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2020/JAN/13 「パラオではお金を惜しまず」

今までに多くの国々を旅してきたが、あまりお金を使った旅を避けてきた。そういう旅行に興味がないわけではなく、お金を節約してその分長く、より多くのものを見たいという考えが常にあったからだ。ただし150ヶ国以上も旅していると、まだ行ったことのない国というのは、島国(オセアニア、カリブ海、モルディブ、カーポベルデなど)、治安情勢に問題のある国(南スーダン、リビア、シリア、イラク、アフガニスタン、イエメン)、ビザの取得にツアーなどの条件がある国(ブータン、サウジアラビア、北朝鮮)などになってくる。治安情勢に問題ある国には行けないし、ツアーなど条件のある国はある程度の出費を覚悟しなくてはいけない。島国というのもたいてい移動を飛行機に頼らなければならないので、移動費にお金がかかるし、小さな島国では観光以外の産業がほとんどないことが多く、ツーリストの物価が現地の物価とかけ離れた場合が多い。

今後、まだ行ったことのない国に行こうと考えるとある程度の出費を覚悟しなければならないだろう。そして、これまでの経験上、そういう国であまり節約するとぜんぜん楽しめない。アフリカでもツアーに参加しなければ見れない景色や動物が多くあったが、アフリカまで行って、これらを全くせずに帰ってくるのはさすがに勿体ない。

年末に結婚式を終えたので、新婚旅行を兼ねてどこか島国へ行こうと考えていた。特別新婚旅行と構えずに、今までどおりどこか興味のある行き先を見つけ旅行できたらと思った。新婚旅行と考えると、その後しばらくは旅行ができなくなるようで嫌だった。

1週間程度で帰ってこれる南国の島国を探していると、パラオが良さそうに思えた。同じような南の島に比べてアクティビティーが多いのがその理由だ。物価もそこまで高くはなく、楽しめそうだ。宿と航空券だけのツアーをネットで見つけすぐに申し込んだ。

パラオは実際行ってみると、旧首都であるコロール以外はほとんど町という町はなく、ホテルもコロール周辺に集中していて、ほとんどのツーリストがここで滞在をする感じだった。白い砂浜とターコイズブルーの海をイメージしていたが、コロールには小さなビーチと呼ぶには微妙な砂浜しかなく、プライベートビーチを持つホテルもパラオロイヤルリゾートとパラオパラダイスリゾートの2箇所だけなので、綺麗なビーチを拝むにはボートツアーに参加しなければならなかった。

これまでも美しいビーチのある国にはたくさん行ったが、その多くはビーチのある場所にホテルやレストラン、ショップが建ち、町を形成していて、パブリックのビーチでも十分楽しめたが、パラオではプライベートビーチのあるホテルに泊まらなければ、ツアー以外に選択肢がないような気がする。

パラオには色々なアクティビティーがあるので一通りしらべた結果、セスナからパラオを眺めるツアー、カヤンゲル環礁ツアーと一番典型的なロックアイランドの見所を廻るボートツアーを組んだ。セスナは天候によりキャンセルになるのと、カヤンゲルは波が高いと欠航になるので、毎朝ツアーが催行されるか不安になったが、カヤンゲルが一度欠航になっただけで、無事に滞在中3つのツアーの参加することができた。セスナのツアー会社は1つ(Smile Air)しかなく、ボートツアーの会社もメジャーなのは2社(RITCとインパックツアー)しかないので、ほぼその3社で全てのアクティビティーが手配できた。他の会社はこれらの会社にツアー委託しているところがほとんどで、実際にはツアーを催行してはいない。

パラオのツアーは高く、セスナツアーは190USDもするし、カヤンゲル環礁へのボートツアーは175USDもする。しかも、ロックアイランドのツアーにはパーミットが必要で50USDが別途必要だし、ジェリーフィッシュレイクのパーミットは100USDだ。まさにツーリズムで成り立っている国の典型だ。人口2万ちょっとの島国では観光以外の産業が乏しく、自国のインフラもほとんどがアメリカと日本の援助でつくられたものだ。パラオは世界でも数少ない台湾を承認している国で、台湾からも援助が入ってきている。中国との国交を断ち台湾と国交を結ぶことは中国による報復をおそれ先進国でさえできないのに、パラオは中国ではなく台湾を選んだ。なにも持たないものは逆に強いのかもしれない。

パラオはあまり出費を気にせず行きたいところに行ったのでとても充実した旅行になった。世界遺産のセブンティアイランドはセスナ飛行からでないと見ることができないし、コロールから近いロックアイランドのビーチにくらべ、最北端に位置するカヤンゲル環礁のビーチは比べ物にならないほど感動した。旅を楽しむには場所によって旅を変えることも必要だ。















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