2015/AUG/19 「北京嫌い」

上海からの列車は8時過ぎに北京駅に到着した。乗客は大量の荷物をも持って列車から降りてゆく。寝れずに疲れていたので、すこし待っから降りる。

駅から出ると、駅前は上海駅以上にたくさんの人で溢れていた。何かのイベントかと思ったが、ただ人が多いだけだった。警察の数も半端ない。警察犬もたくさんいるが、ただの犬のようにもみえる。

ウランバートル行きのチケットを調べにチケット売り場の建物に入ろと、ここも人で溢れていた。20くらいあるカウンターにはすべて30人くらい人が並んでいる。16番カウンターが外人用だが、列には中国人しかいない。仕方なくその列に加わる。ようやく順番が来て、ウランバートル行きのチケットを聞くと駅では売ってなく、近くの北京国際飯店で売ってると言われた。なぜ電車のチケットが駅ではなくホテルで売ってるのか意味不明だ。
すぐそこに見えるのに歩道橋や地下道を通らなければ道が渡れないので見た目以上に時間がかかる。北京は相変わらず歩行者にきびしい。

ホテルの旅行会社でチケットを聞くと、1200元だという。飛行機でいっても変わらない値段だ。直行はあきらめて、きざむことにした。

バスを乗り継いで、バスターミナルへ行き二連行きのバスを聞くと値段は180元だが、今夜のバスのチケットは無いという。北京に泊るのはやだなーと思っていると、近くのおばさんが「アーリェンか?」と話しかけてきた。18時に別のバスがあって、250元で乗れるという。「高いよ」と言って歩き出すと、「230?」と値下がった。それでも無視して進む。
屋台で果物を食べて戻るとまたおばさんがやってきて「乗るのか?」と聞いてきたので「その値段では乗らない」と答えが値段は下げてこない。今度は汚いおっさんがやってきて「アーリェン?」と聞いてくる。こっちは220元だという。「200なら乗るよ」と言うとどこかに電話をかけ始めて、話が終わると「オッケー」と言った。

おっさんはバイクと人力車を足したような乗り物で走り出し、おおきなデパートの裏の空き地でとまった。何もない空き地にパイプ椅子に座ったモンゴル人っぽい男がいて、おっさんはその男になにやら説明した。男の言葉の中に180という数字が聞こえたのでバスは18020がマージンということだろう。まーいいかとお金をおっさんに渡した。

バスは6時発なので、それから時間をつぶすのは苦労した。6時に戻ると車でバスのある別の場所へ移動して、それから荷詰めだった。乗客はほとんどモンゴル人でみんな大量の荷物をもっていたので、バスのトランクには納まらず、車内の通路に山積みになった。
これには相当の時間を要し、バスが出たのは結局9時過ぎだった。


北京はやっぱり好きになれない。


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