2015/DEC/27 「スーダンの家族」

スーダンはATMが使えず闇両替レートが存在するので滞在中必要なお金はエジプトボンドから国境で替えていた。残りを見るとまだ600以上あったので、ヴィディラウィヤのピラミッドを見に行くことにした。

ここのピラミッドは20以上が砂丘の上に建っていて、遠くから見ると都市のようだ。ただし、ピラミッド上部はどれも壊れていて残念だ。

昨日ハイサンからメッセージが来ていて、是非店を見に来てくれとあった。しかもヴォイスメッセージで2回も。ピラミッドから戻り、すぐに今から店を見れないか?と聞くと1時間後に迎えに来ると帰ってきた。残金はもう2泊はできそうだが、国境にはATMがないのでポンドからブルに替えて、ゴンダールまでのバス代を作る必要もある。食料や足らないものを買うと明日には国境に向かうべき残金だ。

ハイサンはウリードと一緒に迎えに来てくれ、車でハイサンの携帯ショップへ行った。二軒あり、空港の東のエリアの店が本店だった。かなりキレイな店でお金持ちを相手にしてるようだ。携帯の修理もやっていたのでSIMロックを解除出来るか見てもらったが出来なかった。

そのあと夕飯を食べてから彼らの家に行くことになった。ウリードはハイサンの隣の家と聞いてたが、行ってみると二人の家は向き合っていた。ウリードの家を見せてもらい、母親と妹に挨拶をした。母親はとても喜んでくれた。ウリードの部屋は物が溢れていて、子供部屋のようだった。次にハイサンの両親にも挨拶に行った。ハイサンの家はサッシがしっかりしていて、中はキレイだった。両親はハイサンから聞いていた日本人が来たと大喜びだった。

近所の人は皆知り合いで二人の知り合いが来て、ウリードの家の前でシーシャを吸った。来る人来る人がとても暖かく迎えてくれ、ハイサンはそのたびに嬉しそうにヒッチで知り合ったこと、ナイル川の島でバーベキューをしたこと、ナスリーの歌でみんなで踊ったことをはなした。

気がつくともうすぐ12時だった。二人は車で宿まで送ってくれた。二人は「お前は家族だ。南アフリカまで南下したら日本に帰る前にまたスーダンに来たらいい。」「ここはお前の家だ。いつでも来てくれ」と言ってハグをして別れた。短い滞在だったが、スーダンにも家族ができた。ここは本当にすばらしい国だ。











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