2017/MAR/23 「そしてガンビア入国」

ジカンショールからガンビア入国が出来なかったので、ガンビアの外側をぐるっと回って、北側の国境にやってきた。正確には南側の国境で9000円払えば入国できたのだが、本当かどうか分からないクリアランスとやらにそんな金を払う気にはなれなかった。

南側の国境には二日も通って、それでもクリアランスなしでは入国出来ず、さらにこの国境まで来るのにさらに二日を要した。なぜガンビアにこれ程振り回されるのか分からないが、これで入国出来なければ、諦めてダカールへ向かうつもりだ。

昨夜は遅くにカオラックにたどり着き、宿探しに苦労した。セネガルはこれ迄の西アフリカの国に比べると宿が高めで5000CFA1000円)以下の宿を探すのに苦労する。バイタクも頭が悪く、5000CFAの宿と言ってるのに、立派なホテルにばかり連れていく。馬鹿な運転手に四軒目に連れていかれた、町で一番高いホテルで安宿を聞いて、なんとか少し離れた5000CFAの宿にたどり着いた。

翌朝、同じバイタクでガンビア国境行きのバス乗り場へ向かう途中、運ちゃんは「インド人か?」と真剣に聞いてきた。普段はチャイナが多いが髭が伸びだすとインド率が高くなる。パキスタンやレバノン率も伸びる。このあとガンビアでバスに乗ったときにジャマイカ人かと聞かれたときはさすがに驚いた。めちゃくちゃだ。

心配していたガンビアの北側国境は全く問題なしだった。クリアランスなどという話も出なかったし、若干フリータウンで取ったビザが、セネガルの物とは異なるようで沢山の人に何度も見られたが、終始日本人はウェルカム的な感じで無事入国を果たした。

国境からバンジュールへはガンビア川をわたる必要があり、まずは港へのバスに乗る。そして、港で船のチケットを買い、30分ほど待って、船に乗り込んだ。そこまで大きくないフェリーで車や動物も運ぶ。ガンビア川はまるで海のように波打っている。水も流れているようには見えず、海が入り込んでいるようにも思える。人でいっぱいの甲板にはバナナとアイスの売り子がひっきりなしにやって来た。

船は30分ほどで対岸の首都バンジュールに到着した。港ではこの船に乗る人がすでに大勢待ち構えている。

バンジュールの町は予想以上に小さく、歩いて回ってもそう時間はかからない。今日はバカウへ行く予定だが、バンジュールのアルバートマーケットを見てから行くことにした。ロンプラに載っている見所の一つだが、いたって普通の市場だった。入口のコロニアルな建物は植民地時代のかと思ったら、火事で焼けたので中国の援助で建て直した物だという。観光客が沢山来るのか土産物屋が多いが、特に面白い物もなく、Made in Indonesianのタグの貼ってある民族調の服さえ置いてあった。多分自国ではたいした民芸品も作ってないのだろう。こういうのも間違って買うツーリストがいるのかもしれない。

バカウには東アフリカで何度か会ったミキちゃんが勧めてくれた宿があり、そこへ向かった。ワリさんという人の家で安く泊めてくらるらしい。ワリさんは思ったより若く、家と言うよりは普通にゲストハウスだった。特別いい宿ではないが、キッチンが使えるのが良かった。魚も安く買えるので長期滞在には良いだろう。


日が暮れる前にガンビア川沿いのビーチを歩いた。サッカーをしている人や、釣りをしている人、若い黒人の男の子をつれた太った白人おばさんなど色々な人がいた。ガンビア川が大西洋にぶつかる角には高そうなホテルが建っていて、そこから先の大西洋側は相変わらず荒れていた。大西洋は何処もこんな感じだ。



















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