2016/APR/5 「憩いの町」

昨日は退院して、夕方宿に戻った。聖ファミリア教会に付属するこの宿はキレイだしWifiもあり、施設の中にはスーパーとカフェまで付いてて、とても便利だった。なによりこの教会は1994年の虐殺のときツチ族をかくまったという由緒ある場所だ。夕飯に退院祝いで中華料理のレストランへ行ってみることにした。このレストランは着たときから気になっていたが、病院食から解放されて、とにかく旨いものが食べたいのでベストなタイミングだ。

中華系のデパートの5階にあるBAMBOOという中華料理屋で、建物の屋上に屋根をかけてレストランにしてるので、大部分が半外部だが、ここからの夜景は素晴らしかった。値段は高いけど味はちゃんとした中華。茄子の味噌炒めはご飯がどんどん進む。やっぱり、中華は外れがない。アフリカで食べる中華は、まるで日本食を食べてるような安心感がある。大満足の夕食だった。

そして、今日はキガリで虐殺記念館、映画「ホテルルワンダ」の舞台になったホテルを見て、あとは町をブラブラ。キガリ中心部にはキレイなビルがいくつも建っていて、ここで働くNGOUNの職員達が主に買い物するきれいなスーパーやレストランが入っている。「brioche」というカフェは日本でも全然やっていけそうなクオリティだった。ベルギー系らしく、ケーキが素晴らしい。こんなクオリティのものがルワンダで食べられるの
が驚きだ。アデァスアベバもカフェが山ほどあり、何処でも美味しいマキアートが飲めたが、やはりすこしズレた感じがあった。だがここのカフェは洗練度が完全にアフリカではないレベルだ。ただし、値段も完全にアフリカではない。

こういうのはルワンダがベルギーの植民地だったのが大きいのかも知れない。ケニヤやウガンダの飯が不味いのはイギリスの植民地だったことと絶対関係あると思う。大した料理のないイギリスの支配を受けたケニヤやウガンダは、焼いたり、揚げたりと原始的な調理法の物しかない。かろうじて調理していると言えるシチューも全然旨くない。あとは基本ウガリやマトケ、キャッサバなど原住民の食べ物だけ。

キガリはカンパラやナイロビのように人ゴミで通りが歩きづらいということもなく、道にはゴミひとつ落ちてない。回りには緑の丘に住宅地が続くのどかな景色がひろがる。そして、少しお金を出せば、中華やオシャレカフェがある。なにより人が皆親切だ。キガリは旅に疲れた旅人が、美味しい物でも食べてゆっくりできる東アフリカの憩いの場のような町だ。












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