2015/NOV/11 「軽い密入国」

予定では今日キプロスのリマソルに寄航するはずだ。8時間くらいは滞在するので外にでられるらしい。朝食を食べて、みんなと話をすると皆リマソルの町を見に港を出るという。パスポートを預けたままなので出られるのかなと思ったら、船のスタッフがコピーをくれた。ただし、EUパスポート保持者以外は港からは出られないと言う。キプロスには入れなそうだ。甲板に出るとキプロスのリマソル港が見えた。おおきなクルーズ船が停泊している。甲板にはプールがあり、デッキチェアーに太った白人たちが寝ている。明らかにこちらの船とは目的がちがう。

船を降りるとドイツ人のカールとクロアチア人のパボ、イスラエル人のモミがタクシーをシェアして町へ行くと話していた。イスラエル人のモミはオランダのパスポートも持っているので問題はないそうだ。「俺だけEUパスポートでないから入国できない」と言うと、まー港を出られるか試してみようじゃないかという事になり、一緒に歩いてゲートへむかった。ゲートでセキュリティーと窓越しに話をして、「みんなEUか?」と聞かれ、「そうだ」と答えてパポがパスポートコピーを見せるとあとはチェックなしでそのまま外に出られた。軽い密入国だ。

道を少し歩いたところでタクシーを捕まえた。6ユーロで町の中心へ行ってもらった。
リマソルの町はギリシャに似ていて、キプロスの人はギリシャ語を話すのであまり変わらない印象だ。町の中心の城跡やマーケットを見て歩き、レストランで軽食を取った。ここもみんなのんびりとしていて休暇に来るにはいいとこだろうな思った。

帰りはタクシーのまま港の中まで戻ってきた。ゲートで停められたがハイファ行きの乗客だというと問題なく入れた。船はまだコンテナを積んでいる最中であと2時間はかかりそうだ


船は日が沈みかけたころにようやくリマソルを出港した。明日の朝にはいよいよイスラエルだ。









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