2016/JAN/6 「ラリベラ」

昨日は夕方にメケレから到着した綾ちゃんと合流して、暗くなる前にホテルの敷地になんとかテントを張らせてもらえた。勿論お金は払わなければならないが、シャワーとWifiが使えた。ショウ君や他の子はラリベラは飛ばしてアディスへ向かったので綾ちゃんは結局一人で来たという。借りたテントは二人用なのでシェアしてあげることにした。

まなみさんに紹介されたジョニーさんに連絡すると、明日にでも会おうと言われた。ジョニーさんは他の巡礼者同様、教会のなかに寝ているという。クリスマス前のラリベラの町は巡礼者で溢れ、大変なことになっていた。町の中には何ヵ所も巡礼者キャンプができていたが、まるで難民キャンプのようだった。その辺で寝ている巡礼者が歩くのも大変なくらい地面を埋めていた。

市場へ歩くと下り坂の下には青空市場に人が溢れていた。小さな子供が話しかけてきて、物請いかと思ったが、市場を案内してくれトマト、レタス、パンを買うのを手伝ってくれた。宿に戻り洗濯をして、買った食材に持っていたツナ缶を開けてサンドイッチ作って昼食にした。子供にはお礼にアスワンで買ったクレヨンをあげた。

午後から朝に行った市場に戻り、家畜マーケットを見てから、岩窟教会のチケットオフィスへ向かった。岩窟教会は12個もあり、巡礼者で溢れていてかなり時間がかかりそうだ。

Northern group
と呼ばれるエリアから見ることにして一番近い教会へ行くと、入り口に巡礼者が殺到していた。かなり急な階段を人が押し合いながら中へ入ろうとしていて危険極まりない。なんとか身体を押し込んで中へ入ると中にも大勢巡礼者が座っていて、歩くのもままならない。みなここで寝泊まりしているようだ。ジョニーさんもいるのだろうか?巡礼者の列にならって進むと神父が二人十字架を持っていて巡礼者の顔に擦り付け、巡礼者は十字架にキスをしている。「うちらもやってもらおう!」といい頭を出すと同じように十字架を擦り付けてくれた。綾ちゃんも十字架を顔に擦り付けてもらい「これで願い事がかなう」と言って喜んだ。これが巡礼者の願い事を叶えるものなのか不明だが、そう考えると得した気分になった。

他の教会にも同じように神父がいて、その度に十字架を顔に擦り付けてもらった。これが願掛けなら、すでに5つは願いが叶うことになる。

ラリベラの岩窟教会はクラスター状に2つのグループがあり、それとは別に少し離れた所に単独でギルゲウス教会があった。クラスター状のグループは教会同士が迷路のような通路でつながっていて、全てが1つの大きな岩から削られて作られている壮大な物だ。単独で掘られたギルゲウスはたぶんラリベラで一番有名な十字架の形をした教会だ。


今夜はエチオピアのクリスマスイブなので、夜にミサがあると聞いて、夜の11:00にまた戻ると巡礼者が寝ているだけで、何もなかった。もう1つの南のクラスター向かうと、一人の巡礼者の女性に逢い、その人について暗い岩を掘り込んだ道を進むと、入り口のような扉に着いた。中からは音楽が聞こえてきた。靴を脱いで中を覗くと多くの巡礼者が床で寝ていて、真ん中の通路にも巡礼者が溢れていている。前には進めそうもない。すると警備の軍隊がこっちだと誘導してくれ、さらに奥の扉の中に通してくれた。その奥は開けた空間で真ん中に岩窟教会が建っていた。教会の周りは神父で溢れていて、何やら楽器を奏でながら、杖を左右に動かしている。観光客や巡礼者はおらず、神父しかいない。いきなりミサの中に飛び込んだ感じだ。とりあえず周りの神父達に合わせて身体を揺さぶりミサを眺めた。しばらくすると奥からロウソクをもったり、傘を持ったりした神父が出て来て、楽器の演奏もテンションが上がり始めた。なんかスゴいことになってるなーと思いながら、周りの神父に話をすると明日の夜は一番大きなミサが別の教会で夜通しあると教えてくれた。気がつくとすでに2時半でミサはまだ終わりそうもなかったのでホテルへ帰ることにした。明日はこれよりもスゴいのかーと楽しみになった。

テントは二人分の荷物を入れると足を曲げないと寝れないほどだったが、疲れていたのですぐに寝ることができた。






























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