2015/JUL/19 「茶畑の子供たち」

ヌワラエリアは雨季でなければきっとすばらしい場所なのだろう。

南西海岸からのモンスーンの影響でスリランカ中央高地はこの時期毎日雨だ。標高が高いので夜は凍える寒さだが、宿の設備は脆弱だ。

町の周辺には多くのお茶畑と工場があり、こんな寒さなのにツーリストは元気だ。負けずに有名なMackwoods Labookellie Blue Fieldという工場をはしごする。どちらもカフェが併設されていて試飲ができるが、ツーリストが多く騒がしいのでお茶畑の中へ散策へ出ることにした。

広大な畑の中には働いている人の住居もあり、その子供たちがクリケットをして遊んでいた。近寄ると子供たちは「マネー、マネー」と手を出してくる。こんなきれいの景色の中でたかられるのはとても残念な気分だ。「知らない人にお金をたかってはダメだぞ」と言ったが誰も理解してはないだろう。


お金の代わりにカメラで写真を撮って見せると、どんどん子供は集まって、カメラをつかんで離さなくなった。子供ひとりひとりにカメラを首から下げてあげて、シャッターを押させてあげると行列ができた。遠くの家からも子供が走ってきた。彼らはかなり乱暴で大きな子が小さな子を吹っ飛ばして列に割り込んでくる。弱者はぶっ飛ばされて泣き始める。弱肉強食の世界だ。だが、そういうのは列からはずして、順番にみんながカメラに触れるようにしてあげた。 自分が撮った映像を見れるというのはかなり新鮮だったようで、終わった子供はまた列に加わった。

しばし子供たちを遊んで、お茶畑をあとにして出口へ歩いていると今度はおばあさんが「マネーマネー」と声を掛けてきた。 いったい誰がそれでお金がもらえると教えたんだ。



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