心配していたロシアのVISA申請はなんなく受理された。金曜の午後に受け取れるらしい。
ここのロシア大使館はモンゴル人と外国人の申請時間が別れていて、外国人は午後2時から3時の間の一時間だけだったので一回で受理されてほっとした。
ここのロシア大使館はモンゴル人と外国人の申請時間が別れていて、外国人は午後2時から3時の間の一時間だけだったので一回で受理されてほっとした。
宿に戻るとリサが出発の用意をしていた。彼女は北京での軍事パレードのせいで外国人が滞在できないというので中国に抜けたあと西安まで一気に移動するという。3連泊夜行はシンドイ旅になるだろう。
リサは速乾性タオルが二枚あるからと一枚くれた。持ってなかったのでとてもありがたかった。お礼に速乾性でないタオルをあげようと言ったが断られた。
リサはみんなにサヨナラを告げ、彼女の旅の最後の国となる中国へと旅立っていった。
しばらくするとアンディが戻ってきた。中国VISAの申請には間に合わなかったようで、水曜にまた出直すらしい。ここの中国大使館は月、水、金しかやってなく、今週は金曜が祝日なので月、水のみと狭き門だ。彼は今日申請して金曜に受けとりたかったが、祝日のせいで月曜受け取りになり、それではモンゴルVISAが切れてしまうので今度はモンゴルVISAの延長が必要になってしまうという悪循環に陥っていた。
アンディは不機嫌そうに自分のベッドに戻るとジップロックに入った、ビスケットとカラフルなドイツのグミを見つけて、「誰のだ?」と聞いてきた。その不気味な色のグミはリサがゴビツアーでいつも食べていたものだった。きっと彼女が西安までの車中で食べるために用意した食料だろう。
無事を祈る。