2015/SEP/5 「軽い遠征」

ダンバは外から戻ってくると猟銃を抱えていた。驚いて尋ねると「マーモットだ」と答えた。確かにこの辺は地面にマーモットの巣のような穴が開きまくっているが、たくさんのゲルがあるのでこのあたりで猟は危険だ。間違ってゲルを撃ち抜かなければよいが。

ジャガーは昼飯にマトンチャーハンを作った。馬使いも来たので皆でたべる。久しぶりの米は実にウマい。食べ終わると馬使いに行こうと合図して外に出た。今日はすこし離れた火山の火口まで馬で行く。往復三時間。軽い遠征だ。

火山近くは岩場なので馬はゆっくりとしか歩かないので、ほぼ自動操縦だ。馬使いのあとを勝手についていく。登り口手前で馬を停めて歩いて火口へ登った。相変わらず人影もなくこの国のツーリズムが不安になる。


帰りは丘を回って湖の遠くから帰ってきた。だいぶ駆け足に慣れてきた。馬使いもとなりで並走するので、それに合わせてこっちの馬もスピードを上げるのでムチは不要だ。馬は草原を好むようで草の上に来ると駆け始める。帰りは湖沿いをずっと駆け足で帰ってきた。不思議なことに駆け足から走り始めると馬の揺れは無くなる。駆け足で歩くときの方が細かく揺れて大変だ。だが、走り出すと馬使いは止めるよう言うのでそれ以上は未知の世界だ。もっと馬で走れるようになりたい。







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