2016/FEB/18 「サファリ」

ケニアと言えばサファリだろう。そしてケニアのサファリで一番有名なのがマサイマラ国立公園だ。実はサファリにはそれほど惹かれていなかったが、ここまで来てサファリをしないのもどうかと思って、一度行って見ることにした。ニューケニアロッジはマサイマラのサファリをたぶん、ケニアで一番安く手配できるので申し込んだ。ここには次々と旅人が集まってくるのでツアーは待たなくても催行されるので便利だ。

マサイマラ国立公園はケニアの南西に位置する巨大な公園で、国境を挟んでタンザニアのセレンゲティ国立公園と隣接する。雨季にあわせて動物達は二つの公園を行き来するので、今、乾季のケニアにはそれほど動物はいないことになる。しかし、タンザニアのサファリはケニアの1.52倍が相場だ。

ツアーは同じ宿の日本人大学生達とケニア人の女性一人と一緒だった。初日はマサイマラに行く途中の、グランリフトバレーの展望台で休憩し、公園に着いたのは午後だった。グランリフトバレーとは、東アフリカを縦走する渓谷でこの渓谷は地下から大陸が持ち上がってできたもので、今もその活動は続いている。遠い未来、アフリカ大陸は真っ二つになるらしい。

公園のゲートで止まると、物売りのマサイ族のおばさんたちがいっせいに車を囲む。ガイドは写真を撮るとお金を取られるから、写真は撮らないようにと全員に伝えた。かなりアグレッシブで窓から車の中へ腕を入れて、マサイアクセサリーを見せてくる。しかも、少しの隙間から、窓をこじ開け、何人ものおばさんが腕をいれてくる。ほしいと思えるものはまったく無い。だが、短期旅行の大学生はアクセサリーを買い、おばさんがおつりを渡そうと小銭入れをだした。その小銭入れは革でできていて、なかなか渋かった。何よりお土産でなく、マサイの日用品っぽいところが気に入った。おばさんに聞くと売ってくれると言い、中のお金をすべて取り出してくれた。なかなかいい買い物をしたなーと眺めていると、他のおばさんたちも自分達の小銭入れをいっせいに取り出してきた。売れるものならなんでも売るところがすごい。

公園の中に入り、しばらく進むとひらけた草原にでた。まわりには動物達が、草を食っている。ガゼルとかは飛び跳ねてるのかと思ったが、草ばっかり食べて動かない。バッファローの大群も水を飲んでいて、動かない。まー食べたければ食べ、飲みたければ飲めばいいさ。これだけ車が毎日来れば、動物達も見慣れてるにちがいない。

ガイドはライオンを発見し、車を停めた。メスだ。3頭で歩いている。こうやって見るとメスライオンはでっかい猫にみえる。夕日が草原の向こうに落ち始め、景色はドラマチックになってきた。草原の夕日はとても絵になる。サファリカーは屋根が開くので風が心地よい。帰りにオスのライオンも見つけたが、死んでるんじゃというくらい動かなかった。ライオンはメスが狩り、子育てをするので、オスは本当になにもしない。どうしょうもない生き物だ。

公園ゲートのすぐ外にあるキャンプサイトはかなり快適で、ホットシャワーまで出た。他のサファリカーのグループもたくさんいて、なかなかにぎやかだ。明日は朝7時からまたサファリだ。










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