2015/JUL/9 「オペラハウス」

今まで85カ国以上は旅してきたが、何故かオーストラリアは来たことがなかった。ハワイもそうだがあまりに日本人が行くところはどうも気が進まなかった。オーストラリアも特に目的はなかったがせっかく来たのだからシドニーのオペラハウスくらいは見ておこうと思い、格安航空券を探してシドニーにたどり着いた。

昨夜、宿に着いたのはすでに深夜12時をまわっていたので寝る以外には何もできなかった。朝起きてダイニングに降りると多くの欧米人が朝食を作って食べていた。宿の客はほとんど欧米人で1割くらい中国人がいた。ブリスベンもそうだったが、欧米人の大半はワーキングホリデーの若者で、仕事を探していたり、すでに働いている人もいてバックパッカーはほとんどいない。オーストラリアはたぶん世界一簡単にワーホリのVISAが取れて、パイナップル刈りや農場などの肉体労働がたくさんあり、それらはオーストラリア人は嫌がりもうやらないので移住してきた外人かワーホリの若者がやる仕事として定着していた。わざわざヨーロッパから来て、何故オーストラリア人が嫌がる仕事をして1年を過ごすのか理解しがたいが、ブリスベンもシドニーも町としてはとてもきれいでコンパクトに計画された良い街だと思った。両都市とも水のある環境で親水空間の整備は日本のそれよりもはるかに良かった。基本的にはイギリスに倣った町並みだが、イギリスより気候もよく、清潔感のある街で永く住むならロンドンよりシドニーかなと思えた。なによりオーストラリアにはイギリスにはない自然がいろいろとそろっている。

宿はすこし遠い場所にあったが歩いてオペラハウスまで行くことにした。途中ハーバーブリッジがオペラハウスの後ろに見えるビューポイントに行き、そこからさらに水際を歩いてオペラハウスまで行った。オペラハウスは近くで見ると外壁の平凡なタイル貼りや大きな目地とRCシェルの施工精度や端部の厚みなどガッカリするところが多かった。そもそも写真で見るように真っ白ではなかった。ただ、シティースケープとしてのオペラハウスはすばらしく、十二分にシドニーの水際の景観を高めていると思った。



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