2015/SEP/20 「スイスのチャリダー」

タリンからサーマレー島へ行くことに決めて、宿をチェックアウトした。スタッフにサーマレー島の安宿を調べてもらうと、ドミトリーはすべていっぱいだった。すべてのホステルを当たってもらったが空きはなく、あとはホテルに泊るしかないと言う。安くとも35ユーロくらいだ。サーマレー島もどうしても行きたいというわけでも無いので、急遽行き先をパルヌに変えた。ホステルを調べてもらうとそっちは問題なさそうだった。タリンもそうだが、エストニアはホステルが不足してる。LCCの台等による急激なツーリズムの発展に供給が追いついてないようだ。

パルヌまではバスで2時間で着いた。小さな国なので移動は楽でいい。
調べておいた宿は古い建物を改修したようだったが、タリンのようにオシャレではなく、古いとしか説明のしようのない宿だった。ドミにはスイス人が一人、窓際のベッドにいるだけだった。彼はルーカスといい、自転車でスイスから出発して、ドイツ、スカンジナビアを走破して、エストニアに来たらしい。バルト3国のあとは西へ向かうという。冬はアルプスでスキーのガイドやってるから、それまでにスイスに帰ると言った。

スカンジナビアでは毎日テント泊で、2週間誰にも会わないこともざらだったと話した。でも白夜で夜遅くまで走れるから、朝の苦手な彼には良かったらしい。ただし、物価はエストニアの3倍だ。

ベッドのまわりには大量の荷物があったが、すべてスタッフバックに分けられていて、装備類はかなり充実していた。他にも山に登ったり、カヌーをしたりとかなりアウトドアマンで、クライミングやスノーボードの話で盛り上がった。英語のあまり上手くないルーカスはその分、笑顔で補ういいやつだった。

街を歩きに出て、すこし離れたところにあるビーチまで歩いた。泳ぐにはもう寒く、散歩をしている人がぱらぱらといるだけだった。ビーチにはたくさんの遊具が設置されていて、ひとつだけ離れた位置の象の滑り台が、浸水しかけていたのが妙にシュールだった。

ロシア以降は人の写真を取ろうとすると、断わられ続けた。ここでもやはり人々は写真を嫌ったが、物乞いのおじいさんだけは写真を撮れと言って、撮った写真を見せると笑顔で去っていった。有名人のようで周りの人達から道で挨拶されていた。、
やはり人の写真はいいもので、変化する表情や偶然の一瞬を捉えるということには常に惹かれる。もうすこし写真が上手く撮れるようになりたい。





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