朝、目が覚めてリビングへ行くとすでに弟がいたので、おはようと挨拶した。すこしすると姉が帰ってきて、朝食にロティーを焼いて、オムレツも作ってくれた。お茶も作ってくれたがバター茶ではなく緑茶のようなお茶だった。さすがのラダッキも朝からバター茶はきついのだろう。姉は万遍の笑みで昨日は良く眠れたか?と聞いてきた。「わざわざ親戚の家にいってもらって悪かったね」と言うと「全然問題ない」と答えた。「今日はチョムレイ・ゴンパに行きたいんだけど」と言うと親戚がレーに行くからチョムレイ・ゴンパまで乗せてくれると言う。いたれりつくせりだ。親戚が迎えにきたので弟に「お礼にすこしお金を払うよ」というと「いや、お金は要らないよ」とすぐに断った。まだ10代であろうこの兄弟は本当にできた兄弟だ。デリーのくさったインド人たちに見せてやりたいと思った。精一杯のお礼を言って、迎えに来た親戚の車に乗り込んだ。
チョムレイ・ゴンパは山の上に建つそれほど大きくないお寺だが、寺の回りの斜面にへばりつくように建てられた僧侶の住居と合わさって、フジツボのように山を覆う様は壮観だ、
寺から降りてきて、村の畑を歩いていると小さな子供を2人連れたラダッキのおばあさんが手招きをしてきた。水筒をもってて「チャイ、チャイ」と言っている。そこまで歩いて行き、おばあさんにチャイをもらい一休みする。子供たちも興味深々に見てくる。
腰を下ろすと周りには大麦畑が青々と広がい、真っ青の空がすごく近くに感じた。
そこからはまたヒッチでカルーにもどり、乗り合いタクシーでティクセ・ゴンパとシェイの王宮を見てレーに戻ってきた。Tak Guest Houseに戻ると部屋は空いてなく、すぐ近くのBabu
Guest Houseに移った。部屋はTakには遠く及ばないがこちらのほうが安く、太陽光でお湯が作れるパネルが庭にあり、お湯でバケツシャワーが浴びられた。