2015/AUG/18 「無座」

中国の電車の座席には軟臥、軟座、硬臥、硬座がある。硬臥がインドのスリーパーに相当するいわゆる2等寝台で長距離移動に最適だが、売り切れるのが早い。

宿の近くのチケット販売所で北京行きを尋ねると、安い電車はすでに硬臥、硬座まで売れ切れていた。無座ならあるという。無座と言うのは座席はないが乗れるというものだ。自由席と違いそれようのいくつか席が確保されているわけではない。
これ以上、上海にいる用事もないので、無座で上海から北京まで買った。177元。そんなに安くない。

上海駅前はどこから来たんだというくらい人がいて、駅舎に入るまでにも見た目以上に時間を要した。駅前の広場からは、出張のときに常宿にしていた5つ星のGrand Mercure Hotelがどっしりと構えてるように見えた。昨日までいた65元のホステルとは大違いだ。北京までは17時間なので食料を買ってから改札へ向かった。プラットフォームに下りるととんでもない長さの列車が停まっていた。チケットを見せて場所を聞くと最後尾から2つ目の車両だという。遠くにかすんで見える距離だ。

無座は基本的に硬座の車両に詰め込まれる。ただし、始発からすべての席が埋まってるわけではないので、空いてる席にとりあえず座る。中国人はなれたのもで最初から床にシートを敷いて横になる。硬い椅子よりも床で横になったほうが快適という判断だ。

列車は途中の駅でどんどん人を乗せていき深夜過ぎには、車内はかなりの人口密度に達した。



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