2016/JAN/9 「ITバックパッカー失格」

エチオツアーのオフィスに9:40に行くともうツアーの説明が始まっていた。スゴいたくさんの人が集まっていた。そのあとジープに別れて乗り込んだ。ジープには合計7台で参加者は28人だ。ツアーにはスーダンで会ったイギリス人やアスワンで会ったドイツ人のベンがいて、再会を喜んだ。他に日本人の男の子が二人いて、二人とも一人旅だった。

ダナキルツアーは日本人にスゴい人気で今まで会ったアフリカ南下をする日本人はこぞってダナキル、ダナキルと話をしていた。エチオピアと言えばラリベラと少数民族だと思っていたが、中にはラリベラって何ですか?という人もいる。最近分かってきたが日本人は日本人のブログを見て旅をするので、行くところが偏る。ロンプラのような見所全てを紹介しているガイドブックを読んで自分で行き先を決めるのでなく、前に行った人が行った場所を同じ交通手段で同じ宿に泊り旅をしている。日本人御用達の地球の歩き方は辺鄙な地域はツアーを前提にしていて、バックパッカーには全く役に立たない。ゴンダールでも日本人は皆決まった宿に泊まっていたし、日本人のブログには出てこないシメン山は日本人は皆無だった。普通はスゴいところだー!と感動するが日本人はブログで見たところだー!と感動する。そういう人たちになにか違和感を感じ始めた。

若い子に教えてもらった旅人ブログやそれを携帯に保存するアプリは便利だが、こういった弊害もあるのかと認識した。アフリカは思ったよりも旅が簡単で宿も着いてから探せばなんとかなる。時間さえあれば現地で情報を集めた方がいいし、その方が現地の人との出会いがある。何よりハプニングがどんどん起きる。

実際しばらく人のブログは見ていなかった。ITバックパッカーとしては失格かもしれない。

ツアー初日は塩湖に行き、夕焼けを眺めた。塩を採集しているので塩のブロックを運ぶラクダの隊列が塩湖の薄い水面を歩いてきて、通りすぎていった。その夜は外に置かれたベッドで星空を見ながら寝たが、星空はシメン山には到底及ばなかった。風が強く砂を運ぶので顔は砂まみれだ。朝起きたらきっと大変なことになっているだろう。















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