2016/JUN/20 「ルサカの繁栄」

マラウィのリロングウェからのバスは12時間以上かかって、ザンビアの首都ルサカに着いた。首都から首都への移動はアフリカでは初めてだ。なんだか色々飛ばしたようで寂しいが、道中の景色は国境近くのチパタを過ぎるとずっと森林だったので、見所も無かったように思えた。

ルサカにつくと、既に日も暮れかけていて、調べていた宿まで歩いた。リロングウェに比べるとかなり肌寒く感じる。たぶんルサカの標高が1200mあるのと、かなり南に移動したからだろう。

調べていたFlintstone Backpacker泊60クワチャから70クワチャに寝上がっていたが、マラウィに比べるとインフレ率は低いように思えた。これくらいなら他のアフリカ諸国とかわらない。マラウィでは二年くらい前の情報から値段が倍というのも珍しくなかった。マラウィが異常なのだ。


宿はキッチンもあり、ホットシャワー、wifiとマラウィでは無かったものが当たり前のように揃っていて、疲れを取るにはいいところだ。ツーリストよりも仕事で泊まってる客が多く、長期で住んでる人も結構いた。彼らはジンバブエ人やインド人達で、わりときれいな格好をしている。キッチンで調理をしていると、彼らと会うので何人かはすぐに顔見知りになった。

宿の近くには先進国並みのショッピングモールがあり、あまりの綺麗さに驚いた。中は空港のように広く、スーパーも日本よりも洗練されていて、何でも売っている。当然ここで買い物できる人は限られているのだろうが、モザンビークやマラウィではこのレベルの商業施設はちょっと考えられなかった。何よりきれいな格好をした黒人を見るのは、かなり久しぶりな気がした。同じバスでリロングウェから来たマラウィ人は、さぞビックリしたことだろう。

通りの車の交通量は多く、相変わらず中古の日本車が独占している。碁盤の目のような道路には広めの歩道というか緑地帯があり、大きめの敷地に壁で囲まれた低層の建物がポツンポツンと建っているのは、どこかアメリカの地方都市のようだ。ただ、歩いている人が少く、それなりの人口が住むにはどうも、人や建物の密度が低すぎる気がした。これで一国の首都の人口がくらしているのだろうか?いくらザンビアでも200万人くらいはいるだろう。


アフリカ南部は南にいくにつれて、発展してゆくと聞いたことがあるが、このあたりから変化がでてくるということなのかもしれない。この分だとボツワナ、ナミビアあたりはさらに発展していることだろう。南アフリカに関しては、以前会った旅人が「アフリカ縦断のご褒美のようなところ」というくらいだから、ほぼ先進国なのかもしれない。当然物価もあがっていくのだが。


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