この宿はローカルビーチのすぐ上にあり、人々が夕方に貝やら魚を取りにくるのが眺められる。潮が引くと岩についた海草がみえて、夕方には海草の香りが宿までしてくる。ハンモックに寝てその香りをかぎながらビールを飲んで日が暮れるのを眺めるのがとても気持ちよい。ただしなにもやることが無いVISA待ちの期間毎日ビールを飲むのは良くないとビールは2日に1度と自己規制をしいていた。
このローカルビーチはまったくきれいではなくローカルでさえ泳いでる人はだれもいない。オーナー曰く「クロコダイルが出るからビーチには降りるな」という。クロコダイルがこんな浜にすんでるのだろうか?そもそもすんでるのは海でなく河じゃないのか?しょっちゅうここに出入りしてるおっさんに聞くと「いるわけねーだろ」とのことだった。
宿にはオーナーの顔見知りの暇なおじさんたちが毎日やってきてお茶を飲んでたむろしている。長居するやつは夜11時くらいまで居座り、「また明日」といって帰っていく。明日もくるのかと思うとほんとに朝にやってくる。ここはやることが無い人が多いのを実感するにはよい場所だ。彼らに「何処行ったらいいかなー?」と聞くとロテ島がいいという。ビーチがあるらしい。「そんなにいいの?」と聞くと「西洋人の女の子が水着でビーチで寝てるからいい」ということだった。ビーチにはあまり期待はできないかもなと思ったが他に行くところも無いので行ってみようかなと前向きに考えることにした。念のため「クロコダイルはいるの?」と聞くと「いるわけねーだろ」という。クロコダイルがいるなら出てこないかなーと海を眺める。何もないクパンの滞在にすこしストレスを感じている自分に気がついた。
その日の午後ビーチ沿いの道を歩いてレストランを探していると、防波堤の奥に立派なワニの絵入りの‘ワニに注意’みたいな看板が立っていた。どうやらほんとにいるようだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿