2017/JAN/10 「レゴスのジャコ」

レゴスには韓国人のクンから紹介してもらったジャコという南アフリカ人がいて、既に連絡を取ってあった。レゴスではジャコの家に泊まれることになっていて、夕方にジャコの家に着くと門番が敷地に入れてくれた。

ジャコは仕事で7時過ぎに戻るらしく、ジャコの友人の中国人、ヤンが代わりにやって来て家の鍵を開けてくれた。ヤンはよほどジャコと仲が良いのか、勝手に冷蔵庫のビールを出してくれ、さらに自分は冷凍庫のアイスをガツガツ食べ始めた。

ジャコからは今日はバーベキューをするとメールがあった。ヤンは庭でバーベキューポッドに炭を入れて、火を起こしている。しばらくすると、ジャコの友人らしき、中国人と台湾人がやって来た。皆、自国の会社からレゴスへ派遣されてきているらしい。

それからすこしすると、ジャコが帰ってきてそれぞれ自己紹介した。ジャコは思ってたより体格のいい、ポッチャリ系の白人だった。バーベキューのためにわざわざソースに漬け込んでいた肉の塊があったらしく、冷蔵庫から出すとバーベキューポッドの上に置いた。

肉の塊は大きく、なかなか火が通りそうもなかったが、多少赤くてもいいだろうと焼け具合を見て、皿に移そうとすると、ジャコは肉の温度を計る針型の電子温度計を持ってきて、肉に何箇所も差し出した。なかなか几帳面な男だ。ジャコは肉の中心で65度以上になっていれば食べられると力説した。肉ばかり食べる南アフリカ人が言うので説得力がある。わざわざこのために針型の電子温度計を買ったのなら相当の肉好きだ。

塊の肉、ソーセージ、ジャガイモが焼き上がると皆、テーブルについた。中国人二人、台湾人二人に日本人とジャコ。ほぼ全員アジア人で白人はジャコだけ。まるでアジア人パーティーに呼ばれた白人のようだ。

久しぶりにガッツリした肉を食い、ビールやワインもたらふくいただいた。企業の会計士をしているというジャコは羽振りがよく、家にあるものはなんでも食べて飲んでくれと話した。レゴスはなかなかいい滞在になりそうだ。
















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