朝起きて、レセプションの扉をノックするが、やはり誰もいない。仕方ないのでテーブルに宿代16ユーロを置いて出ることにした。結局一度も宿の人に会うことなくチェックアウトだ。よくこれでやっているなーとあきれる。
バスでケルニアに戻り、歩いてフェリーターミナルへ向かう。9時発のフェリーにぎりぎり乗れた。最後はバックパックを背負って猛ダッシュだったが、最近は背負ったままかなりの距離をあるくのでふくろはぎが鍛えられ、背負ったままでも100m15秒は出せそうだ。
フェリーには昨日まで続いた5日間のストライキのせいで大量の人が乗っていた。船は日本の中古船らしく、いたるところに日本語の表記がある。1階のラウンジの窓には障子も張ってあった。障子の前でギリシャ人たちがコーヒーを飲んでいてかなりミスマッチだが日本の船の評判は上々のようだ。
船は1時間半でイグメニツァに着き、そこからイオアニナ行きバスを探すがバスは1時間半後なのでバスターミナルでコーヒーを飲んで待つ。まわりには同じ船の人もコーヒーを飲んで話しながらバスを待っている。実にのんびりとしたものだ。バスの時間を船に合わせればいいのに、そういうことができないのがギリシャだ。
イオアニナに着くととりあえず、バスターミナルのロッカーに荷物を入れて、旧市街へ歩きだした。途中宿があったので、値段を聞くと25ユーロだった。この町にもホステルはなく、25ユーロは最安値の分類だ。どうせ観光客もいないので後で決めればいいかと観光を続けることにする。イオアニナ旧市街は城壁に囲まれてはいるが、中は殆ど住宅で建物は新しそうだった。湖に面した角に要塞が2つあり、それらはなかなか良い雰囲気で、多くの人が座って湖を眺めていた。モスクの脇のアリー・パシャの墓は覆っている鉄格子が有機的でかっこいい。モスクの段に腰をかけてしばらく湖を眺めた。ギリシャは本当にのんびりとした国だ。
ここに1泊して、明日メテオラに行く予定だったが、メテオラがあるカランバカまではバスで2時間なので今日移動してしまうことにした。バスは8時までなくバスターミナルで2時間以上つぶしたが、バスターミナルのWifiはここ最近では一番速く快適だった。
バスがカランバカについたのは10:30だった。宿はそこから1.5kmほど坂を登ったところだ。周りにはライトアップされた巨大な岩山がそびえている。メテオラはきっとこんな岩山の上に建っているのだろう。明日は早起きだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿