2015/SEP/23 「忙しない国民」

パルヌからリーガへのバスはとてもキレイで、人口革張りの座席は飛行機のように液晶のタッチスクリーンがあり、無料のコーヒーサーバーからはカプチーノさえ飲めた。もちろんWifiもあり、映画を観ることさえできた。パタゴニアやトルコ、イランのバスも快適だったが、このバスに比べれば、そう特別ではなかったようにさえ思えた。

バスは時間通りにリーガに着き、予約しておいたCentral Hostelにチェックインした。2泊だけ予約しておいたが、16ユーロで朝食も付いていた。タリンよりも更に物価が下がった気がする。とてもキレイで設備は西ヨーロッパと同じなのに、この金額はスゴい。

リーガのホステルには、もう一人日本人がいた。彼女は社会人でシルバーウィークを利用して、バルト三国を旅してるらしい。リトアニアから入り、フィンランドから帰国らしい。。リーガには昨夜着いて、今日の夕方のバスでタリンへ行くと言う。タリンの宿で会った日本人の男の子も似たような旅程だったが、更にノルウェーにも行くといっていた。


シルバーウィークということもあり、エストニア、ラトヴィアでは日本人を多く見かける。ただし、直行便のないバルト三国は往復に2日を使うので、皆、実質5日から7日と弾丸ツアーだ。大抵は首都しか回らず、駆け抜けるように旅をする。他のツーリストは同じ宿に3泊くらいするのに日本人は1泊だけだ。なんて、忙しない国民なんだろう。他にも相変わらず団体の日本人ツアー客が見られたが、そんなに滞在が短いのであれば、むしろツアーは現地での手配や移動の時間が省けて、良いように見えた。

フランス人やオランダ人が夏に1ヶ月も休んで旅行に出るのに日本人は10日が限界だ。10日ではいけない場所が世界には山ほどあるのに。。。


今はアジアや東欧の旅行者も見かけるが、一昔前は、限られた国の人しか海外旅行をしていなかったと思う。そのなかの一つの日本はお金はあるのに旅行はできないという矛盾に陥っている。
お金がなくて、旅できない人もいれば、お金があっても旅のできない人もいる。そう考えると、旅のある人生はなんて贅沢な人生なんだろう。








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