2015/OCT/4  「沿ドニエステル共和国」

キエフはとても気に入ったし、ウクライナはインド並みの物価なので、もう少し長く居ようと思ったが、モルドバへ行くことにした。バスターミナルでキシニョウまでのバスを聞くと、10時間かかるが夜行があるというので夜発にした。(ロシア語なので実際にはかなり苦戦している)
キエフはこの二日間で散々歩き回ったので、今日は遅く起きて、近くの綺麗なカフェで優雅な朝食にした。宿が1泊80フリヴニャなのに朝食は95フリヴニャもかかってしまったが、先進国にもまったく引けをとらないクオリティだった。

宿の客とも仲良くなり(娼婦は除く)、ナイジェリア人から実家の写真を見せられたが、塀で囲まれていて、刑務所のようだった。ナイジェリア人たちは外出する時にはいつも洋服にアイロンをかけてから出かけて行った。几帳面なやつらだ。ナイジェリアは、ほんの数日前にボコ・ハラムによるテロで100人以上の死者を出したばかりで、ウクライナに引けをとらない混乱具合の国だ。彼らはボコ・ハラムよりはロシア軍のほうがまだマシと考えているようだ。

20:00に宿を出て、バスターミナルへ行き、ケバブと飲み物を買ってバスに乗り込んだ。21:45にバスは出発し、すぐに寝ようと思ったが、国境までにいくつかの町に寄り、人が乗り降りしたので寝れなかった。夜の2時くらいにウクライナのイミグレで停まり、職員が乗り込んできた。終わって少し走るとバスはまた停まった。モルドヴァのイミグレかと思ったら、沿ドニエステル共和国だった。

これはモルドヴァのソ連大好きな人達が一方的に独立を宣言した自称独立国家で一丁前に国境ゲートを作って、入国審査もしている。モルドヴァ、ウクライナ国境沿いのドニエステル川周辺なので、ウクライナから入る場合はたいていこの国を通ることになる。

パスポートを預けて、入国カードを記入する。カードは上半分が入国用で、下半分が出国用になっていて、職員は上半分を破って回収した。そのあとバスは自称沿ドニエステル共和国の中をしばらく走り、今度は出国審査で停まった。同じように職員が入ってきて、パスポートをチェックし、出国カードを回収した。ツーリストは別室に連れて行かれてお金をたかられると聞いていたが、何もなかった。ただ、問題はモルドヴァの入国スタンプも無いということだ。あまりの睡魔で深く考えることはできず、難しいことは着いてから考えることにした。


時計を見るともう4時だった。全く寝れなかったので寝むりたかったが、その2時間後にバスはキシニョウの北バスターミナルに着いた。予定よりも2時間も早く。

まだ朝焼けの中、バスを降りたが、ひたすら眠かった。自称沿ドニエステル共和国、本当に迷惑なやつらだ。




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