2015/OCT/5 「シリアの味」

宿に着くと移動の疲れのため、とりあえずベッドで休むことにした。サンライズホステルのドミトリーは20畳はありそうだったが、ベッドは6個しかなく、今までにない密度の低さだった。ベッドは全て平置きでしっかりしたマットレスが使われていて、明るくどこか病院のようだった。
部屋にはノルウェー人がひとりいるだけで、彼が着いたときはこのホステルに彼ひとりしか客が居なかったと教えてくれた。

昼過ぎに町を歩きに出たが、本当に何もないところだった。町の作りはソ連の地方都市という感じで、歩道や地下道はウクライナよりもさらに荒廃していて、アルメニアを思い出した。

こんなモルドヴァでもワインがとても有名で安いものなら1本1.2ドルくらいで買える。酒屋に行き、店員イチオシのPURCARIの赤を買って帰った。モンドヴァで一番有名なブランドらしい。

帰りに宿の近くのケバブ屋でチキンケバブを頼むと、店のオヤジは英語で「どこからきた?」と聞いてきた。日本人だと答えると「ここで何をしてる?」と言うので、「観光だよ」と言うと「へー」と言って不思議そうな顔をした。
「モルドヴァ人ですか?」と聞くとオヤジは「シリアだ」と答えた。驚いて、「シリア難民?」と聞くと「そうだが、ここに来たのは2年前だ」と言った。何故ここに来たのか聞くと「アサド政権が酷かったから」と答えた。
オヤジは手際よりケバブを袋に包んでこちらに手渡した。「きっと、アサド政権とイスラム国は長くは続かない。いつか平和が来るよ」と言って受けとると「ありがとう」と答えた。

チキンケバブは抜群に旨かった。これがシリアの味なのかは分からなかったが、あのオヤジならここでもやっていけるだろう。









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