チェンナイからの電車は33時間でデリーに着く予定だったが、すこし遅れて朝7時にデリー郊外に差し掛かった。窓からは線路沿いに建つバラック住居が目立つようになり、早朝に家の周りを歩いている人がたくさん見え始めた。車中2泊したので、長かったなーと外を見ながら売り子から買ったチャイをすすった。よく見ると外にいる人は線路に両足を乗せて座っている人がたくさんいることに気がついた。そしてその人達は電車側を見てる人と電車にケツを向けている人がいたが、皆片手にペットボトルを持ってドティー*を捲し上げていた。彼らはみなウンコをしていた。周りに人がいるがお構いなしといった感じだ。5mと離れてないで並んでいるのもいる。不思議なことに彼らはみなレールの上に両足をのせて踏ん張っている。地面よりすこし高いのがいいのだろうか?朝焼けのなかNew Delhi駅に着くまでに40人はウンコをしていただろうか、次から次へと現れては消えていくレールの上のふんばったケツはとても不思議な光景だった。このレールはきっと世界一長い便器だなーと思った。
列車は8時過ぎにNew Delhi駅に着いた。バックパックを背負って電車から降りて、駅の出口へ歩き出した。最後にデリーに来たときはたしかパハール・ガンジが大改装中で道沿いの建物のファサードをハンマーで壊して道幅を拡張していたなーと昔のことを思い出した。毎日飲んでたラッシー屋とマンゴーシェイク屋はまだあるだろうか?すこし楽しみになってきた。