朝目が覚めると、韓国のおじさんはまだ寝ていた。まさか37回目の誕生日を見知らぬ韓国人のおじさんと迎えるとは思ってもいなかった。
宿のおばさんにレーへのバスの時間を聞いて、朝食を8時に取りたいと伝えてから、ゴンパを見に坂道を登り始めた。ゴンパのお堂はそれほど大きくないが僧侶が朝の勤行をしていた。外でもロウソクたてを熱心に磨いている。
ゴンパの裏の山に登るとゴンパが上から眺められた。城のようにそびえるゴンパの周りを囲む山はさらに高く5000~6000mはありそうだ。息を切らせながら頂上まで行くとストゥーパにたくさんのタルチョが結ばれて、風にはためいていた。そこからはさらに先の山々が見え、どこまでも山のレイヤーが続いていた。誕生日を迎えるには悪くない場所だとおもった。