2015/DEC/5 「10年ぶりのカイロ」

ダハブには結局8泊した。ダイビングのアドバンスを取ったのとシナイ山に登った以外はダラダラと過ごした。カイロから南アフリカまでの南下の下調べもすこししかしなかった。こんなにもあっという間に時間が経ってしまってのは久しぶりな気がした。

今日は他にもチホさん、ヨウコさん、シオリンがカイロに向かうがみんな夜行バスなので朝出発は独りだ。朝発にしたのはスエズ運河を見たかったからだ。

逆回りで旅してるカズくんからカイロの宿はサファリを勧められた。カイロはイギリスから日本に移住するときに訪れて以来なので10年ぶりだ。

バスは時間通りに出発して、砂漠と黄土色の山を眺めながらシナイ半島の海岸に沿ってはしる。シャルム エル シェイクでさらに客を乗せた。最初はキレイに見えた景色も一時間もすると飽きてしまった。

バスはシナイ半島とアフリカ大陸の付け根に近づいた。窓から運河の方を見るが運河は見えない。橋を渡るときに見れるのかなーと思っていると急に渋滞が始まった。検問があるのかなと運転手に聞くとトンネルだと教えてくれた。なんとスエズ運河は橋で渡るのではなくトンネルだった。もちろん運河はチラッとも見えない。残念すぎる。

バスはトンネルを抜けて大陸側にでた。そこからはカイロへ一直線でドンドンスピードを上げた。二時間ほどで町っぽくなってきて、再び渋滞にはまった。今度はカイロの日常の渋滞に違いなかった。

さらに一時間でバスは小さなバスターミナルに着いた。ここが何処だかは分からなかったが、ターミナルを出て警察に聞くと地下鉄の駅の場所を教えてくれた。前に来たときには地下鉄に乗った覚えはなかったのでこの10年で開通したのだろうか。記憶はかなり曖昧だ。

アタバ駅で降り、歩いてホテルへ向かった。ホテルは6階建ての雑居ビルの最上階で同じビルにもう2軒安宿が入居していた。カズ君曰くその2軒は南京虫がでるとのこと。カイロの町並みはビルの1階のショーウィンドウの明るさで、なんだか10年前よりも綺麗に見えた。こんなだったかなーと歩きながら10年前のことを思い出そうとしたが、あまり覚えていなかった。

とりあえず、荷物をベッドに置いてキッチンでお湯を沸かしてお茶を作った。ここの宿もダハブ同様に日本人がたくさんいて、夕飯を自炊してシェアしていた。さっそく誘われたのでシェア飯に参加することに。今夜は鯖の味噌煮のようだ。まさかカイロに着いてすぐに鯖の味噌煮を食べるとは思ってもいなかった。

少しするとダハブで会ったショウ君と綾ちゃんが宿に戻ってきた。1週間ぶりの再会だ。二人から東アフリカビザの申請方法を教えてもらった。彼らは明日ビザを受け取り、夜行でルクソールへ行くという。カイロは昔観光しているのでさっさとビザとって出よう。





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