2015/OCT/28 「リトルチャイナ」

プリシュティナからスコピエに向かう。ここからはマケドニアだ。また通貨が変わり面倒だなーと考えているうちにスコピエに着いた

予約しておいた宿はネットで見たよりはるかに小さく、客は殆ど中国人だった。通りから扉を開けるとテラスで中国人が8人くらいで中華料理のテイクアウェイを食べていて驚いたが、中にはもっとたくさんの中国人がいた。彼らは旅行客には見えず、背広を着た人や作業着をきた人が多かった。宿の人に聞くと随分長くいると言う。作業着にはCSR 中国南車と書かれていた。

ネットでググると“マケドニアで中国発のヨーロッパでの鉄道事業”というのが出てきた。間違いない。彼らだ。会社名も同じだ。
さすがチャイナ、出張もドミトリーなのだ。他に客はいないし、そもそも殆どの部屋を彼らが占拠している。宿のなかは中国語が飛び交い、かなり賑やかだ。今夜はリトルチャイナだなと諦めてベッドに荷物を解いた。

夕方になりかけていたので、町を見て歩いた。中心部はどこも工事をしていて不思議な町だ。やたら豪華な噴水や、真新しいネオクラシック建築など、つい最近に出来たのだろうと分かるものが多い。なにより異常に銅像が多く照明で煌々と照らされていた。まるでディズニーランドのような町づくりは、最後の大詰めのような状況のようだ。はたしてこれを目指して来る人がいるのかだろうか。ちなみにスコピエの都市計画は日本の丹下健三によるものだ。

夕飯を食べて宿に戻ると、テラスの中国人たちは賭けトランプをしていた。テープルの上には高額紙幣が撒かれていた。













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