2017/APR/9 「14年ぶりのマラケシュ」

ついにマラケシュまで北上してきた。ここは15年ほど前にロンドンに住んでいたころに夏の休暇で来たことがあった。スペインから舟で渡って、タンジェ、フェズ、メクネス、サハラ砂漠、マラケシュと回り、また舟でスペインに戻り、ポルトガルにも行った。つまりここから北は来たことのある場所になり、どこか安心感が湧いてきた。

14番のバスでジャマエル フナ広場へ着くと見覚えのある景色が目にはいった。あー ここは昔もこんな感じだったなーと辺りを見渡しながらゆっくりと思い出した。同時にアフリカ一周の最終地、モロッコに着いたんだなーとどこかホッとした気分になった。17ヶ月もかかったが、なかなか面白い線の旅ができたなーと思った。アフリカを陸路で一周をした人には会ったことも聞いたこともなかったが、なんとか一周出来たことは今回の旅に特別な満足感を与えた。今回旅したアフリカの国は実に45ヵ国にもなっていた。アフリカに来るまではこの大陸に55も国があることも知らなかった。それでもまだアフリカ大陸には10ヵ国も行ってない国が存在する。本当に大きな大陸だ。

昔泊まった宿など覚えてるはずもなく、ジャマエル フナ広場の近くの適当な安宿にチェックインしたが、とても快適な宿だった。昔来たときも、マラケシュはかなりツーリーな町だと感じたのを覚えていたか、今はさらにツーリストが多くなったように感じた。モロッコは人が悪かったイメージだが、今回はそうでもない。

メディナを適当に歩き、スークをのぞき、観光名所にも適当に幾つか入ってみた。正直、迷路のようなスークとフナ広場以外、何も覚えてなかったが、バヒーア宮殿は中に入ってから、昔来たことがあることに気がついた。マラケシュのスークで昔、スリッパやバッグを物色したのを覚えていて、革製品のスークを見てみたが、昔見たオレンジや黄色に染めた革のバッグなどは姿を消して、落ちついた色の物ばかりになっていて、どこか手作り感も薄れた気がした。

フナ広場は夜になると昔と変わらず、たくさんの食べ物の屋台が並んだが、昔とは少し屋台の種類が違った。値段は相変わらず安くはないが、それでもツーリストで賑わっていた。広場は昔よりも大きくなったように感じたし、ここまで観光客もいなかった気がする。平日だというのに、広場は入口から歩くのが大変なほど人でうまっている。これ程ツーリストが多い町はサハラ以南には存在しないだろう。モロッコのツーリズムはかなりの成功をおさめているようだ。





















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