セーシェルのマヘ島に近づくと、飛行機は雲の中に入り、まわりが見えなくなった。もう10分もしないで着陸するはずだ。天気はよくないのかと不安がよぎる。
高度が2000mを切ったころで雲の下に出て、マヘ島が見えた。緑の山が海岸近くまで押し寄せた島だ。島を縁取る海岸は青とエメラルドグリーンでできている。
着陸体制に入り、空港の滑走路へ降下してるときに島の東海岸が見えた。かなり遠浅のようでエメラルドグリーンの海が広がっている。飛行機はどんどん水面に近づきドシンという音とともに無事着陸した。
セーシェルはマダガスカルへのトランジットだが、20時間以上もあるので空港から出て、観光をしようと考えていた。事前にネットで調べると、入国審査でホテルの予約を確認されるとあったのでいつも通りBOOKING.COMで適当なホテルを予約して、予約票をダウンロードしてから、予約をキャンセルしていた。これはセーシェルのホテルには安宿がないと聞いたので、夜には戻ってきて空港に泊まり、明日の朝のマダガスカル行きの飛行機に乗ろうと思ったからだ。
問題のイミグレに来ると、滞在が1日なのを突っ込まれた。トランジットで1日だけ入国したいと言うと、「ホテルの予約はあるのか?」と調べていた通りの質問がきた。スマホで予約票を見せると、他のスタッフがやって来て、「そのホテルに問い合わせるから待て」と言われた。予想よりも厳しい。予約をキャンセルしたのがバレる。しばらく待たされて、さっきのスタッフが戻ってきた。「ホテルの予約は確認できない。あっちのツーリズムスタッフに頼んでホテルを予約しろ。それが入国の条件だ。あとお金はどれくらいもってるの?」とかなり怪しんで聞いてきた。「現金はドルが200とユーロが50はある」というと、「それでは足りない」「え、たった1日の滞在にそんなにかかるの?」「ホテルまでのタクシーが100ドル。往復で200。ホテルは最低でも60ユーロだ。払えるのか?カードがあるならカードの残高を確認したい」カードは二枚あるが、ワザワザ残高を確認するとは。しかもスゴい高圧的だ。「分かった。ホテルの予約も取るし、残高も見せるよ。時間があまりないから、なるべく早くやろう」と言うと、「ハッ!」と鼻で笑い、ユックリと歩き出した。こんなにツーリストに厳しいのは何故なんだ。一緒に空港の外のATMに行き、そのモニターで残高を表示した。多分彼の生涯所得くらいの金額が現地通貨で表示されたはずだ。その偉そうなイミグレはそれを見た瞬間からいきなり態度がかわった。「お金は問題ない」と他のスタッフに伝え、ホテル予約のスタッフに宿を探すように命令した。こっちは「だからあるって言ったじゃん」という表情で彼女を見るがいっさい目をあわせようとしない。
ホテル予約のスタッフになるべく安いとこを探してくれと言うと、BOOKING.COMで予約してキャンセルした宿を紹介された。そこが最安値だと言われたがそれでも60ユーロだった。ピックアップを頼まないといけないと言うので、値段を聞くと30ユーロだと言う。どんどん出費がかさむ。
高度が2000mを切ったころで雲の下に出て、マヘ島が見えた。緑の山が海岸近くまで押し寄せた島だ。島を縁取る海岸は青とエメラルドグリーンでできている。
着陸体制に入り、空港の滑走路へ降下してるときに島の東海岸が見えた。かなり遠浅のようでエメラルドグリーンの海が広がっている。飛行機はどんどん水面に近づきドシンという音とともに無事着陸した。
セーシェルはマダガスカルへのトランジットだが、20時間以上もあるので空港から出て、観光をしようと考えていた。事前にネットで調べると、入国審査でホテルの予約を確認されるとあったのでいつも通りBOOKING.COMで適当なホテルを予約して、予約票をダウンロードしてから、予約をキャンセルしていた。これはセーシェルのホテルには安宿がないと聞いたので、夜には戻ってきて空港に泊まり、明日の朝のマダガスカル行きの飛行機に乗ろうと思ったからだ。
問題のイミグレに来ると、滞在が1日なのを突っ込まれた。トランジットで1日だけ入国したいと言うと、「ホテルの予約はあるのか?」と調べていた通りの質問がきた。スマホで予約票を見せると、他のスタッフがやって来て、「そのホテルに問い合わせるから待て」と言われた。予想よりも厳しい。予約をキャンセルしたのがバレる。しばらく待たされて、さっきのスタッフが戻ってきた。「ホテルの予約は確認できない。あっちのツーリズムスタッフに頼んでホテルを予約しろ。それが入国の条件だ。あとお金はどれくらいもってるの?」とかなり怪しんで聞いてきた。「現金はドルが200とユーロが50はある」というと、「それでは足りない」「え、たった1日の滞在にそんなにかかるの?」「ホテルまでのタクシーが100ドル。往復で200。ホテルは最低でも60ユーロだ。払えるのか?カードがあるならカードの残高を確認したい」カードは二枚あるが、ワザワザ残高を確認するとは。しかもスゴい高圧的だ。「分かった。ホテルの予約も取るし、残高も見せるよ。時間があまりないから、なるべく早くやろう」と言うと、「ハッ!」と鼻で笑い、ユックリと歩き出した。こんなにツーリストに厳しいのは何故なんだ。一緒に空港の外のATMに行き、そのモニターで残高を表示した。多分彼の生涯所得くらいの金額が現地通貨で表示されたはずだ。その偉そうなイミグレはそれを見た瞬間からいきなり態度がかわった。「お金は問題ない」と他のスタッフに伝え、ホテル予約のスタッフに宿を探すように命令した。こっちは「だからあるって言ったじゃん」という表情で彼女を見るがいっさい目をあわせようとしない。
ホテル予約のスタッフになるべく安いとこを探してくれと言うと、BOOKING.COMで予約してキャンセルした宿を紹介された。そこが最安値だと言われたがそれでも60ユーロだった。ピックアップを頼まないといけないと言うので、値段を聞くと30ユーロだと言う。どんどん出費がかさむ。
「明日、空港までの送迎も含んでるのか?」と聞くと、「含んでいる」と言うのでホテルに行く前に島の南東のビーチに寄ってくれるようホテルに交渉してくれと予約担当に頼むと、嫌そうな目を向けながら渋々電話でなにやら話しだした。交渉はうまくいき、ホテルに行く前にビーチに行けることになった。だいぶ時間を使ってしまった。今日しか時間が無いのに既に3時近くだ。
40分ほど待って、ようやくホテルのピックアップがやって来た。中古のマツダのピックアップトラックで、車を見る限り、ホテルと言うよりは、民宿なのかなと想像できた。それでも一番安い宿が60ユーロとは、アフリカから来た旅人は腰を抜かすだろう。しかも、空港のイミグレもお金のないヤツは来るな的な態度だし。どんな物価なんだ。
取り合いず、ピックアップの男を「時間が無いのに遅れてくるな!」と怒鳴り、すぐにビーチへ向かった。セーシェルの有名なビーチは他の島にあるので、今回の滞在時間では到底行くことが出来ない。それで、マヘ島のビーチを調べたが、マヘ島には山ほどビーチがあり、人により一番がかわってくる。有名なのは宿がある、ボーバロンビーチだが、ここは賑やかで、ホテルやレストランが建ち並び、ちょっと違そうだった。島の南東のアンセ・ロワイヤルは行ってくれる約束だが、そこから先のアンセ・インテンデンスがメチャクチャ綺麗と書いてあったが、ホテルのピックアップでそこまで回ってもらうのは無理がありそうだ。ホテルとは全く逆方向だし。
車は15分ほど走ると、通りの左側にビーチが見えてきた。そこがアンセ・ロワイヤルだと運ちゃんのゴンザが教えてくれた。綺麗なビーチだ。欧米人がたくさんビーチにいる。砂浜は奥行きがなく、すぐに植栽があり、水際には大きな岩があって、いい感じだ。そこから南側にはずっとビーチが広がっていて、遠くにはもって奥行きのあるビーチがありそうだ。このエリアに観光客が多いのは、向こうの開けた所より、隠れ家っぽい雰囲気があるからだろう。ゴンザは「この時期は島の南側のビーチは波が高い」と教えてくれた。確かにネットでみた写真では波は殆ど無さそうに見えた。
ゴンザは車で奥の広いビーチにも連れていってくれた。この辺りは漁師の船がたくさん浮いていて、観光客はあまりいなかった。ゴンザに「アンセ・インテンデンスは遠いかな?」と聞くと、「遠いけど、行けるよ」と言った。「え!いいの?」なんかコイツはかなり話せるやつだ。「ありがとう!」といって、さっそく車を走らせた。
アンセ・インテンデンスは5つ星ホテルのバイヤンツリーのほぼ専属ビーチのようだったが、泊まってない人も行くことができた。ここも時期的に波が高かったが、ビーチはものすごく綺麗だった。葉ひとつ落ちてない白い砂浜に大きな岩があり、その後ろには緑の山が立ち上がっていた。ここにもツーリストが、結構いたが、少し入江っぽい形状で、ビーチはそこまで大きくなくとても良い雰囲気だ。誰かの旅行記に世界で一番と書いてあったのは、まんざらではない。ホテルの監視もいないので、宿泊客用のデッキチェアに座って海を眺めたり、すこし奥の方へ歩いて行ったりした。
ゴンザは「もうホテルへ行くか?」と聞くので「まだ他にどこか行けるのか?」と聞くと「西海岸の道を通ってから、山を越えてヴィクトリアへ行って、ボーバロンへ行こうか?」と勧めてくれた。こんなに連れていってもらっていいのだろうか?ピックアップに行って何時間も戻らないのは問題になるのでは?と疑問だらけだったが、甘えることにした。
西海岸にも幾つもビーチがあり、マヘ島は至るところビーチだった。もうひとつ別のビーチで止めてもらい、そのあとは山を越える道に入った。5つ星ホテルがある度にゴンザが教えてくれたが、このサイズの島にしては、異常な数に思えた。だが、それだけ需要があるのだろう。そもそもこの島には観光と漁業しか産業がないと聞くし、ほとんどの島民が観光で食ってると聞いた。
山を越えたところに展望台があり、そこからは東海岸に浮かぶエデン・アイランドと呼ばれる人口のリゾートマンションの島が眺められた。ここからの景色は素晴らしかった。このルートを提案してくれたゴンザには本当に感謝だ。この空港ピックアップ並みのピックアップではない。
ゴンザの歓待ぶりにセーシェルの人はみんなそうなのか?と思ったが、ボーバロンビーチで夕日を眺めてから宿に着くと、そうでもないことが分かった。宿のオーナーはゴンザの奥さんで、空港で聞いた車の送迎30ユーロは60だと言い出した。空港での話を説明しようとしても、聞いてくれず「ここに来る客はみんなその値段を払っている。なぜ払わないんだ?」といきなり機嫌が悪くなった。「他の人がいくら払ってるかは知らないが、空港でスタッフが電話して値段を合意して来てるんだから、その額しか払えないよ」と言うとキレだした。「そんな話はしてない!」と言い、ダンナは「まーまー、そういうことになったんだ」と助け舟を出しても、一切聞かず、ものスゴい剣幕でこっちに怒鳴り散らした。「まず、ダンナが貴方に話さずディスカウントしたのだろうけど、それは俺には関係ないよね?」と言うと「うちに泊まるんなら関係ないわけないだろ!」とキレキレだ。「空港からずっと車を6時過ぎまで使って、お前どーなってんだ!」とゴンザにも激怒。そのうち怒って奥に行ってしまい、ゴンザに「空港に泊まろうか?」と言うと、「大丈夫だ。気にするな」と言って部屋に案内してくれた。あれで大丈夫なわけがない。空港のイミグレも金のことをさんざん聞いてきたが、どうもセーシェルの人は金に厳しいのかも知れない。
部屋はキレイだったが、トイレ、シャワーは共同でwifiもなかった。これで60ユーロは今までの旅の中でもだいぶ割高なほうだ。とゆーかダントツだろう。これで島で最安というからバックパックを背負って来るようなところではないのだろう。
40分ほど待って、ようやくホテルのピックアップがやって来た。中古のマツダのピックアップトラックで、車を見る限り、ホテルと言うよりは、民宿なのかなと想像できた。それでも一番安い宿が60ユーロとは、アフリカから来た旅人は腰を抜かすだろう。しかも、空港のイミグレもお金のないヤツは来るな的な態度だし。どんな物価なんだ。
取り合いず、ピックアップの男を「時間が無いのに遅れてくるな!」と怒鳴り、すぐにビーチへ向かった。セーシェルの有名なビーチは他の島にあるので、今回の滞在時間では到底行くことが出来ない。それで、マヘ島のビーチを調べたが、マヘ島には山ほどビーチがあり、人により一番がかわってくる。有名なのは宿がある、ボーバロンビーチだが、ここは賑やかで、ホテルやレストランが建ち並び、ちょっと違そうだった。島の南東のアンセ・ロワイヤルは行ってくれる約束だが、そこから先のアンセ・インテンデンスがメチャクチャ綺麗と書いてあったが、ホテルのピックアップでそこまで回ってもらうのは無理がありそうだ。ホテルとは全く逆方向だし。
車は15分ほど走ると、通りの左側にビーチが見えてきた。そこがアンセ・ロワイヤルだと運ちゃんのゴンザが教えてくれた。綺麗なビーチだ。欧米人がたくさんビーチにいる。砂浜は奥行きがなく、すぐに植栽があり、水際には大きな岩があって、いい感じだ。そこから南側にはずっとビーチが広がっていて、遠くにはもって奥行きのあるビーチがありそうだ。このエリアに観光客が多いのは、向こうの開けた所より、隠れ家っぽい雰囲気があるからだろう。ゴンザは「この時期は島の南側のビーチは波が高い」と教えてくれた。確かにネットでみた写真では波は殆ど無さそうに見えた。
ゴンザは車で奥の広いビーチにも連れていってくれた。この辺りは漁師の船がたくさん浮いていて、観光客はあまりいなかった。ゴンザに「アンセ・インテンデンスは遠いかな?」と聞くと、「遠いけど、行けるよ」と言った。「え!いいの?」なんかコイツはかなり話せるやつだ。「ありがとう!」といって、さっそく車を走らせた。
アンセ・インテンデンスは5つ星ホテルのバイヤンツリーのほぼ専属ビーチのようだったが、泊まってない人も行くことができた。ここも時期的に波が高かったが、ビーチはものすごく綺麗だった。葉ひとつ落ちてない白い砂浜に大きな岩があり、その後ろには緑の山が立ち上がっていた。ここにもツーリストが、結構いたが、少し入江っぽい形状で、ビーチはそこまで大きくなくとても良い雰囲気だ。誰かの旅行記に世界で一番と書いてあったのは、まんざらではない。ホテルの監視もいないので、宿泊客用のデッキチェアに座って海を眺めたり、すこし奥の方へ歩いて行ったりした。
ゴンザは「もうホテルへ行くか?」と聞くので「まだ他にどこか行けるのか?」と聞くと「西海岸の道を通ってから、山を越えてヴィクトリアへ行って、ボーバロンへ行こうか?」と勧めてくれた。こんなに連れていってもらっていいのだろうか?ピックアップに行って何時間も戻らないのは問題になるのでは?と疑問だらけだったが、甘えることにした。
西海岸にも幾つもビーチがあり、マヘ島は至るところビーチだった。もうひとつ別のビーチで止めてもらい、そのあとは山を越える道に入った。5つ星ホテルがある度にゴンザが教えてくれたが、このサイズの島にしては、異常な数に思えた。だが、それだけ需要があるのだろう。そもそもこの島には観光と漁業しか産業がないと聞くし、ほとんどの島民が観光で食ってると聞いた。
山を越えたところに展望台があり、そこからは東海岸に浮かぶエデン・アイランドと呼ばれる人口のリゾートマンションの島が眺められた。ここからの景色は素晴らしかった。このルートを提案してくれたゴンザには本当に感謝だ。この空港ピックアップ並みのピックアップではない。
ゴンザの歓待ぶりにセーシェルの人はみんなそうなのか?と思ったが、ボーバロンビーチで夕日を眺めてから宿に着くと、そうでもないことが分かった。宿のオーナーはゴンザの奥さんで、空港で聞いた車の送迎30ユーロは60だと言い出した。空港での話を説明しようとしても、聞いてくれず「ここに来る客はみんなその値段を払っている。なぜ払わないんだ?」といきなり機嫌が悪くなった。「他の人がいくら払ってるかは知らないが、空港でスタッフが電話して値段を合意して来てるんだから、その額しか払えないよ」と言うとキレだした。「そんな話はしてない!」と言い、ダンナは「まーまー、そういうことになったんだ」と助け舟を出しても、一切聞かず、ものスゴい剣幕でこっちに怒鳴り散らした。「まず、ダンナが貴方に話さずディスカウントしたのだろうけど、それは俺には関係ないよね?」と言うと「うちに泊まるんなら関係ないわけないだろ!」とキレキレだ。「空港からずっと車を6時過ぎまで使って、お前どーなってんだ!」とゴンザにも激怒。そのうち怒って奥に行ってしまい、ゴンザに「空港に泊まろうか?」と言うと、「大丈夫だ。気にするな」と言って部屋に案内してくれた。あれで大丈夫なわけがない。空港のイミグレも金のことをさんざん聞いてきたが、どうもセーシェルの人は金に厳しいのかも知れない。
部屋はキレイだったが、トイレ、シャワーは共同でwifiもなかった。これで60ユーロは今までの旅の中でもだいぶ割高なほうだ。とゆーかダントツだろう。これで島で最安というからバックパックを背負って来るようなところではないのだろう。