2015/JUL/6 「近くて遠い200m」

ポートモレスビーの夜は思ったよりも涼しく、夜は快適に寝れた。朝インドネシアで買った最後のコーヒーをいれ、荷物をつめた。朝食がなかったので近くの商店へ行こうとすると宿のスタッフに止められた。商店は200mしか離れてなく宿のゲートから目視できたが、危険だからタクシーを使えと言われた。宿の男性スタッフは出てしまってるらしく、エスコートできる人がいないらしい。入り口の柵の間から商店のほうを指差して「そこだよ?」と言うが「ダメだ」と言われる。朝食はあきらめた。
空港から来たときのTaxiの運ちゃんに10時に迎えに来るように頼んでいたが現れる気配はなかった。宿のオーナーは見かねて空港まで送ってくれるといい、ランクルのトラックを中庭から出してきた。お礼を言って乗り込んだ。

空港の国際線ターミナルに着き、オーナーにお礼を言ってランクルを降りた。ガス代を払うと申し出たが「またPNGに来るときはたずねて来てくれ」と笑顔で言い、オーナーは去っていった。最初から最後までホントに気持ちがいい国民だ。

国際線ターミナルはできたばかりのようにきれいだった。搭乗ゲートで搭乗開始を待っていると、この2週間は毎日が刺激的だったなーとPNGで起こったことを思い出して笑えてきた。こんな旅をしたのは久しぶりのような気がした。また機会があればBougainvilleにも行ってみたいと思う。そこには黒いパプア人がブカ(ブラック)と呼ぶ、さらに真っ黒な人達が住んでいるとレイのミッショナリーのおじさんが教えてくれた。

Air Niuginiのブリスベン行きは予定通りにブリスベンに着いた。荷物をピックアップした後に税関のところでかなり怪しまれて、バックパックをくまなくチェックされたが、先進国に着いた安心感からどんどん調べてくれーと気持ちは軽かった。

空港の到着ロビーに出て、サインを頼りに直結する電車の駅へ行き、チケットを買ってホームへ降りた。これがPNGならすでに何人もの人に話しかけられてるだろうなとすこし寂しい気持ちになった。空はすでに薄暗く肌寒かった。南半球にはすでに冬がおとずれているようだ。




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