2016/MAY/31 「北ルート」

クアンバへの列車が土曜にしかないので諦め、他のルートを考えることにした。同じルートをバスでクアンバまで行き、そこから西のマディンバからマラウィに入るのが、簡単だなーと思っていたが、クアンバから北のリチンガへ行き、そこからマラウィ湖西岸のコブエまで北上して、船でマラウィのリコマ島へ渡るのも面白そうに思えた。

さらに宿のスタッフに色々聞いてみると、南のモクバから西へ進み、ミランジェからマラウィ国境を越えると、1日で、トレッキングをしようと思っていたムランジェ村にたどり着けることも分かった。これだと、マラウィ南部の山を見てから、北上して湖を見て、西に進まザンビアに入れるので効率が良さそうだった。この南ルートでバスのチケットを買いに行き、移動用の食料を買って宿に戻った。

夕方に宿のスタッフにタクシーの予約を頼もうとすると、宿を常宿にしてるNGOで働いているフランス人が、モクバは危ないと言い出した。彼曰く、モザンビークは今、政情がかなり悪く、野党支持の武装勢力が政府軍を襲撃するという事件が多発していて、軍人を乗せたバスを襲って、一般市民にも被害が出ているという。その武装勢力が猛威を振るっているのがモクバを含む、モザンビーク中部で、先週もバスが襲われ現地人以外にも、バスに乗っていた現地で働くフィリピン人が殺されたらしい。この辺の事情は日本人ツーリストの間では全く話題にあがってなかったことだが、現地ではニュースになっていて、ここ2年でかなりの人が被害にあっていた。東アフリカではモザンビークが一番危険だ。

チケットを買ってしまっていたが、フランス人は携帯を貸してくれて、バス会社に連絡を取ることができた。バス会社は、明日の朝、バスターミナルで係に言えば、他の行き先のバスにチケットを変えてくれると言った。

南ルートは武力扮装の巻き添えになりかねないのでやめた。あとはクアンバから西に抜けるか北ルートのどちらかだが、マラウィ湖をリコマ島へ渡って出入国するのはどこか面白そうなので、北ルートで行くことにした。そういえば、モザンビークに入国したのも国境の渡し舟だった。陸続きのモザンビークに船で入り、船で出るというのもおかしな話だ。





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