ぺトラはまだ見ぬ有名遺跡のひとつだ。昔から見てみたかったのでとても楽しみにしていた。ただし入場料は50ディナール(8300円くらい)とかつてない金額だった。入り口が開く前に入ればタダで入れるとヨシ君から聞いていたので悩んだが、37歳にもなって入場料を払わないのは無いと払うことにした。遺跡は広大で1日では主要な部分しか見れないので55ディナールの2日間券を購入した。
入り口からはひっきりなしに駱駝使い、ロバ使い、馬使いの客引きが来る。落ち着いて見学は不可能。少し歩くと岩の谷間のシークと呼ばれる渓谷へ入る。この先にインディージョーンズで使われたエル・ハズネという遺跡が見えてくるはずだ。わくわくするが、この道は意外と長い。そろそろかなーと歩いているとインディージョーンズの音楽が何処からとも無く聞こえてきた。どこかにスピーカーがあり、演出かな?と思って後ろを振り返るとシオリンが携帯からインディージョーンズのテーマを流し、ペプシを飲みながら歩いていた。目があうと「ダメですか? 」というので「他の客もいるから大音量はさけようね」とだけ伝えた。
そうこうしているうちに渓谷の隙間から遺跡が見えた。でたー!といろいろな距離から見てみる。そしてその先の広場に出ると急に明るくなりエル・ハズネがドーンと構えていた。そして駱駝使いや、物売りたちもドーンと構えていた。
エル・ハズネは建物自体はそれほど繊細な装飾があるわけではなく大味でどちらかと言うと谷間の壁面に作られているロケーションも含めて面白いという感じだ。
ぺトラ遺跡は本当に広く、途中からメインルートを外れて、トレッキングルートのような道をすすみ、もとの道へもどろうとすると迷ってしまった。他のツーリストに聞いてなんとか戻れたが、下手をすると閉まるまでに戻れなくなりそうだ。それからはメインの道を進み、一番奥のアル・ディールまで行き、5時のバスに合わせて入り口まで戻ってきた。
ワディー・ムーサの宿、ヴァレンタインのホットシャワーは18時から20時までだったが、お湯が出るのは最初の一人までであとはほぼ水だった。標高の高いワディー・ムーサは寝袋に入らなければ辛いくらい寒かった。
昨日の夕飯は宿のビュッフェだったので今日は外食をしようということになり、レストランを探しに出た。最初スーパーで食材を買うことも考えたが信じられないほど物価は高く諦めた。ビールもあったが500ml缶で7ディナールと1000円以上もしたのでやめた。このスーパーは成城石井よりもはるかに高い。突然日本人らしき女の人が出てきた。話しかけると彼女はこの町に住んで3ヶ月になるといい、2軒隣のカフェで働いていた。後でカフェに寄るといって別れた。
結局夕飯はケバブレストランでシャワルマとポテトを食べて済ませた。先ほどの日本人の女の人の働くカフェへ行ってみると、チャイを出してくれた。彼女は最初ワディー・ムーサの町が気に入ってここへ来たといったが、聞いてもいないのに始めて観光に来たときにカフェのオーナーにナンパされて付き合うことになったと話始めた。結局ここに来た理由はその彼氏のためらしい。大丈夫だろうかと思ったが言うのはやめておいた。
カフェにはオーナーの知り合いがたくさん出入りしていたが、シオリンに気がつくとやたらと絡み始めた。シオリンは髪と目が赤いのでぺトラでもいたるところでベドウィンから絡まれた。目の前にあるホテルのオーナーの弟だという男はシオリンの前でベドウィンの求婚のダンスだといってローブの前を開いて腰を振り出した。男はシオリンに一緒に踊るように手を引いたが、シオリンはドン引きで拒み続けた。男は引かずにどんどん腰の動きをエスカレートさせた。もう一人の男も踊りに加わったが踊りにベドウィンの伝統色はまったく感じられない。ベドウィンが聞いたらきっと全否定することだろう。これであの女の人は恋に落ちたのだろうか。
カフェにはオーナーの知り合いがたくさん出入りしていたが、シオリンに気がつくとやたらと絡み始めた。シオリンは髪と目が赤いのでぺトラでもいたるところでベドウィンから絡まれた。目の前にあるホテルのオーナーの弟だという男はシオリンの前でベドウィンの求婚のダンスだといってローブの前を開いて腰を振り出した。男はシオリンに一緒に踊るように手を引いたが、シオリンはドン引きで拒み続けた。男は引かずにどんどん腰の動きをエスカレートさせた。もう一人の男も踊りに加わったが踊りにベドウィンの伝統色はまったく感じられない。ベドウィンが聞いたらきっと全否定することだろう。これであの女の人は恋に落ちたのだろうか。