2016/MAR/30 「King Faisal Hospital」

昨夜、なんとかルワンダの首都、キガリに移動した。体調はまだ悪かったが、カセセの病院はあまりに酷く、こんな奴らに殺されてたまるかと最期の気力を振り絞って移動した。

キガリに着いてまずやることはこの国一番の病院に行くこと。一応首都だからカセセよりはマシな病院があるはずだ。

熱は下がったが、腹の違和感重い、膨脹感、ガスッぽいが酷く、オシッコも血尿と見間違えるほど濃いのが出続けていた。何より心配なのは、少し前から黄疸が出始めていた。最近読んだ漫画「ブラックジャックによろしく」に出てきた黄疸のでたおばちゃんは、その後すい臓ガンで死んでいた。

延長したばかりの保険屋に電話して、キャッシュレスの病院を紹介してもらい、保険から払われるであろうタクシーに飛び乗った。

保険屋に紹介されたKing Faisal病院は、まーこんな程度かという感じだった。これでも外務省の海外医療機関情報のページではキガリで一番上に載っているので、多分この国で一番の病院なのだろう。ただし、同じページには「ルワンダには信頼のおける病院はないので、緊急時には欧州か南アフリカに飛べ」とも書いてあった。

とりあえず、受付に行き、保険会社の紹介で来たと告げる。するとカスタマーケアに行けと言われた。そっちで同じことを言うと、会計の部署に行けと言われる。そこに行くと列が出来ていて、ひたすら待ってからようやく話をし、旅行保険で全ての支払いがされることが確認できた。多分ここまで一時間くらい。病気になって来院して、医者に会う前に支払いの方法の確認をさせられるのはアフリカ式だ。このあとも診断を受ける前に診断料を払い、その領収書を医者に持っていって診断してもらい、医者が検査が必要というので、今度は検査のお金を払い、その領収書を持っていって採血してもらい、採血は自分でラボまで届けないといけない。毎回支払いの度に長蛇の列に並ぶ必要があり、診断、採血、ラボに届けるだけで夜の7時までかかった。検査結果がでないと何も出来ないということで、その日は宿に帰った。糞便の検査もするから明日持ってこいとケースをもらったが、ここのところ連日の下痢で回収は困難に思えた。

帰りに昔、日本のTVに出たというルワンダ唯一の日本料理屋に立ち寄った。かなり高かったが、残念なことに味はイマイチだった。よく考えれば交通網の発達してない、内陸地のルワンダで寿司を出すこと事態無理がある。なんでそこまでして日本料理屋を作ったか不明だ。そもそもオーナーも韓国人なんだから、韓国料理を出せばいいのに。


あー 何か旨いものが食いたい。






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