に看板がある。そこを右折して最初の曲がり角を左折。中心から10km。中心のSt Theresa's Convent(ミッション系)は20ドルの部屋が改装中だが4月に工事が終わるらしい。UN driveとRandall Stの角。廃墟と化したDucor Hotelからの眺めはリベリアで一番の見所。アメリカからの帰還黒人が最初に上陸したProvincial Islandはゲートに鍵がかけられていて入れなかった。
リベリアドルは闇レートがあり、2017/3の公定レートだと1USD=94LDだが、町中では108LD。リベリアにフーフーとは別にGBというキャッサバのマッシュがあり、酸味がなくおいしい。

【シオラレオネVISA】 - 国境で取得(2017/3)。壁の値段表では1ヶ月シングル675,000SLL(91ドル相当)だが100ドル。SLLを持ってなかったのでSLLで払えるかは不明。イミグレはスゲー強気で最初は150ドルと言ってきてかなり揉めた。91ドルだろと言うと怒って部屋から追い出されそうになり、機嫌を取って100ドルになった。モンロビアで取ると150ドルらしいが、二日前に行った人はビザのシールが切れていて国境で取れと言われたらしい。リベリア国境からボーへの道は西アフリカで一番の悪路。雨季は考え直した方がよい。
フリータウン - 安宿はThe Place Guesthouse。55,000SLL。Gallison St,Rawdon Stの角。水はタンクに貯めた水のみ。電気はジェネレーターがあり24H。No.2 River Beachはまちがいなく西アフリカで一番のビーチ。午前中がよい。コナクリ行きのバスは月曜木曜朝発50,000SLL。
ボー - 安宿は2 Stars Guesthouse。Sillah St。

【ギニアVISA】 - マリ バマコで取得(2017/2)。1ヶ月シングル50,000CFA、3ヶ月マルチ80,000CFA。写真2枚、パスポートコピー、ホテル予約票。翌日午後受取。ダブルが60,000CFAと聞いていたが無かった。コートジボアールアビジャンでシングル32,000CFAで取れるのでシングルならアビジャンで取るのが良い。
コナクリ - 安宿はMission Catholique。130,000GF。高いだけありシャワーから水が出る。テント泊不可。朝食2,000GF、昼5,000GFで食べられる。
カンカン - 安宿はCentre d'Accueil Diocesain(ミッション系)70,000GF。カンカンのバスターミナルを出て、目の前に延びる道を真っ直ぐ進み、1つ目の交差点で右斜め方向へ。暫くすすみ、左側にあるガソリンスタンドを越えたところを左折し、右側に入口がある。看板はない。
ゼレコレ - 安宿はHotel Ceolo。50,000GF。水はタンクに貯めたもの、電気は夜のみ。グランマルシェの北角のランダーバードから北に進み、最初の角を右折して100m。

【ギニアビサウVISA】 - セネガル ジカンショールで取得(2017/3)。1ヶ月ダブル20,000CFA。パスポートコピー。写真1枚。即時。ギニアコナクリでは100USD。
ビサウ - 安宿はPensao Creola。15,000CFA。(民泊したので泊まってはない)安さだけならバスターミナルの南西角からの道を500mほど進んだ左手にピンク色の壁のカンプマンがあるが7000CFAでかなり汚く、網戸も蚊帳も扇風機もない。看板もないので人に聞くしかない。バスターミナルのバーではDjumbai生ビールが200CFAで飲める。ビサウはボロいがポルトガル時代の建物が多く残る。カシューの果実が旨い。
ビジャゴ諸島 - 大きな船は今は動いてなく、モーター付きピローグのみ。
ビサウ-ブバケ火曜金曜発、日曜水曜戻り3500CFA。ブバケ- オランゴは土曜発、月曜戻り1000CFA。ビサウ-ボラマは火曜金曜発、水曜日曜戻り2500CFA。

【セネガルVISA】 - ビザ不要。
ダカール - 安宿はCVD。ドミ5000CFA、テント泊3000CFA。wifi有。倉庫街で回りには店が少なく不便。他はキングプラザ7000CFA。
アルマディス岬の生牡蠣は12個1750CFAと安くて旨い。ラックローズは汚いし、周りに建物があり雰囲気に欠ける。
ジカンショール - 安宿はCasafrique。シングル7000CFAだがすぐ5000CFAになった。テント泊は3500CFA。wifi有。
サンルイ - ジャンベカフェ。テント泊2500CFA。水道も電気もなくお金を払うのをためらう宿だが、夕方にオーナーのジャンベグループが集まって演奏する。モニュメントから3番のバスで終点で降りてすぐ。

【ガンビアVISA】 - シオラレオネ フリータウンで取得(2017/3)。1ヶ月シングル100,000SLL(13.5USD)。写真2枚、パスポートコピー。午前申請午後3時受取。国境でも取れる。3000ダラシor45,000CFA。ジボロ国境ではビザとは別にEntry Clearanceが必要でオンラインで事前に取得して印刷したものを持ってこいと言われる。国境で取るとVISAと同じ値段。アムダライ国境ではビザだけで入国できた。両替は10,000CFA=760ダラシと公定レート730よりいい。
バカウ - 安宿はワリさんの家、300ダラシ。キッチンあり。Old BakauのOld Cape RoadをAtlantic Boulevardから南へ200m。夕方に魚を揚げて安く売っている。この辺りでは珍しくフーフーとエヴァ(ナイジェリアのエヴァとは違う)の屋台もでる。

【モーリタニアVISA】 - 国境で取得(2017/3)。1ヶ月シングル55ユーロ。
ヌアクショット - 安宿はAuberge Menata。テント泊2000MRO。wifi有。ホットシャワー。Mohamed Ould Ahmed Aicha。
シンゲッティ - 安宿はRose de Sables。 テント泊1000MRO(言い値は1500)。wifiは500CFA(遅い)。頼めばキッチンが使えるし、冷蔵庫で水も冷せる。場所は新市街の北側、メインの道の1本東の道。砂漠ツアーは1日10,000MRO。1泊2日のツアーを飯抜きで15,000MROにしてもらった。5日かけてウワダンまで行くこともできる。ラクダ一頭なので基本的に徒歩。昼から夕方5時くらいまでは日陰で休むので内容は薄い。砂丘はシンゲッティのすぐ外にもあるが町の近くのはゴミだらけ。
ヌアディブ - Camp Chez Ali de La Baie Du Levrier。シングル4000MRO、テントドミ2000MROだがセキュリティーがいないという理由でテントは拒否された。Camp Chez Abbaは閉鎖。
Iron train - シェムからムアディブまで乗ったが、鉄鉱石の砂利の上なので痛いし、荷物も服も顔も砂まみれになる。風避けも無いのでかなり寒い。夕方7時くらいに来ると聞いていたが来たのは夜10時だった。所要12時間。逆ルートだと鉄鉱石がないので楽。
西サハラ国境 - ダクラまでの直行シェアタクシーは12,000MRO。ガラージから国境までのシェアタクシーは2000MRO。国境のモロッコ側からダクラ行きのバスは160DH、16:00発。国境の緩衝地帯4kmは歩くかタクシーの運ちゃんに追加1000MRO払えばモロッコ側まで行ってくれる。

【西サハラVISA】 - ビザ不要。
ダクラ - 安宿はHotel Sahara。60DH~。wifi有。MapsmeではCafe Hotel Saharaでカフェの表示。この辺りが町の中心で夜は露店が並び、安宿も集中してる。Hotel Aigueは70DHだがwifiなし。ダクラの湾は何もない中、崖とビーチ、対岸の景色が素晴らしい。車があればビーチに行ったり、崖の近くに行ったり楽しめそう。
ラーユーン - 安宿はHotel Sahel。60DH~。wifi有。ホットシャワーは10DH。町の中心Dcheira(チェィラ)広場の2つあるランダーバートの西側のほうから南に進み、二つ目の角の右側。付近には夜、屋台が出るので便利。


【治安情報】


ナイジェリア北東部のボコハラムは数年前からナイジェリア、ニジェール、チャド、カメルーンの囲いこみ作戦でチャド湖周辺に追い詰められ、周辺の村を襲い略奪、誘拐を繰り返している。資金調達が困難になり身代金目当ての外国人誘拐にかけているのでチャド湖周辺はかなり危険。またチャド北部、ニジェール北部、マリ北部はアルカイダ系やトゥアレグ反政府組織が潜んでいて旅どころではない。中央アフリカ内戦は落ち着きつつあるが、北部、東部はまだセレカの勢力圏で危険。コンゴ共和国のニンジャはブラザビル西部で活動しているが、ブラザビルからドロシーのバス、タクシーは避けて大回りするので問題はない。コンゴ民主の東部は依然、複数の武装勢力がいて、ゴマの町の中以外は危険。ヴィルンガやニラゴンゴ火山等は政府のツアーサイトでツアー予約をして、ルワンダからゴマに入り、そこから行くことができる。

2017/APR/21 「最後の町」

日本へ帰る便は土曜日の昼にマドリッド発だったので、マドリッドには泊まらずトレドで2泊して、土曜の朝に直接空港へ向かうことにした。マドリッド、トレド間は30分おきにバスがあり交通の便がよい。

トレドはスペインの有名観光地で、とても綺麗な町だ。スペインには何度も来ているが、本当に美しい町が多いと感じる。たぶん観光でヨーロッパをはじめて訪れた人が感じる感動を、今でも素直に感じることができるのはとても幸せなことだ。

エル・グレコの有名な絵、なんたら男爵の葬儀は正直今一つピンとこなかったが、町の南を流れるタホ川の向こう側から眺める旧市街の全景はとても素晴らしかった。展望台近くに一軒だけあるカフェの、外のテーブルで町を眺めながらワインを飲んだ。イタリアやスペイン、東欧の古い町を見ると、日本にはない統一された街並みにいつもいいなーと、なぜ日本はあんなになってしまったのかと思うことが多い。17年も前に初めてヨーロッパを訪れたときに感じたこの疑問は、今でも変わらない。

最近訪日客の急激な増加にともない、日本政府も観光に力を入れはじめ、日本は素晴らしい国でそれがツーリズムにつながっているのだと手放しに喜んでいるが、観光客が増えたのはなにも日本だけではない。世界的にどこでも観光客が増えているのだ。裕福層が世界的に増加し、海外旅行人口自体が増えている。端的に観光客増加を自分たちの成功だと勘違いし、その場所の本当の価値、文化や歴史の価値についてもう少し長期的に考えることを怠れば、今後大きく発展するであろうツーリズムで日本は大きな損失をこうむることだろう。

今日は一日中「明日はいよいよ帰国かー」と何度も考えていた。ここからまたヨーロッパを陸続きに旅することも可能だが、アフリカ一周の満足感にひたっているうちに旅を終えるのがいいように思えた。こういう旅は何処で終わらせるかがいつも悩ましい。元々帰りの決まった旅でなければ自分で帰るタイミングを決めなければならない。前回は東チベットで金が尽きて、そこからなんとか日本まで辿り着くので精一杯だったので自分の意思とは関係なく帰国した。今回はまだお金はあるが使い切るにはもう2年は旅を続けることができるし、そこまでのモチベーションはもはやない。旅の動機は人それぞれだが、個人的にはやはり好奇心であるべきだと考えている。それが、アフリカ大陸を出た今、先に進むために必要な好奇心が失われてしまったように感じた。きっとこの旅はここが終点なのだろう。

長い旅をするといろいろな旅人に会う。休学して1年間旅する学生、卒業旅行の学生、長めの休暇で周遊の旅をする社会人、会社を辞めて、次の仕事を始める前に旅に出た人、何度も旅に出ている経験豊富な旅人、旅中での収入を得る方法を持って、旅をしながら生活する人。動機も皆それぞれで、憧れの海外観光地を見てみたい人、社会で行き詰まりを感じ、旅に何かを求める人、ただ会社員はもうしたくないという人、写真や本の出版のために旅する人、そして好奇心の強い人。

休暇や出張という限られた時間の旅行とは少し違った旅をするには少しの勇気と多くの好奇心が必要になる。人生に安定を求めるなら、長い旅はその安定を大きく曲げてしまうことになるかもしれない。長旅をしたら必ず何かを得られるわけではないし、何かが解決されるわけでもない。リスクなのかチャンスなのかはその人の捉え方とその後のその人の行動、結果によって決まるものだが、人生は思ったより短く、本当にやりたいことを考える時間は社会に出てからはそんなになかったように思える。旅に求めるものは人それぞれだが、今回のアフリカの旅の中で日本で会社勤めをしていたら考えなかったであろ様々なことを考える時間だけはあったように思える。これからをどう生きるか、どういう人間であるかという自分の中の哲学をつくることがすこしだけ出来上がった気がする。旅で得られるものなんてせいぜいこんなものだろう。

30代の終わりがもうすぐそこまで来ている。大きく分けて4度にまたがり5年以上を旅に費やしてきた。150カ国以上を周ったが、いくら行ってもその先はまだ続いている。すべての国をまわるような義務感の旅にはまだ興味はないが、またいつか好奇心がフツフツと湧いてきたら旅に戻ってみたいと思う。まだ見ぬ世界を見るために。


今回でアフリカ一周の記事は最後です。最後まで読んでくださったかた、ご愛読ありがとうございました。人生は旅をプラスすることで少しだけ変わってくると思います。繰り返しの日常や、固定概念でつくられた人生に疑問を持ったとき、どうか普段の生活とは違った方角を見ることをしてみてください。それではみなさん良い旅を。




















2017/APR/20 「アルハンブラ宮殿」

アルハンブラ宮殿には入場制限があり、ネット予約では3ヶ月くらい前まで埋まっているという過熱ぶりだ。昨今の中国人観光客の増加で、もはやいきなり訪れて入れるものではなくなってしまった。だが、宿のスタッフ曰く、アルハンブラ宮殿には当日券があり、毎日50~300枚程度売り出されるらしい。これを手にいれるには朝の6時くらいに宮殿入り口のチケット売り場へ行って、並ぶ必要があるという。5時半には宿を出なくてはダメだろう。チケットオフィスが開くのは8時なので、真っ暗のなか二時間も待つことになる。

ホントに並ぶ人がいるのかと思っていたが、行ってみるとまだ5:50分だと言うのに暗闇のなか既に100人以上はは並んでいて驚いた。しかも列はもうひとつ別の方にもある。宿からここまでは登りで、汗をかいたが、10分もすると汗が冷えて寒くなってきた。ひとつ後ろのフランス人のおじさんは家族旅行でグラナダにきて、家族代表で並んでいると話した。いい父親だ。

8時にオフィスが開いたが、順番待ちなので、実際には8:40分くらいに順番がきた。しかし、この少し前、後少しでチケットオフィスだというときに、ナザレ宮殿チケット売り切れのニュースが前の方の観光客から聞こえてきた。そして、その直後にフランス人のおじさんの娘と奥さんがやって来てしまった。おじさんは申し訳なさそうに宮殿チケットは売り切れと言うと娘と奧さんはショックな表情をあらわにした。なんとも言えない空気がながれる。おじさんはよく頑張ったと弁明してあげたい気分だった。

6時に来た時点でチケットが買えるか分かりそうなものだが、宮殿のオープン前なのでスタッフはまだ来ておらず、暗闇の中、寒さに耐えて3時間近くも待たされたあげく、売り切れ。なんともいただけないシステムだ。

ナザレ宮殿は入れなかったが、それ以外の部分は入場規制がなく、入ることができた。ナザレ宮殿なしでも、アルハンブラ宮殿はゆうに3時間は必要な広さで、庭園、要塞、幾つかの建物に博物館が見られ十分に素晴らしかった。また、博物館の2階の展示室の窓からナザレ宮殿の中庭の手前側がチラ見することができる。なぜ中庭全部を見えるようにしないのか理解できないが、チケットを買えなかった人は少しだけでもここから見ることができる。

早朝は観光客が少なかったが、途中から大量の観光客がやってきて、見て回るのも大変な感じになった。これがあるから有名観光地は好きではない。世界の有名観光地は今は何処も中国人が溢れていて、彼らは今後もっと増えるだろう。なにが悪いというわけではないが、団体ツアーでやって来て、1ヶ所に固まり、大きな声で中国語を話してるのを聞くと、まるで中国にいるような錯覚に落ち、その国の情緒は一瞬にしてすっ飛ぶ。12億の人口といのは本当にとてつもない。次はインド人が大量にやってくる時代がくるのだろう。その頃にはどの観光地も中国人とインド人で溢れかえっているに違いない。
























2017/APR/19 「出アフリカ」

タンジェはなかなかよい町だった。メディナには面倒な客引きもいたが、それほど害ではなかったし、物価も安く、いい感じの安食堂があり旅人向けの町といえるだろう。

アルヘシラス行きのフェリーは今は新しい港から出ているようで、タンジェの町からはかなり放れていた。よく覚えてないが、15年前はタンジェの町の中心近くに着いたはずだ。降りたとたん客引きがスゴい勢いで寄ってきて、荷物を引っ張ったりと大変で、逃げるようにフェズ行きのバスに飛び乗ったのを覚えている。

新タンジェ港までのバスはタンジェの鉄道駅前から出ていて、40分で着くと聞いていたが、実際には1時間以上かかり、危うく10時発のフェリーを逃すところだった。といっても出港は遅れて、船が出たのは11:30だったが。

とても大きく空港のようなフェリーターミナルで、船まではシャトルバスで連れていってくれる。もはや完全に先進国スタンダードで昔の情緒はここには一切ない。この港もチャイナマネーが投入されているらしく、港の端では中国語の社名の書かれた仮囲いの中で拡張工事が進んでいる。

船が動き出したので甲板に出て、アフリカの最後の姿を眺めた。真新しい港にきれいな船が止まっているのは、どうもアフリカのイメージには一致しなかったが、そんなことお構いなしに船はスゴい速度で遠ざかっていく。アフリカもドンドン発展していっているということなんだろう。長い間、何度も旅をすると発展や変化が見られるというメリットがある。昔、まだ情緒のある時代に、ここを船でわたっておいて良かったとおもった。

アルヘシラスもタンジェ同様にえらい変わりようだった。タンジェのように旧市街があるわけでもないので、もはや全く面影はない。昔は港も小さく、港周辺ももごみごみしていて汚かった。フェリーもそこまで大きくなく、モスクが付いていたが、今はスペインの会社の巨大なフェリーで乗客も殆どが外国人だ。港のすぐ裏には一体誰が住んでるんだというくらい、高層マンションが立ち並んでいる。鉄道駅もバスターミナルも刷新されて新しい。

電車があったので、グラナダまでの移動は電車にすることにした。 だが電車は何故かグラナダには行かず、途中から振り替えのバスになった。グラナダはその昔ロンドンから休暇で来るはずがフライトを逃して来れなかった過去がある。アンダルシア-アラビッグ建築の最高峰と言われるアルハンブラ宮殿は長年見たいと思っていた建築物だ。

グラナダの町は思った以上に魅力的で、街中に点在する古い建築群、細く不規則な路地に数々の広場と人々で賑わうタベルナですぐに気に入った。特にカテドラルは素晴らしかった。ライトアップされた町は博物館のようで遅くまで歩き回った。

宿のスタッフが教えてくれたビュースポットへ登ると、ライトアップされたアルハンブラ宮殿が暗闇のなか浮き上がっているのが見えた。あれから15年、ついにグラナダにやって来ることができた。石の腰壁に座っている観光客のすき間に静かに腰をおろした。周囲から視線を感じるのはモロッコでテントと物物交換したジェラバと頭に巻いたインド布のせいだろう。

















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