2016/MAY/18 「出ない船と新たなプラン」

昨日、コモロへの船が出ると言うので港へ行ってみると、「今、ゲートパスを待ってる。出航は明日だ」と言われた。もう何度もこのやり取りをしているので「明日、でなければ、船にはもう乗らない」と告げると「大丈夫だ」と何度も聞いた返事が返ってきた。

そして、今朝、電話をするとやっぱり出ないと言い出した。明日は出るとか、明後日に出るとかいう話を繰り返し、ダルエスサラームに戻ってきてから、既に2週間が過ぎていた。毎日荷詰めをして、チェックアウトして港へ行くと、今日は出ないといわれ、また戻ってきてチェックインをすることを繰り返した。確かにコモロへ行く船は港に留まっているのだが、こうなると、いったい何時になったら出るか見当がつかないし、出るかも怪しくなってきた。この2週間でここの奴らの言うことの信憑性も完全に地に落ちている。あまりコモロ行きの船に固執すると、このままダルエス在住の日本人になり、そのうち日本のテレビ番組の取材でもうけることになりそうだ。初めてきたときにまだ工事していたメトロバスシステムはついに昨日オーブンを迎えた。それを横目で眺めていると、そろそろ諦める決心をする時期にきているように思えた。


本当は、今日もダメなら、ザンジバルへ行き、明日発の飛行機でコモロへ飛ぼうと考えていたが、飛行機だと220ドル+荷物代金とそれほど安いわけではないし、ザンジバルへまた戻る必要がありフェリー代もかかる。何より、元々行く予定のなかったマダガスカルへの船の中継地のコモロへ飛行機を使ってまで行くのはどうかと思った。この10年くらいでおそらく旅人で通った人間はいないであろう、コモロ経由のマダガスカルへの貨物船移動にはロマンを感じて、ここまでダルエスで粘ってみたが、これが限界だろう。そして、15分後、ダルエスから南下してモザンビークへ行くとこを決めた。

全く選択肢になかったモザンビークへの南下は、移動方法の情報も調べてなかったので、直ぐに船のお金を返金してもらい、それをドルに両替してから、荷物を持って南部方面のバスターミナルへ向かった。船を諦めたのなら、ここにもう一泊するのは避けたかった。動くと決めたら直ぐにだ。

通りで行き方を聞きまくって、なんとかターミナルに着くと、何処のバス会社も今日はもう無いと言い切った。ホテルのレセプションは午後2時まではバスがあると言っていたが、完全にガセだった。もはや、ダルエスで正確な情報を得ることは、ほぼ不可能なんじゃないかとさえ思えてきた。タンザニア人、本当に適当。






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