アディスアベバでは、ソマリランド、 ジプチのヴィザをとる必要があった。今日は木曜なので今日、 明日で両方のヴィザを取らないと19日に切れるエチオピアヴィザ では、 週明けにヴィザを取ってソマリランド国境にはたどり着けない計算 になる。
まず、日本大使館に行って、 ソマリランドヴィザのためのレターを貰う。日本大使館に行き、 レセプションでその事を伝えると、日本人の大使館員が来て、 神妙な顔で「ソマリランドへ行かれるんですか?」と聞いてきた。 失礼のないように笑顔で「そうです。 ヴィザのためのレターを貰いたいんですが」と言うと、「 ご存知かも知れませんが、 日本はソマリランドという国を承認していません。 なのでソマリアへ行くということになります。 外務省の海外治安情報でソマリアは全土で退避勧告が出ているのを ご存知ですか? そこに行きたいという方の手助けをするわけには行かないし、 これから行くという方もほおっておくことは出来ません」 とハッキリとした口調で言った。
あれ?たしか日本大使館のレターをもって、 ソマリランド大使館へ行くんじゃなかったっけ? と呆気に取られているが、 大使館員はソマリアへは絶対に行かないようにと言うだけだ。「 じゃー帰ります、、」といって席を立とうとすると、「 ジプチヴィザのためのレターはいらないんですか?」 と聞いてきた。「?あ!間違った。 レターが要るのはジプチだった!」と頭の中で叫んだ。「 そっちをください」と頼むと「いいですよ。 ただしソマリアに絶対に行かないと署名してください」 と言われた。
面倒なことになったが仕方ない、「書名します」と約束した。 レターは急いでも夕方までかかると言われ、 それまでの間にソマリランド大使館へ行くことにした。 この大使館員には悪いが、書名はしたが、約束は守れそうもない。
一年前くらいのブログを見て、 ソマリランド大使館の場所へ行ったが、そこは移転したようで、 使われてない建物があるだけだった。通りの人に聞くと、 MapSmeの大使館の場所が正しそうなので、 そこまで行ったがここも普通の民家だった。 道行くオジさんに再度訪ねると「こっちだ。着いてこい」 と言うが、これでたどり着けるか微妙だ。エチオピア人は皆、 知ってると言っても、行ってみると間違った場所というのが多い。 すると、通りがかった二人組が「知ってるよ」といい、 オジさんとはまったく逆を指した。 こっちの二人は詳しく行き方を教えてくれたので、 こっちを信じることにした。オジサンは納得してない表情だが、 オッサンのプライドには構ってられない。
二キロ程で言われた場所にたどり着いた。しかし、 そこにはスワジランド大使館が建っていた。惜しい!と思ったが、 惜しくても何にもならない。もう、 歩き回ってだいぶ疲れていたので、 少し大使館の前で休もうかと近寄ると、 大使館の先の曲がり角に小さな看板があり、 ソマリランドと書いてあるのを発見した。「あってたのかー!」 こんなに見つけるのに大変な大使館はかつてない。
中に入れてもらい、申請をするとスタッフが「75ドル」 と言った。35ドルと聞いていたが、値段がはねあがっている。 とりあえず、こちらの動揺が分かるくらいのリアクションをして、 「35ドルと聞いていたんだけど?」と言うと、「 何年前の話してるの?ハン!」と突き放された。 かなり綿密にドルの計算をしていたので、ここの40ドルは痛い。 「大使と話せないかな?」と聞くと「 もうすぐビザの発給のために来るから好きにすればいい」 と言われた。
まず、日本大使館に行って、
あれ?たしか日本大使館のレターをもって、
面倒なことになったが仕方ない、「書名します」と約束した。
一年前くらいのブログを見て、
二キロ程で言われた場所にたどり着いた。しかし、
中に入れてもらい、申請をするとスタッフが「75ドル」
待ってる間、外へ出て近くのカフェにいった。アディスには綺麗なカフェがたくさんあり、どこでも美味しいコーヒーが飲めた。スイーツのレベルも高く、滞在中いろんなカフェをまわったが、これだけでアディスの滞在意義があるように感じるほどだ。
一時間くらいして大使館に戻ると、大使らしき男の人が入ってきた。「 さっきヴィザの申請をしたんだけど、 75ドルはやり過ぎなんじゃない? たくさんツーリストが来たほうが、 国家の承認に繋がるはずだよ。これは高すぎるよ」と言うと、男は「 75ドルでソマリランドに行けるなら安いだろ」と言うと、あとは 何も聞かなかった。
夕方日本大使館にジプチヴィザのためのレターを貰いに行った。 レターは無事出来ていたが、 ソマリランドにはくれぐれも近ずかないようにと念をおされた。
いつの間にか外は雨が降りだしていた。 通りの向かいのカフェでマキアートを飲んでいると窓際に一人のス ーツ姿の日本人がパスタとビールを食べていた。案の定、 大使館の人で聞くと食事のあと残業に戻ると言う。 何だか異国の地で一人夕食をとり、 残業というのはとても悲惨に見えた。 きっとこういうツーリストが仕事を増やしてしまっているのだろう 。。。。
いつの間にか外は雨が降りだしていた。