2015/DEC/28 「星空ベッド」

残りのスーダンポンドは250しかなく、エチオピア国境で1泊することを考えると今日国境へ向かわないと現金が足らなくなりそうだった。

7時に宿を出て、カッサラに行ったときと同じミナバリ バスターミナルへ向かう。8時発と聞いていたバスに間に合ったと思ったが、チケットを買うと9時と言われた。しかも100と思っていたチケットは145で値切っても120までしか下がらないうえ、バスが出たのも結局9:30過ぎだった。

バスはこれまでに乗ったスーダンのどのバスよりボロく、乗客はみなとんでもない量の荷物を持っていて、通路まで荷物でいっぱいになった。オンボロバスはカッサラに行ったときよりもはるかにゆっくりと進み、国境の町ガラバットに着いた時には夜だった。

ガラバットに着くなり、乗客全員警察へ連れていかれ登録をさせられ、そのあと宿へ連れていかれた。この町では写真も撮れないし、あまり自由な行動は出来ない雰囲気だ。宿はこれまで見たスーダンのどの宿よりも酷かったが、ガラバットの町は電力事情が悪く明かりが少ない分、星空ベッドにはいいところだと思った。スーダンの安宿には屋外に置かれたベッドに寝る、`星空ベッド'が有名だったが実は一度も経験してないので楽しみにしていた。ところがバスの運ちゃんは国境なのでバスから荷物を下ろすことは禁止されているの一点張りで寝袋を出させてくれない。星空ベッドでまさかの寝袋無しだ。しかもここは標高が1000mくらいあり、すでに若干寒い。運ちゃんに猛抗議するとブランケットを貸してくれたが、外で寝るには頼りなく感じた。

ベッドに寝る準備をして、横になるとたくさんの星が見えた。スーダン最後の夜は一人で星空ベッドだ。





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