2016/SEP/7 「続続続続アフリカで一番の海」

モーリシャス人にモーリシャスで一番のビーチと聞くと皆が口を揃えてイルオ・セルフだという。それくらいモーリシャスを代表する場所ということだろう。

これまで体調が悪かったのでビーチに行くことは控えていたが、ソロソロ行ってみることにした。ツアーが一般的らしいが、バスを乗り継いで行けば、最後にイルオ・セルフ行きの船に乗るまではたどり着けるらしい。

6時半に起きて、7時に家を出た。まずバスでマエプールに行き、そこからバスでセントラルフラックに向かう。さらにそこからトゥ・デ・オゥ・ドゥセ行きのバスに乗り、イルオ・セルフへのボート乗り場で下ろしてもらった。大した距離ではないのに、ここまで3時間もかかった。バスの乗り換えは待ち時間があるので、かなり時間のロスが多い。お金に余裕があるなら、モーリシャスはレンタカーで回るのがベストだと思う。

船着き場で降りるとすぐに客引きが来て、色々なツアーの話をしてきたので、「先週も来たから、イルオ・セルフだけでいい」と言うと「じゃー500だ」と言うので「先週は350で行けたよ」と言うと、他の客には内緒という条件で了承してくれた。勿論先週は来てない。

隣には子供連れの家族がいて、男に聞くと彼らはプライベートボートだから別の船だと言う。10分程で出発だと言われて船に乗ると他には誰もいなかった。こっちも十分プライベートボートだ。

船は立派なホテルの前を通り、マングローブの林の中を進み、桟橋がある所で止まった。どうやらここがイルオ・セルフのようだ。

広い砂浜があり、その横を浅い川が流れていて、その向こうも砂浜になっている。と言ってもこれは海の水だ。この川が島を分断する海が入り込んだもので、干潮の今が一番水が引いて小川のようになっているだけだ。そしてこの広い砂浜は干潮にだけ現れるという不思議なビーチということらしい。だがすでに足跡で一杯だ。

川に沿ってビーチチェアーが並び、その奥にバーとレストランがある。かなり観光客用に開発されているようだ。川づたいに歩き、外側の海へ出ると遠浅の海が広がっていた。水は驚くほど透明だ。小さな魚の群れが見える。残念ながら空には大量の雲で肌寒い。川を渡りその先のビーチへ歩いて行ってみる。黒い火山岩が所々にあり、その先にも長いビーチが続いていた。少し勘違いをしていたが、イルオ・セルフは干潮時に現れる砂浜よりも、島の周りに広がるビーチの方がはるかに魅力的だ。珊瑚の破片がごつごつ残る白い砂浜と火山岩。驚くほど透明な海。海草や葉っぱすら落ちてないビーチ。それがイルオ・セルフなのだろう。

昼近くになり、ようやく天気が回復してきた。ビーチは天気が大事だ。太陽の光の量は雲が少しかかるだけで、圧倒的に暗くなる。光が足りないとビーチは白くは見えないし、海も暗くなってしまい色が分からない。

今度は川の逆側に伸びるビーチを進み、人が少ないところで寝転がり、しばらく過ごした。海の色は来たときよりはるかに青く見えるくらいに天気は回復した。

しばらくしてレストランの方へ戻ると格段に観光客が増えていた。400人くらいはいるだろうか。川幅は広がり、砂地には水が入り込み始めていた。もうすぐここは海に戻ることだろう。

13
時半くらいに迎えのボートに乗り、マエブール行きのバスに乗った。家に帰る前に欲張って、ブルーベイという大きなラグーンに面したビーチへ行ってみた。ここのビーチは小さく、メインはラグーンに浮かぶココアイランドへのボートトリップやシュノーケリングだろう。イルオ・セルフに比べるとビーチは物足りなく、コンクリートの桟橋が見た目を悪くしていた。イルオ・セルフはアフリカで一番のビーチの1つだろう。










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