昨夜、ジョンがホテルに来たときにディメカまで乗せてもらえないかと聞くと二つ返事て快諾してくれた。
朝十時になるとジョンの車の音がして、中庭に車が止まった。車にはエチオピア人が数人のっていて、彼らも乗せて行くようだ。オモラテへ行くと言っていたアッレもやはり、ジンカへ戻るといい、ジョンに乗せて貰うことにしたらしい。
ディメカでは今日もマーケットが開かれていたが、土曜日のマーケットに比べると全く活気がなかった。ジョンにお礼を言って別れ、ブルジャンプの情報収集をすることにした。相変わらず、面倒な客引き達がすぐに寄ってくる来るので、近くのコーヒー屋に入り、コーヒーを飲みながら、ゆっくり店の人に聞こうと思ったが、客引きも入ってきてしまった。その店を後にして、先週土曜に来たときに入ったコーヒー屋へ移動し話を聞くと、ブルジャンプの行われる村までバイクで往復100ブルで行ってくれるという。その辺の客引きは一人500なので、かなり安い。ブルジャンプの見学料が500らしく、合わせて600ブルだ。ジンカの子供ガイドのバグが言っていた2000ブルと言うのは酷いボリっぷりだ。
お店の人にお礼を言って、1時に店に集合してブルジャンプへ向かうことにした。
昼飯を食べてから、約束の時間に戻るとバイクはまだ来てなかったので、コーヒー屋に電話で呼んでもらうと、しつこく付きまとってきた客引きも一緒に来て、「これは俺のバイクだ。値段は一人300でなければ乗せない」と言い始め、バイクの運ちゃん、コーヒー屋も300だと意見を変えてしまった。南部ではちょっと前までいいヤツだったのが、いきなり悪くなったり、話してた値段が変わったりはよくある。これに腹を立てるときりがないので、すぐにその場を離れることにした。もうダメなら歩いて行こうと街道へ出て、村の方へ歩き始めた。客引き達は「コッチヘ来て、話を聞け」と呼ぶが、歩きながら、「お前がコッチヘ来い」と言うと、バイクで追いかけてきた。客引きは「一人100でいいから、ブルジャンプの見学料も俺に払ってくれ」という。多分ブルジャンプのお金はもう少し安くでき、彼らがその差額を貰うということらしい。それでも一人600で済むなら安いなと思い、それで行くことにした。
さっそく、運ちゃんの後に乗り発進したが、バイクは道路から外れて、登り道に差し掛かったところでいきなり止まった。「どうした?」と言うと「エンジンがかからない」と言う。何度キックしてもエンジンはかからず、よく見るとタンクからガソリンがボタボタ漏れている。このバイクはもうダメだ。
すると、すぐ横をハマル族の女性が通りすぎてゆくのが見えた。「シンバル村?」と聞くと軽く頷き、アッチだと仕草する。付いてこいと言い、スタスタとサバンナの中を歩いてゆく。運ちゃんに「バイクが動かないなら、この人に付いていくからもういいよ」と言うと、「ガイドがいないとダメだ。俺も行く」と言って引かない。「バイク代は払わないぞ」「それでいい。ただしブルジャンプのお金は俺に払ってくれ」「本当のブルジャンプのお金はいくらなんだ?」「。。。400だ。100は俺のガイド料だ」やはり、ブルジャンプの値段は500ではなかった。ただし、それでも、言葉の通じないハマル族の女性に付いて行って、ブルジャンプに辿り着けるかは微妙だ。「よし、それでいいよ。ブルジャンプに案内してくれ」と言って、運ちゃんも徒歩で行くことにしたなった。
30分ほど獣道を歩くと開けた所に40人くらいのハマル族が集合している場所に着いた。外国人は見当たらなく感動したが、一時間もするとランクルが4台くらいやって来て、外国人は10人くらいになってしまった。
大きな壺でコーヒーの殻を煮た飲み物を飲んだり、歳のいった男は酒を飲んだりして、くつろいでいる。女達は座り込んだり、踊ったりしている。柵で囲まれた小屋がひとつあり、そこに今日もブルジャンプをする若者がいた。かなりの長身で立派なモヒカンだ。以外にフレンドリーで握手をして、写真も取らせてくらた。
スケジュールがまったく読めないなか、着いてから二時間くらいが経ち、向こうでむち打ちが行われるとガイドが教えてくれ、若い女性と男衆、ツーリストが歩いて大きな木のある場所へ向かった。
数人の男性が女から渡された木の枝で女を打ちはじめた。ピシッという音がしたが、女は全く痛い素振りは見せないだけでなく、笑顔だ。他の女は笛を吹きながら回りを跳び跳ねて待っている。一人が打たれるとすぐに他の女が男に木の枝を渡す。そして男の前で両手を広げて「自分を打て!」と構える。3人ほどの男に対して女達は20人はいるから、男は囲まれ、次から次へとむち打ちを懇願される。暫くすると、男はむち打ちを拒み逃げるが、女達は追いかける。何度も繰返し打たれて背中には赤い血が滴っている。木の下では男衆が若い男が顔にペイントを施しはじめた。
ハッキリいって、むち打ちは見ていて気持ちいいものではない。暫くすると気分が悪くなりなり、もういいかなという感じになる。彼らは動物ではなく、同じ人間だ。痛くないわけがなく。打つ方にもやり過ぎないようにしている様子がある。女性達はトランス状態にも見える。目を虚ろにして男にむち打ちを懇願する姿は狂信的だ。
ひと段落して、元いた場所に戻ってきたが、その後も何度がむち打ちがあり、5時半位にようやく、ブルジャンプをやるという村へ移動し始めた。ハマル族達は一斉にその方向へあるきだし、ツーリストは途中まで車で移動し、そこから川を渡り、20分ほど歩いて小さな村に着いた。
太陽はだいぶ低くなり、遠くから牛が連れられてくるのが見えた。村人の人数は150人くらいに膨れ上がり、中央では女達は踊り、男達は素っ裸になったジャンパーを囲んで何やら、最後の儀式をしている。それが終わるとジャンパーと顔にペイントを施された若者は森の中へ走っていき、その間に男達は牛を引っ張って並べている。10頭ほどの牛が男たちに押されられてなんとか並べられた頃にジャンパーともう一人の男は戻ってきた。牛の前に立ち、牛の列を見つめて、タイミングを見計らっている。
牛を押さえている男達が、ジャンパーに道をあけると、素っ裸のジャンパーは牛に向かって走り出した。牛に乗りやすいように手前に子牛がいたが、ジャンパーは勢いよくジャンプして、大きな牛の背中に飛び乗った。190cmはあるモヒカンの長身ジャンパーが大きな牛の背中に立つのはすごい迫力だ。ジャンパーはそのまま牛の背中を走り抜けて、向こう側に飛び降りた。そして、今度は向こうからコッチヘ同じように牛の背中を飛んで、駆け抜けた。すごい身体能力だ。休むことなく、飛び込むタイミングを図って、またこっち側からジャンパーは牛に向かって走り出し、牛の背中に飛び乗った。牛の列の真ん中で牛が列から走り出した、男が牛の群れのなかに落ちるのが見えた。失敗だ。ブルジャンプではジャンパーは4回落ちずに牛を乗り越えなければならない。4回成功するまで何度もチャレンジする。また男衆が牛を整列させる。息を整えたジャンパーはまた牛に向かって走り出した。牛の背中を2回ほど踏んだところでジャンパーは牛の間に消えてしまった。
朝十時になるとジョンの車の音がして、中庭に車が止まった。車にはエチオピア人が数人のっていて、彼らも乗せて行くようだ。オモラテへ行くと言っていたアッレもやはり、ジンカへ戻るといい、ジョンに乗せて貰うことにしたらしい。
ディメカでは今日もマーケットが開かれていたが、土曜日のマーケットに比べると全く活気がなかった。ジョンにお礼を言って別れ、ブルジャンプの情報収集をすることにした。相変わらず、面倒な客引き達がすぐに寄ってくる来るので、近くのコーヒー屋に入り、コーヒーを飲みながら、ゆっくり店の人に聞こうと思ったが、客引きも入ってきてしまった。その店を後にして、先週土曜に来たときに入ったコーヒー屋へ移動し話を聞くと、ブルジャンプの行われる村までバイクで往復100ブルで行ってくれるという。その辺の客引きは一人500なので、かなり安い。ブルジャンプの見学料が500らしく、合わせて600ブルだ。ジンカの子供ガイドのバグが言っていた2000ブルと言うのは酷いボリっぷりだ。
お店の人にお礼を言って、1時に店に集合してブルジャンプへ向かうことにした。
昼飯を食べてから、約束の時間に戻るとバイクはまだ来てなかったので、コーヒー屋に電話で呼んでもらうと、しつこく付きまとってきた客引きも一緒に来て、「これは俺のバイクだ。値段は一人300でなければ乗せない」と言い始め、バイクの運ちゃん、コーヒー屋も300だと意見を変えてしまった。南部ではちょっと前までいいヤツだったのが、いきなり悪くなったり、話してた値段が変わったりはよくある。これに腹を立てるときりがないので、すぐにその場を離れることにした。もうダメなら歩いて行こうと街道へ出て、村の方へ歩き始めた。客引き達は「コッチヘ来て、話を聞け」と呼ぶが、歩きながら、「お前がコッチヘ来い」と言うと、バイクで追いかけてきた。客引きは「一人100でいいから、ブルジャンプの見学料も俺に払ってくれ」という。多分ブルジャンプのお金はもう少し安くでき、彼らがその差額を貰うということらしい。それでも一人600で済むなら安いなと思い、それで行くことにした。
さっそく、運ちゃんの後に乗り発進したが、バイクは道路から外れて、登り道に差し掛かったところでいきなり止まった。「どうした?」と言うと「エンジンがかからない」と言う。何度キックしてもエンジンはかからず、よく見るとタンクからガソリンがボタボタ漏れている。このバイクはもうダメだ。
すると、すぐ横をハマル族の女性が通りすぎてゆくのが見えた。「シンバル村?」と聞くと軽く頷き、アッチだと仕草する。付いてこいと言い、スタスタとサバンナの中を歩いてゆく。運ちゃんに「バイクが動かないなら、この人に付いていくからもういいよ」と言うと、「ガイドがいないとダメだ。俺も行く」と言って引かない。「バイク代は払わないぞ」「それでいい。ただしブルジャンプのお金は俺に払ってくれ」「本当のブルジャンプのお金はいくらなんだ?」「。。。400だ。100は俺のガイド料だ」やはり、ブルジャンプの値段は500ではなかった。ただし、それでも、言葉の通じないハマル族の女性に付いて行って、ブルジャンプに辿り着けるかは微妙だ。「よし、それでいいよ。ブルジャンプに案内してくれ」と言って、運ちゃんも徒歩で行くことにしたなった。
30分ほど獣道を歩くと開けた所に40人くらいのハマル族が集合している場所に着いた。外国人は見当たらなく感動したが、一時間もするとランクルが4台くらいやって来て、外国人は10人くらいになってしまった。
大きな壺でコーヒーの殻を煮た飲み物を飲んだり、歳のいった男は酒を飲んだりして、くつろいでいる。女達は座り込んだり、踊ったりしている。柵で囲まれた小屋がひとつあり、そこに今日もブルジャンプをする若者がいた。かなりの長身で立派なモヒカンだ。以外にフレンドリーで握手をして、写真も取らせてくらた。
スケジュールがまったく読めないなか、着いてから二時間くらいが経ち、向こうでむち打ちが行われるとガイドが教えてくれ、若い女性と男衆、ツーリストが歩いて大きな木のある場所へ向かった。
数人の男性が女から渡された木の枝で女を打ちはじめた。ピシッという音がしたが、女は全く痛い素振りは見せないだけでなく、笑顔だ。他の女は笛を吹きながら回りを跳び跳ねて待っている。一人が打たれるとすぐに他の女が男に木の枝を渡す。そして男の前で両手を広げて「自分を打て!」と構える。3人ほどの男に対して女達は20人はいるから、男は囲まれ、次から次へとむち打ちを懇願される。暫くすると、男はむち打ちを拒み逃げるが、女達は追いかける。何度も繰返し打たれて背中には赤い血が滴っている。木の下では男衆が若い男が顔にペイントを施しはじめた。
ハッキリいって、むち打ちは見ていて気持ちいいものではない。暫くすると気分が悪くなりなり、もういいかなという感じになる。彼らは動物ではなく、同じ人間だ。痛くないわけがなく。打つ方にもやり過ぎないようにしている様子がある。女性達はトランス状態にも見える。目を虚ろにして男にむち打ちを懇願する姿は狂信的だ。
ひと段落して、元いた場所に戻ってきたが、その後も何度がむち打ちがあり、5時半位にようやく、ブルジャンプをやるという村へ移動し始めた。ハマル族達は一斉にその方向へあるきだし、ツーリストは途中まで車で移動し、そこから川を渡り、20分ほど歩いて小さな村に着いた。
太陽はだいぶ低くなり、遠くから牛が連れられてくるのが見えた。村人の人数は150人くらいに膨れ上がり、中央では女達は踊り、男達は素っ裸になったジャンパーを囲んで何やら、最後の儀式をしている。それが終わるとジャンパーと顔にペイントを施された若者は森の中へ走っていき、その間に男達は牛を引っ張って並べている。10頭ほどの牛が男たちに押されられてなんとか並べられた頃にジャンパーともう一人の男は戻ってきた。牛の前に立ち、牛の列を見つめて、タイミングを見計らっている。
牛を押さえている男達が、ジャンパーに道をあけると、素っ裸のジャンパーは牛に向かって走り出した。牛に乗りやすいように手前に子牛がいたが、ジャンパーは勢いよくジャンプして、大きな牛の背中に飛び乗った。190cmはあるモヒカンの長身ジャンパーが大きな牛の背中に立つのはすごい迫力だ。ジャンパーはそのまま牛の背中を走り抜けて、向こう側に飛び降りた。そして、今度は向こうからコッチヘ同じように牛の背中を飛んで、駆け抜けた。すごい身体能力だ。休むことなく、飛び込むタイミングを図って、またこっち側からジャンパーは牛に向かって走り出し、牛の背中に飛び乗った。牛の列の真ん中で牛が列から走り出した、男が牛の群れのなかに落ちるのが見えた。失敗だ。ブルジャンプではジャンパーは4回落ちずに牛を乗り越えなければならない。4回成功するまで何度もチャレンジする。また男衆が牛を整列させる。息を整えたジャンパーはまた牛に向かって走り出した。牛の背中を2回ほど踏んだところでジャンパーは牛の間に消えてしまった。