2016/MAR/15 「Rain Maker」

 昨日1日休むと、熱は下がり、体調も良くなった。もう1日休むか悩んだが、登山してるうちに体調も良くなるだろうと今日から登ることにした。

前日にレンタル品の確認をしたが、用意すると言っていた物は全て揃ってなく、ハーネス、アイゼン、アイゼンを付けれる登山靴だけしか用意されてなかった。無いものは明日、国立公園入口にある、彼らの事務職で確認すると言うが怪しい。全額今日払えと言うが、半額だけ払い、明日、道具の確認をして、揃ってなければ登山はキャンセル、全額返金と一筆書いてもらった。

今朝、迎えの車で国立公園入口の事務所へ行き、ガイド、ポーター、コックと会った。道具は用意していたが、持ってくると言っていたヘッドライン、サングラス、防寒着はなく、自前のものを使用することになった。防寒着だけはガイドのフリースを貸してくれることになった。

国立公園入口で、登録を済ませ、エスコートの軍人二人が加わった。仕事とはいえ、1週間の登山に付き合わされるとは不運な軍人達だ。しかも、使うことのないであろう、ライフルと弾も運ばないといけない。

パーティーはガイド二人、コック一人、ポーター7人、エスコート二人の計12人と膨れ上がった。こんな大きなパーティーをわざわざ編成してもらって、すこし恐縮だ。

ゲートの標高は1600mくらいで、今日は2500くらいにある小屋まで行く。赤道近くで亜熱帯なので、景色はかなりジャングルだ。湿気が多く、苔がいたるところに生えている。

小屋に着く前に雨が降り始め、レインウェアを着ていても小屋に着くころには、かなり濡れてしまった。エスコートの軍人達は小屋に入らず、外の岩の下で焚き火を起こして、お茶を作り出した。この小屋は軍隊の訓練で使っているようで、他にも軍人がライフルを担いで登ってきた。濡れた靴や、靴下は焚き火で乾かしてもらうことにした。

このルウェンゾリ国立公園は365日、雨が降ると言われている。そのせいで森の中は苔だらけなのだろう。野口健が「こんなに神秘的な山は見たことがない」というのも、赤道直下で通年降りつづける雨が作る生態系のことだろう。ガイドのデニスが、ルウェンゾリとは彼らの言葉で‘Rain maker’という意味だと教えてくれた。どうりでたくさん降るわけだ。











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