2015/DEC/21 「ナイルの合流地点」

スーダンにはナイルの合流地点があり、ずいぶん前から見てみたいと思っていた。昼に宿を出て、キリスト教会や民族博物館、町の中心のモスク、ハルツームの中心の市場のような通りを見て回り、夕暮れに合流地点が見えるというオムドゥルマンブリッジへ行くことにした。

歩いて行こうと思ったが、地図で見る以上に距離があり、眼のあったドライバーに乗せて貰った。スーダンのヒッチは恐らくパプアニューギニアと共に世界一簡単だろう。

橋の前で渋滞があり、橋に差し掛かったときには空は赤くなり始めていた。車にのったまま一端、橋を渡り、そこから歩いて橋を渡って、上から合流地点を眺めた。橋のしたで釣りをしていた男がこっちに気がつき大きな魚を抱えて、写真を撮れと言ってきた。こんなのが釣れるのかー。

橋からは青ナイルと白ナイルが交わる三角形の陸地の先端が見える。見ているとそこに立って見たくなった。橋の袂から階段で川に降りて、川沿いの畑の中をすすむ。既に太陽が地平線に消えていたが、空は残光で赤く照らされている。

しばらく行くと畑を抜け、陸の先端にでた。ここがナイルの合流地点だ。アマゾン川のように色が違うのかと思ったが両方とも茶色い。とても気持ちのいい風が吹いていて、先端に立ってしばらく流れを見つめた。

ヨウコさんとシオリンがハルツームに来ていると連絡があったので、夕飯は二人と食べに行った。ヨウコさんはスーダンで100ヵ国目と話したことを覚えていて、お祝いのケーキを買って来てくれた。スーダンでもこんなにしっかりしたケーキが手にはいるのに驚いたが、普通の店では売ってないので探してくれたのだろう。

現地人だけでなく、他の旅人からもいつも色々お世話になっているなーと国境越えで張り切ってくれた綾ちゃんや今だに色々な情報を送ってきてくれる本田さん、カイロでドルを換えてくれた人たちの好意を思い出した。人には出来る限り優しくしようと思った。












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