2016/JAN/14 「アディスアベバ」

ダナキルツアーで会った韓国人からチケットを譲ってもらったメケレ発アディスアベバ行きのSkybusは普通のバスより快適だったが、アディスアベバまでは14時間以上かかった。
それでも普通のバスだと12日かかるので、高いお金を払う価値はあると思った。

夕方にアディスアベバに着き、アディスで一番最初に建てられたという由緒あるタイトゥホテルにチェックインしようとすると既に部屋はなく、他の宿を探すことになった。

アディスの宿は何処も高く、クオリティも低かった。あるホテルで通された部屋は、壁についていたシャワーのパイプとバルブ、シャワーヘッドが剥がれて入り口側の壁に斜めに倒れ掛かって、道を塞いでいた。床のタイルも剥がれて、てっきり改装中だと思ったが、スタッフは堂々と「この部屋はシャワー付きだから250ブルだ」と言いはなった。面白すぎてシャワーの写真を撮ろうとするとスタッフは必死で止めに入り、「ノーフォト!」と叫んだ。エチオピアは12月末から1月いっぱいは欧米人のシーズン旅行者が大量に押し寄せるので、アディスの宿探しは難航する。結局5軒ほど回ってから、バロホテルというバックパッカーのよく行く宿に落ち着いた。値段は地方のホテルに比べて2倍以上だ。

アディスアベバはエチオピア人が口を揃えて、大都会だというが、ホントにここのことですかー?という感じの街だ。電力事情が悪いようで、夜、街はまっくら闇になる。首都でこれなのだから他の都市では暗くて当たり前だなーと、今まで行った町を思い起こした納得した。

安宿の集まるピアッサ周辺はバーが多いので、夜はかなりうるさく、いかがわしい連中がわんさかいた。ただ、治安が悪いというわけではなく、レストランやお店が多いので滞在には便利だった。アディスのレストランは他の町よりかなり割高だが、他の町では食べれないものがたくさんあり、お金を使えば楽しくなりそうだ。イタリアの植民地を経験しているエチオピアの町には、たいていピアッサと呼ばれる広場だったり、ランダーバードがある。そして、その周辺にはたいてい、ピアッサガイと呼ばれる面倒な客引きがいて、旅行者の足を引っ張ることしかしない。アディスアベバのピアッサガイたちは首都だけあり、面倒くささも抜け出ている。やはりここは首都で違いないようだ。


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