El Nidoは想像していた以上にツーリストが多く、無計画に建てられた密集するコンクリートの宿泊施設が海の眺望を塞ぎ、細い通りをトライシクルと人がひっきりなしに行きかう微妙な町だった。
町の前のビーチはアイランドホッピング用のバンカーボートが数えきれないほど浮かんでいた。地元の子供しか泳がない汚れたビーチをみて、「これがパラワン島に来る、ほぼすべての外国人の目的地のEl Nidoかー」と大きな期待に裏切られた気持ちになった。
暗くなり始めるので宿を見つけないと、と急いで宿を回る。海に面したホテルはどんなにしょぼくても1000ルピーを下回ることは無かった。いろいろなホテルで「どこか安いところは無いか」と聞くと、広場の奥にあるというのが一番多い回答だった。
広場といっても、ただの空き地で町の人がイベントでたまに使うために何も建ってないだけの土地のようだった。前の通りには小さな手作りの看板があり「Cheapest Room in El Nido」と書かれていた。奥に進むと1階建ての建物が何棟か建っていて、さらに新しく建てるために工事をしていた。
入り口の椅子に寝た男が奥のオフィスに行けという仕草をするので建物の奥のOfficeと書かれた扉をたたくと、中から太ったオバチャンが出てきた。値段は400ペソだという。「最低2泊はするから300でいいか?」と聞くと350でOKが出た。周りの宿の値段からしても、この値段で泊れる宿は他にはなさそうだった。
部屋は今までの宿の中では一番狭く、ベッド脇に30cmくらいの隙間があるだけで、あとはベッドとサイドテーブルで埋まっていた。ひとつの建物には中央の通路を挟んで8部屋くらいづつ部屋が横に並び、それが4棟くらいあった。同じ棟のほかの部屋はフィリピン人で占められていて、どういうわけか彼らは建物の脇で労働者がお湯を沸かすのに使っていた七輪のようなもので大量の料理を作り、みんなで食べていた。客なのか従業員なのか判断の難しいホテルだなーと思った。
こっちも腹が減ってきたので飯を食いに出るがEl Nidoはどこも外国人旅行者用の金額設定のレストランばかりだ。しばらく歩き回り、ローカル食堂をなんとか探して焼き鳥とカレーを食べて、腹が落ち着いたところで、アイランドホッピングツアーを調べに通りのツアー会社を回ることにした。
El Nidoはアイランドホッピングというバンカーボートで近所の島のビーチや名所を回るツアーが有名だった。町には20件以上もツアー会社があるがどこもまったく同じツアーを扱っていて値段もまったく一緒だった。どこもアイランドホッピングのコースは4つあり朝8時に出て4-5箇所を回って夕方帰ってくるようになっていた。シュノーケリング用具、ランチ、水が含まれている。なぜこれだけいて他と違うことをしないのか不思議だった。ただし値段は一緒ではないようで、最初1200+Conservation Fee 200 だった金額はすぐにConservation Fee込みで1200になり、激闘の末Conservation Fee込みで1000まで落ちた。400も値切ったが金額に合意した後は大きな笑顔をみせた。「値段交渉の激闘をたたえての笑顔か、本当はもう少し下があったかのどちらかだなー」と思ったが、前者だと自分に言い聞かせた。なんならハグもしようかと思ったが、いろいろな誤解が生じるリスクも考えやめておいた。
町の前のビーチはアイランドホッピング用のバンカーボートが数えきれないほど浮かんでいた。地元の子供しか泳がない汚れたビーチをみて、「これがパラワン島に来る、ほぼすべての外国人の目的地のEl Nidoかー」と大きな期待に裏切られた気持ちになった。
暗くなり始めるので宿を見つけないと、と急いで宿を回る。海に面したホテルはどんなにしょぼくても1000ルピーを下回ることは無かった。いろいろなホテルで「どこか安いところは無いか」と聞くと、広場の奥にあるというのが一番多い回答だった。
広場といっても、ただの空き地で町の人がイベントでたまに使うために何も建ってないだけの土地のようだった。前の通りには小さな手作りの看板があり「Cheapest Room in El Nido」と書かれていた。奥に進むと1階建ての建物が何棟か建っていて、さらに新しく建てるために工事をしていた。
入り口の椅子に寝た男が奥のオフィスに行けという仕草をするので建物の奥のOfficeと書かれた扉をたたくと、中から太ったオバチャンが出てきた。値段は400ペソだという。「最低2泊はするから300でいいか?」と聞くと350でOKが出た。周りの宿の値段からしても、この値段で泊れる宿は他にはなさそうだった。
部屋は今までの宿の中では一番狭く、ベッド脇に30cmくらいの隙間があるだけで、あとはベッドとサイドテーブルで埋まっていた。ひとつの建物には中央の通路を挟んで8部屋くらいづつ部屋が横に並び、それが4棟くらいあった。同じ棟のほかの部屋はフィリピン人で占められていて、どういうわけか彼らは建物の脇で労働者がお湯を沸かすのに使っていた七輪のようなもので大量の料理を作り、みんなで食べていた。客なのか従業員なのか判断の難しいホテルだなーと思った。
こっちも腹が減ってきたので飯を食いに出るがEl Nidoはどこも外国人旅行者用の金額設定のレストランばかりだ。しばらく歩き回り、ローカル食堂をなんとか探して焼き鳥とカレーを食べて、腹が落ち着いたところで、アイランドホッピングツアーを調べに通りのツアー会社を回ることにした。
El Nidoはアイランドホッピングというバンカーボートで近所の島のビーチや名所を回るツアーが有名だった。町には20件以上もツアー会社があるがどこもまったく同じツアーを扱っていて値段もまったく一緒だった。どこもアイランドホッピングのコースは4つあり朝8時に出て4-5箇所を回って夕方帰ってくるようになっていた。シュノーケリング用具、ランチ、水が含まれている。なぜこれだけいて他と違うことをしないのか不思議だった。ただし値段は一緒ではないようで、最初1200+Conservation Fee 200 だった金額はすぐにConservation Fee込みで1200になり、激闘の末Conservation Fee込みで1000まで落ちた。400も値切ったが金額に合意した後は大きな笑顔をみせた。「値段交渉の激闘をたたえての笑顔か、本当はもう少し下があったかのどちらかだなー」と思ったが、前者だと自分に言い聞かせた。なんならハグもしようかと思ったが、いろいろな誤解が生じるリスクも考えやめておいた。
宿に戻ると広場はいつの間にか大勢のローカルで埋めつくされ、ステージのようなものまでできてコンサートとカラオケ大会のちょうど中間のようなことが行われていた。天然素材をふんだんに用いた客室の建物は風も音もよく通し、3時まで延々と続いた大音量のカラオケ大会をあますことなく内部の宿泊者に伝えた。
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