2016/JAN/19 「ホテルハルゲイサ」

ハラルからソマリランドへは、まずジジカ行きのミニバスに乗り、ジジカから国境のワチャレまでミニバスに乗る必要があった。

ワチャレの国境は国境にロープが張られていて多くの人が跨いで行き来していた。ここはエチオピアでは数少ない、外務省から退避勧告がでている所だ。もっともこれから行くソマリランドは全域で退避勧告が出ているが。

ソマリランドのイミグレは先進国にならい顔写真と指紋をとっていた。機器類は何故かソマリランドを承認してない日本からの寄付のようだ。スタッフはフレンドリーで「ウェルカム トゥー ソマリランド!」と何人にも話しかけられた。


ハルゲイサまではバスがあると聞いていたが、もうでてしまっていたので、ミニバンで行くことにした。値切って120ブルだったが、エチオピア人は100ブルで乗っていたと出発してから知った。ハルゲイサまでは何度も検問があり、パスポート確認だけだったり、詰め所まで行ったりと距離以上に時間がかかった。


ハルゲイサは思った以上に小さな町で、1本の街道沿いに町が作られていた。乾燥していて、日射しが強く、スーダンのように町中は砂ぼこりだらけだ。

とりあえず、ロンプラに載っているオリエンタルホテルに行ってみることにした。有名なホテルのようで誰もが場所を知っていた。中には大きな吹き抜けがあり、とても綺麗だ。しかし、シングルで15ドル、ツインでも30ドルと安くないので他を見てみることにした。それから三件目でようやくツイン10ドルという宿を探し当てた。出ると言われたホットシャワーは出なかったが、Wifiは繋がった。1階にはレストランもあり、陽気な店員のサミーは熱心に水晶やライオンのキバを見せて、売ろうとした。この「ホテルハルゲイサ」はこの町ではいいチョイスのように思えた。


現金が無いので両替をしようと両替所を探すと、町中に札束を積んだ両替屋が座っていた。一応、網をかけてはいるが、通りでこれだけの量の札束を直に置いているのに驚きだ。どれだけ治安がいいのだろう?不思議なことに、こんなにいるのにどこもレートは同じ。


夕方に店仕舞のようで、とりあえず少しだけ両替して、しばらく見ているとおっさん達はいっせいに札束を仕舞いはじめた。とてもお金を扱っているようには見えないくらい雑だ。札束がいくつか無くなっても気がつかないだろう。札束もインフレで両替すると、とんでもない量の札束になる。だから、こんなにたくさんの札束を並べる必要があるのだろう。このあたり一帯の両替屋の持ってる札束を集めれば25mプールくらいはうまりそうだ。現金を運ぶのも、工事現場でつかう一輪車に目いっぱい札束積んで運んでいる。ずいぶん不安定な現金輸送車だ。すっころんだら、現金ぶちまけることになる。これでも襲撃されないということはやはりソマリランドは安全なのだろう。















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