ボラメをでたランドクルーザーは、暗闇のなか、ランクルが横転するんじゃないかというほどの、でこぼこ道を走り続けた。ボラメの西には舗装路は一切無いと聞いてはいたが、道は予想以上に悪く、一睡も出来なかった。しかも前日交渉して確保した座り心地のよい助手席で寝ようとすると運ちゃんに「寝るなら後ろの席に行け!」と訳のわからない事をいわれ、結局寝るために後ろの席の人と変わってもらうと、後ろのシートの環境は劣悪すぎて寝れなかった。砂漠の中の食堂らしきバラックに朝4時に着き、みんな食堂の中のゴザの上で寝始めた。3時間ほど横になったが地面が固く、蚊の襲来もあり難を極めた。
朝の8時くらいに出発して、一時間半くらいするとランクルは止まった。乗客は皆降りて、屋根から荷物を下ろし始めた。まさかと思って運ちゃんに聞くと「ジプチ国境だ」と平然と答えた。交渉の時にも乗るときにも、あれほどゼイラまでだと伝えたのに!地図だと来る途中にゼイラを通りすぎたはずだ。運ちゃんに文句を言うが、英語が通じず、何が問題なんだ?とジェスチャーする。通訳してくれた乗客も自分の荷物がくるとそっちに忙しくて、行ってしまった。
このまま同じ道を戻ってゼイラに泊まって、翌日が翌翌日に、またここに戻って来るのも面倒に思えてきて、このままジプチへ入国することにした。そんなわけでソマリランド出国。外務省の海外治安情報のページで真っ赤に塗られているソマリアは大きな問題はなく、ランクルの運ちゃんの勘違いで、すこし早めに旅を終えることになった。
気分を取り直してイミグレをとおり、ジプチに入国。第一感想は暑いのみ!ベルベラも暑かったが、ここはそれ以上に暑く感じる。エチオピアからソマリランドの国境もごみだらけだったが、ここも全く同じだ。ジプチもソマリ人の国だからなのだろうか。やっぱりみんなチャットをクチャクチャしてて、口の中も緑だ。
国境からジプチシティーまでは乗り合いのトラックがあり、近付くとすぐに「一人25ドルだ」と言ってきたが、イミグレで一人300フラン(1.6ドルくらい)と聞いていたので、「一人300フランだろ」と言うとすぐにその値段になったが、バックパックは荷物代で一つ100フラン取られた。
ジプチシティーの中心からすこし離れた所で下ろされたので、そこからは調べていたホテルまで歩いた。道は碁盤の目のように通っているが、舗装された道は大通りだけで、あとは埃っぽい路地で建物はバラックのような波板鋼鈑を張り付けた物が大半で、人が日陰で床に座り込んでいて、スラムのようだ。路地には真ん中に異臭を放つ、黒い水がチョロチョロ流れていて、歩いているだけで身体に悪そうだ。ホントにここがジプチシティーなの?と思ったが、後からそこはアフリカン クォーターと呼ばれるエリアで北側のヨーロピアン クォーターと町を二分するお金のない人がすむエリアだと分かった。
調べていたホテルは一番安い部屋でも値切って4000フラン(26ドルくらい)とソマリランドやエチオピアに比べると遥かに高かった。しかも部屋は全然値段に見合ってない!ソマリランドなら6ドルがいいところだ。
宿代で26ドルも払うのはかなり久しぶりのことで、受け入れられず、とりあえず他のホテルを見に行くと言って宿をでた。
それから5軒ほど宿を回ったが、最初の所より安い所はなかった。そもそもホテルの数も少なく、ツーリストがいないので価格競争が起きてないようだ。一軒だけオーナーがカナダに住んでいたという宿がロンプラに載っていて、そこは最初の宿より少し安かった。
朝の8時くらいに出発して、一時間半くらいするとランクルは止まった。乗客は皆降りて、屋根から荷物を下ろし始めた。まさかと思って運ちゃんに聞くと「ジプチ国境だ」と平然と答えた。交渉の時にも乗るときにも、あれほどゼイラまでだと伝えたのに!地図だと来る途中にゼイラを通りすぎたはずだ。運ちゃんに文句を言うが、英語が通じず、何が問題なんだ?とジェスチャーする。通訳してくれた乗客も自分の荷物がくるとそっちに忙しくて、行ってしまった。
このまま同じ道を戻ってゼイラに泊まって、翌日が翌翌日に、またここに戻って来るのも面倒に思えてきて、このままジプチへ入国することにした。そんなわけでソマリランド出国。外務省の海外治安情報のページで真っ赤に塗られているソマリアは大きな問題はなく、ランクルの運ちゃんの勘違いで、すこし早めに旅を終えることになった。
気分を取り直してイミグレをとおり、ジプチに入国。第一感想は暑いのみ!ベルベラも暑かったが、ここはそれ以上に暑く感じる。エチオピアからソマリランドの国境もごみだらけだったが、ここも全く同じだ。ジプチもソマリ人の国だからなのだろうか。やっぱりみんなチャットをクチャクチャしてて、口の中も緑だ。
国境からジプチシティーまでは乗り合いのトラックがあり、近付くとすぐに「一人25ドルだ」と言ってきたが、イミグレで一人300フラン(1.6ドルくらい)と聞いていたので、「一人300フランだろ」と言うとすぐにその値段になったが、バックパックは荷物代で一つ100フラン取られた。
ジプチシティーの中心からすこし離れた所で下ろされたので、そこからは調べていたホテルまで歩いた。道は碁盤の目のように通っているが、舗装された道は大通りだけで、あとは埃っぽい路地で建物はバラックのような波板鋼鈑を張り付けた物が大半で、人が日陰で床に座り込んでいて、スラムのようだ。路地には真ん中に異臭を放つ、黒い水がチョロチョロ流れていて、歩いているだけで身体に悪そうだ。ホントにここがジプチシティーなの?と思ったが、後からそこはアフリカン クォーターと呼ばれるエリアで北側のヨーロピアン クォーターと町を二分するお金のない人がすむエリアだと分かった。
調べていたホテルは一番安い部屋でも値切って4000フラン(26ドルくらい)とソマリランドやエチオピアに比べると遥かに高かった。しかも部屋は全然値段に見合ってない!ソマリランドなら6ドルがいいところだ。
宿代で26ドルも払うのはかなり久しぶりのことで、受け入れられず、とりあえず他のホテルを見に行くと言って宿をでた。
それから5軒ほど宿を回ったが、最初の所より安い所はなかった。そもそもホテルの数も少なく、ツーリストがいないので価格競争が起きてないようだ。一軒だけオーナーがカナダに住んでいたという宿がロンプラに載っていて、そこは最初の宿より少し安かった。
最初の宿よりは綺麗でオーナーが英語が通じるのでそこにすることにした。ジプチはフランスの植民他だったので英語が通じない。皆、ソマリ語かフランス語だ。英語が通じるというのはここでは貴重だ。
宿で3日ぶりのシャワーを浴び、洗濯をしてから夕飯に出た。大通りを歩いてヨーロピアンクォーターを見てから、2つのクォーターの境界を作っているマーケットにくると町は昼間とは見た目が全く違うことに気がついた。昼間は全て閉まってたマーケットが開き、煌々と輝いている。殆ど人が歩いてなかったアフリカンクォーターの路地も人で溢れ、路地の両側にはビッシリとお店が開いている。昼間はスラムに見えたアフリカンクォーターは実に活気がある市場のような町に変わっていた。こんなに昼と夜で姿を変える町は見たことがない。日中、暑くて外に出られないのでジプチは夜に、人が動き始めるのだろう。昼間、宿を探したときにゴーストタウンのようで不安になったが安心した。やはり活気がある町は好きだ。
宿で3日ぶりのシャワーを浴び、洗濯をしてから夕飯に出た。大通りを歩いてヨーロピアンクォーターを見てから、2つのクォーターの境界を作っているマーケットにくると町は昼間とは見た目が全く違うことに気がついた。昼間は全て閉まってたマーケットが開き、煌々と輝いている。殆ど人が歩いてなかったアフリカンクォーターの路地も人で溢れ、路地の両側にはビッシリとお店が開いている。昼間はスラムに見えたアフリカンクォーターは実に活気がある市場のような町に変わっていた。こんなに昼と夜で姿を変える町は見たことがない。日中、暑くて外に出られないのでジプチは夜に、人が動き始めるのだろう。昼間、宿を探したときにゴーストタウンのようで不安になったが安心した。やはり活気がある町は好きだ。