2015/OCT/17 「シリア難民」

ポプラドの駅でポプラドコシツェ、コシツェブダペストのチケットを購入。コシツェブダペストのチケットは何故か片道27ユーロで往復だと20ユーロだった。よっぽどスロヴァキアに戻って来てほしいか計算が弱い人達のどちらかだ。

コシツェへの列車は13分遅れてポプラドにやって来た。コシツェでの乗り換えは16分しかなく焦ったが、日本のように遅れを挽回する努力はなく、13分遅れのままコシツェ着。3分で猛ダッシュでブダペスト行きに乗り込んだ。

列車はブダペストに21:30に到着した。今話題のシリア難民が駅に溢れているのかと思ったが、全く見当たらない。駅の周りも探したがそんな気配はない。シリア難民は駅から出してもらえないとか、警官隊と衝突してるとか散々ニュースで聞いていたが、駅はいたって平穏で電車待ちの乗客達が優雅にビールを飲んでいる。みんなもうミュンヘンへ発ったのだろうか。ハンガリーからオーストリアには抜けられなくなり、セルビアからクロアチア、スロヴェニアへ殺到してるとも聞いた。どちらにせよ東ヨーロッパは難民に厳しい姿勢を崩していない。

ブダペストは昔来たことがあるので、そのまま夜行に乗ってベオグラードへ行く。駅前はは10年前に比べて整備され、明るくなっていた。席が空いてるか心配だったが、チケットは難なく買えた。ポプラドでこのチケットも手配しようとしたときは41ユーロと言われたが、ここでは15ユーロだった。チケットは現地で買おう。

ブダペストまでの電車もそうだが、車輌クオリティはイマイチだった。デザインは古くないがメンテがされてなく、トイレは壊れていたり、照明が取れていたりした。座席もリクライニングゼロでキレイとは言えなかった。ロシアやウクライナは車輌は古いがメンテがよく、不自由は感じなかったが、これはその逆パターンだ。

 
夜中の1時半に国境で警察がパスポートチェックに回ってきた。通路を挟んだ隣の席のインド人っぽい二人組はパスポートは無いと言い、一枚のレターを取り出した。渡航目的と身元証明のようだった。警察はそれに目を通した後、何処から来たか尋ねると「イラン」と答えた。「父親がセルビアにいる」と説明するが警察はハイハイという感じで列車を降りるように指示した。二人は警察と一緒に暗闇の中へ降りていった。彼らが話題のシリア難民だったのだろうか。

彼らはアフガニスタンなどの難民とは違って、わりとキレイな格好をしていた。この辺りにはジプシーもいるし、いろいろな国の観光客がいるので、白人でなくても違和感はない。ホステルに泊まったり、電車のチケットを買うお金もあるので片間ってなければ、そんなに目立たない。難民=お金が無いというのではなく、単に住む場所が無いという印象だ。




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