ウォルビスベイからツアーでサンドイッチハーバーへ行こうと考えていたが、値段が高く止めた。ナミビアのツアーは外国人料金としか思えない値段設定で、たった半日の砂漠が海に入っていく海岸を見るのに1200NAD(8900円)も取る。レンタカーで行ったナミブ砂漠へ、ツアーで行こうものなら4500NAD(33,400円)という馬鹿げたお金を払うことになる。
スワコプムンドに移動すると、ウォルビスベイよりはるかに観光客が来るので、観光案内所やツアー会社が揃っていた。砂漠や海を使った各種ツアーが用意されていて、多分お金のあるツーリストはこれを利用してナミビアをみるのだろう。セスナを利用したツアーなど、かなり高額なツアーも用意されていて、白人が考えたものだろう事が伺えた。
スワコプムンドの町はドイツ植民地時代の町並みが残って綺麗なのかと思っていたが、あまり魅力的ではなかった。町の海沿いは長いビーチもあるが、波が高く、泳いでいる人はあまりいない。そもそも大西洋は海の色がグレーっぽく綺麗でもない。
波止場を歩いていると、イルカが三匹ほど跳ねるのが見えた。しかもかなり近い。外国人が口笛を鳴らすとそれに呼応するかのように跳び跳ねる。この男は一体、、、。
その後もイルカは跳びはねながら離れていった。
その後もイルカは跳びはねながら離れていった。
この辺りはレストランやバーがたくさんあるが、どこも高い。スーパーもウィンドフックよりも高いくらいで、今までに、アフリカ大陸でこんなに高いスーパーはセーシェルスやモーリシャスなどリゾートアイランドを除けばなかったと思う。
町のそとは砂漠で、海のすぐそばまで砂丘が迫っているのが見える。ウォルビスベイからの道は右に大西洋、左に砂丘という他では見ることのできない景色だった。
ウォルビスベイもそうだが、スワコプムンドは異様に寒い。ウィンドフックより15度以上は下がった気がする。標高1600m近くあるウィンドフックがあれほど暑かったのに、西海岸が近づくと急に冷え込んできて、ここでは上着を着なければ風邪をひきそうなくらいだ。何故海抜ゼロのスワコプムンドが、こんなに寒いかというと大西洋にベンゲラ海流という寒流が流れているためだ。ちなみにこの寒流がナミブ砂漠ができた原因でもあり、寒流がある海岸では海の水が蒸発しないため大陸に流れる風が乾燥する。そうして寒流沿いの海岸には砂丘が形成される。チリのアタカマ砂漠も同じだ。そうと解っていても、普通標高が高いと寒くなるという固定観念があるので、ウィンドフックから下ってきて、途中から一気に冷え始めると困惑する。ナミビアは、海まで延びる砂漠といい、海流で急に寒くなる町といい、なんとも不思議なところだ。