朝起きて、テントから出ると夜まで水を飲んでいたゾウ達がいなくなっていた。回りのキャンパー達も起き出して、出発の準備をしている。皆、今日移動するのだろう。確かに、このエレファントサンズロッジは別に景色がいいわけでもないので、1泊で十分だ。
荷物をまとめて、回りのキャンピングカーの旅行者が乗せてくれないか見て回ることにした。昨夜はテントの中からゾウを眺めながら、ワインを飲んでいたので、ほとんど他のツーリストと話してない。いきなり話しかけて、乗せてくれと言うのも気まづいから、自然に挨拶して、自然にじゃー乗ってく?という流れに持っていきたい。
敷地の入口付近で、出て行く車を探していると、白人のおばさんが挨拶をしてきた。随分高齢のフランス人で、ザンビア、ボツワナ、南アをツアーの車で回っていると言う。すると同じツアーの他の客も来て、「今日はマウンまで移動するのよ」と教えてくれた。「ナタまで乗せてくれないかな?」と聞くと「オランダ人のツアードライバーに聞いてみたら?」と教えてくれた。
このツアーはそのオランダ人が、個人でやっているらしく、彼一人で運転、調理、事務手続きをやっているらしい。11人の参加者達は、ホームページから申し込んで、ザンビアに集合したのだという。驚いたことにツアーの車は彼が、軍隊のトラックを買って、改造してツアーバスにしたらしい。トラック荷台を改造してバスにしているのでオフロードではかなり揺れるし、雨にも弱そうだ。何より、参加者は皆、高齢者で、よくこれで16日間も旅できるなーと感心した。宿泊は毎日テントだし、ホットシャワーがないキャンプサイトもあるだろう。フランス人のおばさんは「スゴく安いのよ」と微笑んだ。そりゃー安いだろうなと思った。驚くことに、彼は毎回同じツアーではなく、前回のツアー終了時の場所から、新しいツアーを企画して、人をインターネットで集め、アフリカのいろいろな場所を回っているという。オランダに帰るときはどこかに駐車して、またそこに戻ってくるらしい。最終的にはツアーを繰り返し、北上して、エジプトから船で車をヨーロッパへもって行きたいらしいが、それはまだまだかかりそうだ。
オランダ人のドライバーは二つ返事でオーケーしてくれ、直ぐに荷物を積んで出発した。
ナタの町はフランシスタウンへの道とマウンへの道の分岐で、町というほど大きくはなかったが、分岐にはガソリンスタンドと小さな商店がいくつかあり、車がたくさん止まっていた。ここから更にフランシスタウンへの車をヒッチしなければならない。
食料を買ってから、分岐よりフランシスタウンの方へ少し歩いたところで荷物を置いて、ヒッチすることにした。なかなか空席のある車が現れなかったが、一台のレンタカーらしき四駆が止まってくれた。インド系っぽい顔つきの黒人と典型的な黒人アフリカンのドライバーでフランシスタウンまで乗せてくれることになった。
フランシスタウンのバスターミナル前で下ろしてもらい、腹が減ったので露店の飯屋でチキンと数種類の野菜をライスにぶっかけた物を食べた。そこのオバチャンにテントでもいいから安く泊まれる場所をしらないかを聞くと、「うちの庭にテントを張れるよ」という。「ホントかー!じゃー連れていってくれ」と言うと、「仕事が終わるまで待て。タクシーで一緒に行こう」ということになった。フランシスタウンには安宿がないと聞いていたので助かったし、ミドルインコムのボツワナでこんな底辺な人たちの家に泊まるのは面白そうだ。
オバチャンはグロリアという名前で、旦那のお姉さんと一緒に、ここで毎日ぶっかけ飯を売ってるらしい。近くには似たような飯を売る店がいくつかあったが、彼女たちのは野菜のバリエーションが多く、ほかより美味しそうに思えた。
4時になるとグロリアと姉は帰る準備を始めた。道具はタクシーに積んで帰るという。全部載るのか?と思ったが、プラスチックテーブルは足を取り外し、イスは抱えて座り、なんとか乗り込んだ。
10分も走ると家らしき所に着いた。そこは古い壊れた車がたくさん置いてあり、ガレージのようだった。奥には平屋の建物がある。お世辞にも綺麗な家ではなかったが、回りの家も似たようなレベルで、電気もきてないようだった。グロリアは「この男にテントを張っていいか聞いてみな」と言って、一人のおじさんを指差した。するとおじさんは「テントは寒いから部屋を使ってくれ」と言い、空いてる部屋を使えることになった。「夜になったらジェネレーターを回して明かりはつくから心配するな」と言って笑顔を見せた。
ガレージの端にグロリア達が売る食べ物を調理する屋根しかないキッチンがあり、薪を燃やした後があった。野良なのか、飼っているのかわからない犬が三匹ほど敷地内にいて、防犯対策に一役買ってそうだったが、食べ物に異様な反応を示すので、油断できそうになかった。
最初ここの家族構成がイマイチつかめなかったが、どうやらここの家には誰も住んでいないようで、敷地の真ん中の小屋に社員のような男が寝泊りしているだけで、グロリアもお姉さんもおじさんも別の場所に住んでるといった。まーそんなことより、安宿のないボツワナで、無料で室内で泊れるのはとても助かった。何日いていいか明日聞いてみよう。
荷物をまとめて、回りのキャンピングカーの旅行者が乗せてくれないか見て回ることにした。昨夜はテントの中からゾウを眺めながら、ワインを飲んでいたので、ほとんど他のツーリストと話してない。いきなり話しかけて、乗せてくれと言うのも気まづいから、自然に挨拶して、自然にじゃー乗ってく?という流れに持っていきたい。
敷地の入口付近で、出て行く車を探していると、白人のおばさんが挨拶をしてきた。随分高齢のフランス人で、ザンビア、ボツワナ、南アをツアーの車で回っていると言う。すると同じツアーの他の客も来て、「今日はマウンまで移動するのよ」と教えてくれた。「ナタまで乗せてくれないかな?」と聞くと「オランダ人のツアードライバーに聞いてみたら?」と教えてくれた。
このツアーはそのオランダ人が、個人でやっているらしく、彼一人で運転、調理、事務手続きをやっているらしい。11人の参加者達は、ホームページから申し込んで、ザンビアに集合したのだという。驚いたことにツアーの車は彼が、軍隊のトラックを買って、改造してツアーバスにしたらしい。トラック荷台を改造してバスにしているのでオフロードではかなり揺れるし、雨にも弱そうだ。何より、参加者は皆、高齢者で、よくこれで16日間も旅できるなーと感心した。宿泊は毎日テントだし、ホットシャワーがないキャンプサイトもあるだろう。フランス人のおばさんは「スゴく安いのよ」と微笑んだ。そりゃー安いだろうなと思った。驚くことに、彼は毎回同じツアーではなく、前回のツアー終了時の場所から、新しいツアーを企画して、人をインターネットで集め、アフリカのいろいろな場所を回っているという。オランダに帰るときはどこかに駐車して、またそこに戻ってくるらしい。最終的にはツアーを繰り返し、北上して、エジプトから船で車をヨーロッパへもって行きたいらしいが、それはまだまだかかりそうだ。
オランダ人のドライバーは二つ返事でオーケーしてくれ、直ぐに荷物を積んで出発した。
ナタの町はフランシスタウンへの道とマウンへの道の分岐で、町というほど大きくはなかったが、分岐にはガソリンスタンドと小さな商店がいくつかあり、車がたくさん止まっていた。ここから更にフランシスタウンへの車をヒッチしなければならない。
食料を買ってから、分岐よりフランシスタウンの方へ少し歩いたところで荷物を置いて、ヒッチすることにした。なかなか空席のある車が現れなかったが、一台のレンタカーらしき四駆が止まってくれた。インド系っぽい顔つきの黒人と典型的な黒人アフリカンのドライバーでフランシスタウンまで乗せてくれることになった。
フランシスタウンのバスターミナル前で下ろしてもらい、腹が減ったので露店の飯屋でチキンと数種類の野菜をライスにぶっかけた物を食べた。そこのオバチャンにテントでもいいから安く泊まれる場所をしらないかを聞くと、「うちの庭にテントを張れるよ」という。「ホントかー!じゃー連れていってくれ」と言うと、「仕事が終わるまで待て。タクシーで一緒に行こう」ということになった。フランシスタウンには安宿がないと聞いていたので助かったし、ミドルインコムのボツワナでこんな底辺な人たちの家に泊まるのは面白そうだ。
オバチャンはグロリアという名前で、旦那のお姉さんと一緒に、ここで毎日ぶっかけ飯を売ってるらしい。近くには似たような飯を売る店がいくつかあったが、彼女たちのは野菜のバリエーションが多く、ほかより美味しそうに思えた。
4時になるとグロリアと姉は帰る準備を始めた。道具はタクシーに積んで帰るという。全部載るのか?と思ったが、プラスチックテーブルは足を取り外し、イスは抱えて座り、なんとか乗り込んだ。
10分も走ると家らしき所に着いた。そこは古い壊れた車がたくさん置いてあり、ガレージのようだった。奥には平屋の建物がある。お世辞にも綺麗な家ではなかったが、回りの家も似たようなレベルで、電気もきてないようだった。グロリアは「この男にテントを張っていいか聞いてみな」と言って、一人のおじさんを指差した。するとおじさんは「テントは寒いから部屋を使ってくれ」と言い、空いてる部屋を使えることになった。「夜になったらジェネレーターを回して明かりはつくから心配するな」と言って笑顔を見せた。
ガレージの端にグロリア達が売る食べ物を調理する屋根しかないキッチンがあり、薪を燃やした後があった。野良なのか、飼っているのかわからない犬が三匹ほど敷地内にいて、防犯対策に一役買ってそうだったが、食べ物に異様な反応を示すので、油断できそうになかった。
最初ここの家族構成がイマイチつかめなかったが、どうやらここの家には誰も住んでいないようで、敷地の真ん中の小屋に社員のような男が寝泊りしているだけで、グロリアもお姉さんもおじさんも別の場所に住んでるといった。まーそんなことより、安宿のないボツワナで、無料で室内で泊れるのはとても助かった。何日いていいか明日聞いてみよう。
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