最後に上海に来たのは会社を辞める前の最後の出張で虹口SOHOの現場確認に来たときだ。あれからもう4ヶ月半も経った。すこし前に現場常駐のLinさんがほぼ完成したと連絡をしてきた。彼女の才能をフル活用したコラージュ写真も送られて来て期待が膨らんだ。
ところが肝心のLinさんは夏休みで日本へ帰国していて21日まで戻らないと言う。しょうがないので施主の担当者に連絡して一緒に見て周ることにする。担当者は突然の連絡にも快く時間を空けてくれた。
昼時に行って、メシをご馳走になろうと思ったが、担当者は以前は使ってくれた経費を使おうとはしなかった。腹が減っていたが飯抜きで建物を見てまわる。後半で施工クオリティーが落ちたようで、新しく施工された箇所はひどかった。最後に時間に追われて突貫工事になったのだろう。とくにランドスケープの施工精度は悪く、ここからどこまで修正できるか不安になった。
Linさんは写真のコラージュに時間を使いすぎてしまったのかもしれない。